賃金構造基本統計調査に基づき、2000年代後半以降の予想生涯賃金の低下傾向と、世代ごとの年齢上昇に伴う賃金上昇ペースの鈍化を分析している。
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れて、予想される生涯賃金(初任給に対する生涯賃金の上昇期待)の低下が進んだことがうかがえる18(第2-2-13図(2))。 第2-2-13図 予想生涯賃金の比較 賃金カーブに基づく予想生涯賃金の伸びは2000年代後半以降低下 (1)予想生涯賃金 (生涯賃金の対初任給倍率、倍) 66 64 62.2 62 60 58 56 54 52 50 1984 89 94 99 2004 09 14 19 24 (年) 54.4 (2)各時点での初任給倍率 (対初任給倍率、倍) 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 25~29 30~34 35~39 40~44 45~49 50~54 55~59 (歳) 1984年 1989年 1994年 1999年 2004年 2009年 2014年 2019年 2024年 (備考)厚生労働省「賃金構造基本統計調査」により作成。フルタイム労働者の所定内給与。各年時点について、その時点の賃金カーブの通りの賃金で22歳から60歳まで勤め上げた場合の賃金水準を「予想生涯賃金」とし、22歳時点の賃金(20~24歳の賃金水準で代用)で除した値を「対初任給倍率」としている。また、5歳刻みの各年齢階級の間賃金は一定と仮定。2019年から2009年までは「令和2年調査と同じ推計方法による集計」。2004年以前は、2009年の旧推計と「令和2年調査と同じ推計方法による集計」の間の断層率を用いて調整。 (団塊ジュニア世代以降のコーホートでは、年齢上昇に伴う賃金上昇ペースが鈍化) 以上では、ある特定の年における賃金カーブとその変化をみたが、次に、同じく「賃金構造基本統計調査」に基づき、生まれ年別の世代(コーホート)に着目し、あるコーホートに属する労働者が、年齢を重ねる中でどの程度賃金上昇を経験してきているかを確認する。コーホートとして、1960-64年生まれ(2024年時点では60-64歳)から1995-99年生まれ(2024 18 なお、女性の場合は、90年代以降賃金カーブのスティープ化に伴い、予想生涯賃金は増加傾向(1984年比でプラス)が続いていたが、2019年以降プラス幅は縮小している。 227