日本・中国・東南アジア間の貿易におけるGVC参加度の変化と、中国のサプライチェーン内製化の進展を分析した。
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は、主要製造業内ではばらつきはあるものの、製造業全体でみると、GVC参加度は おおむね横ばいとなっている。ただし、その内訳には変化がみられ、前方参加割合が減少し、後方参加割合が上昇している。つまり、日本から中国への財・サービスの流れについては、中国が世界の工場として、日本から中間投入を輸入し、製品化して輸出する割合が減少する一方、中国が財やサービスの最終需要地として、日本で製品化された最終財・サービスを輸入する割合が増えていると言える。 次に、中国からの輸出について説明する。中国から米国への輸出は、製造業全体・主要製造業のいずれもGVC参加度が低下しており、内訳をみると、後方参加割合の低下による寄与が大きい。この傾向は、米国に輸出されている最終財・サービスに占める、中国国内由来の付加価値の割合が増加していることを表しており、中国においてサプライチェーンの内製化が進んでいることが分かる。また、中国から日本への輸出及び中国から東南アジアへの輸出をみると、いずれも前方参加割合が上昇している傾向があり、国際的なサプライチェーンのつながりの中で、中国の位置が徐々に上流に移動している可能性がある。特に、中国から東南アジアへの輸出については、前方参加割合の上昇に伴って、GVC参加度も上昇しており、国際的なサプライチェーンのつながりにおける東南アジア諸国の関与が高まっていることが示唆される。 最後に、東南アジアからの輸出についてみると、東南アジア諸国から米国への輸出は、後方参加割合の上昇によって、GVC参加度が高まっている。ADBのデータでは直接は確認できないものの、東南アジア諸国は、中国等の国から、中間財を輸入し、それを最終財に製品化した上で、米国等の最終市場に輸出するという形で、国際的なサプライチェーンのつながりの中に参画していると考えられる。 第3-1-26図 二国間貿易におけるGVC参加度 中国におけるGVC参加度は低下しており、サプライチェーンの内製化が進んでいる可能性 (1)日本→米国 (2)日本→中国 (%) (%) 60 60 50 50 40 40 30 30 20 20 10 10 0 0 2007 2022 2007 2022 2007 2022 2007 2022 2007 2022 (年) 2007 2022 2007 2022 2007 2022 2007 2022 2007 2022 (年) 製造業 輸送機械 一般機械 電気機械 化学製品 製造業 輸送機械 一般機械 電気機械 化学製品 ■前方参加 □中間参加 □後方参加 336