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A.2015年の日本における高スキル職の労働時間伸び率 (2005-2015)は15%。
出典: 経済産業省『通商白書2022(全体版)』2022年6月公表
15%
日本における高スキル職の労働時間伸び率 (2005-2015)
テクノロジーと貿易 第1節 第II-2-1-31図 ジニ係数の要因分解 (IMF (2015)) (先進国) (新興国) ジニ係数 スキルプレミアム 労働市場の柔軟性 グローバル化 技術革新 金融の深化 良い健康アウトカム -2 0 2 4 6 資料: IMF (2015) から引用。 ジニ係数 労働市場の柔軟性 技術革新 金融の深化 グローバル化 良い健康アウトカム -1 0 1 2 3 考えられる。 スキル間の格差をめぐっては、スキルごとに分類された職業別の総労働時間の伸び率から、日本や米国において二極化が進んでいる (第II-2-1-32図)。 このことを踏まえると、技術革新の進展によって、労働市場が二極化し、高スキル労働者は選択肢が増加し、さらに前述したようにスキルのミスマッチを減らし得ることから、スキルプレミアムの拡大につながっている可能性がある。 ここで、日本や米国における賃金格差の状況を確認すると、日本では、高スキル労働者の賃金は1990年代後半から大きく変化していない一方で、中スキル、低スキル労働者の賃金が減少することによって格差が拡大している (第II-2-1-33図)。一方で、米国では、高スキル労働者の賃金が増加し、低スキル労働者の賃金が減少することによって格差が拡大していることが確認できる (同図)。 こうした賃金格差の状況について労働分配の観点から見ると、OECDによると、先進国の労働分配率は減少もしくは横ばいの傾向となっている (第II-2-1-34図)。労働分配が減少している点とスキル別賃金格差が広がっている点を併せて考えると、より低スキルな人材に対する労働分配が減少している実態がうかがえる。 低スキル労働者は、労働市場が二極化することにより、中程度のスキルを身につけた場合であっても、中程度スキルの職業が労働市場全体から減少することにより、スキルに見合った職業に就くことは難しく、ミスマッチ就労が解消されないこととなる。労働代替技術による労働市場への影響については収益性や技術的困難性の両面からみて、中程度スキルの職業の従業者 第II-2-1-32図 二極化する職業別総労働時間伸び率 (%) (日本) (%) (米国) 40 低スキル 中スキル 高スキル 40 低スキル 中スキル 高スキル 20 20 0 0 -20 -20 : 1985-1995 : 1995-2005 : 2005-2015 : 1970-1980 : 1980-1990 : 1990-2000 : 2000-2016 -40 -40 医療・ 清掃・ 運転・ 製造 事務 販売 技術 専門 管理 医療・ 清掃・ 運転・ 製造 事務 販売 技術 専門 管理 対個人 警備 手仕事 対個人 警備 手仕事 サービス サービス 資料: Autor(2019)、令和2年度「内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業 (グローバル化と労働市場)」を基に作成。 130 Era Dabla-Norris et al. (2015) “Causes and Consequences of Income Inequality: A Global Perspective”, IMF Staff Discussion Note, SDN/15/13, June 2015. 通商白書 2022 329