資料3
資料1
出願・審査の現状
産業構造審議会 第19回知的財産分科会
令和6年3月12日
【特許】直近の出願動向 ー特許出願件数ー
特許出願件数は2020年以降横ばい傾向であったが、2023年は前年比3.6%増。
近年、化学・情報通信分野の出願は増加している一方、機械分野の出願は減少している。
特許出願件数の推移
(件)
350,000
300,000
325,989
318,721
318,381
318,481
313,567
307,969
288,472
289,200
289,530
300,133
250,000
200,000
150,000
100,000
50,000
2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
(出願年)
1
【特許】直近の出願動向 ー特許審査請求件数ー
審査請求件数は引き続き横ばい傾向。
特許審査請求件数の推移
(件)
300,000
250,000
245,535
241,412
240,455
240,118
234,309
235,182
232,215
238,557
233,780
230,184
200,000
150,000
100,000
50,000
2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
(請求年)
2
【特許】直近の出願動向 ーPCT出願件数ー
PCT出願件数は、2020年以降横ばい傾向。
今後PCT出願を含めたグローバル出願を増加させる見込みの企業も一定数あることから、
今後は回復に向けて一定の増加が見込めるが、引き続き注視が必要。
PCT出願件数の推移
(件)
60,000
51,652
50,000
47,425
41,292
43,097
48,630
49,314
49,040
48,719
47,372
44,495
40,000
30,000
20,000
10,000
2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
(出願年)
3
【意匠】直近の出願動向
意匠登録出願件数(国際意匠登録出願以外)は前年比で微減。日本企業からの出願件数が
開発製品数の減少等により減少傾向。さらに、海外企業からの出願が国際意匠登録出願に
シフトしている。国際意匠登録出願件数は前年比で増加。
意匠登録出願件数全体としては横ばいで推移。
意匠登録出願件数/国際意匠登録出願件数の推移
(件)
35,000
国際意匠登録出願
意匠登録出願(国際意匠登録出願以外)
30,000
452
2,083
29,451
28,796
2,216
2,261
2,072
2,986
3,303
29,745
29,145
29,417
28,812
29,222
3,353
4,160
28,358
27,587
25,000
20,000
15,000
29,738
10,000
5,000
2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
(出願年)
※2022年1月1日に発効したハーグ協定の共通規則の改正により国際意匠登録出願の標準公表期間が6月から12月に
延長されたため、2022年下半期は標準公表された国際登録意匠出願が原則として存在しないことに留意。
4
【商標】直近の出願動向
商標登録出願件数及び国際商標登録出願件数は、いずれも直近2年で減少。①コロナ禍で
一時的に増えていた分野(衛生マスク等)、②中国など主要国からの出願の減少等が影響。
長期的には、商標登録出願件数は高い水準で推移。
商標登録出願件数/国際商標登録出願件数の推移
(件)
200,000
国際商標登録出願件数
180,000
商標登録出願件数
160,000
17,802
19,450
17,924
20,094
19,769
13,835
140,000
120,000
17,328
17,397
15,984
12,672
100,000
173,611
80,000
60,000
148,024
166,681
171,323
163,148
164,537
150,506
146,664
131,299
111,770
40,000
20,000
-
2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
(出願年)
5
【特許】日米欧中韓の出願件数の推移
中国における特許出願件数が2019年に鈍化したものの、その後は再度増加。
日米欧中韓における特許出願件数の推移
(万件)
180
160
CNIPA(中国)
USPTO(米国)
JPO(日本)
KIPO(韓国)
161.9
EPO(欧州)
140
120
100
80
59.4
60
40
29.0
20
23.8
19.4
0
2012
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
2020
2021
2022 (出願年)
6
【特許】出願人居住国別のPCT出願件数の推移
中国出願人によるPCT出願件数は大きく増加してきたが、近年は横ばい。
出願人居住国別のPCT出願件数の推移
(万件)
8.0
欧州
韓国
中国
日本
7.0
米国
7.0
6.0
6.0
5.9
5.0
5.0
4.0
3.0
2.2
2.0
1.0
0.0
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
2020
2021
2022
(出願年)
7
【意匠】日米欧中韓の出願件数の推移
主要五庁における意匠登録出願件数は、2022年は概ね横ばい。
日米欧中韓における意匠登録出願件数の推移
(万件)
CNIPA(中国)
KIPO(韓国)
JPO(日本)
100
EUIPO(欧州)
USPTO(米国)
40.0
79.8
80
60
40
10
10.9
6.1
5.6
3.2
20
0.0
0
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
2020
2021
2022
(出願年)
8
【商標】日米欧中韓の出願件数の推移
米国、中国における商標登録出願は、2020年に大きく増加し、2021年も高い水準で推移
していたものの、2022年に急減。
日米欧中韓における商標登録出願件数の推移
(区分:CNIPA(中国))
(万件:CNIPA(中国)以外)
80
1,000[万]
70
60
USPTO(米国)
KIPO(韓国)
JPO(日本)
EUIPO(欧州)
900
751.6
800
CNIPA(中国)
700
50
54.5
40
600
500
25.6
30
400
17.2
20
300
200
10
17.0
0
100
0
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
2020
2021
2022
(出願年)
9
【特許】審査の現状
2014年に設定された政府目標は、 2023年度末において一次審査期間は平均10月以内、権
利化までの期間は平均14月以内。
あわせて審査の質の向上に取り組んでいる。
特許審査の
平均一次審査期間・権利化までの期間の推移
(月)
特許審査全般の質についてのユーザー評価
2012年度
1.4%
2013年度
1.5%
43.5%
47.5%
7.3% 0.2%
14.0
2014年度
2.7%
44.4%
44.0%
8.4% 0.5%
12.0
2015年度
3.8%
50.5%
39.4%
6.2% 0.2%
2016年度
4.2%
52.8%
37.0%
5.7% 0.3%
2017年度
5.3%
53.0%
35.2%
6.2% 0.3%
2018年度
7.4%
2019年度
6.5%
2020年度
9.1%
55.2%
33.0%
2.4% 0.3%
2021年度
8.4%
54.6%
32.0%
3.7%
1.2%
2022年度
8.6%
52.7%
34.4%
3.7%
0.6%
2023年度
7.2%
54.0%
35.5%
3.2%
0.2%
16.0
15.0 14.6 14.1 14.1 14.3 15.0 15.2 14.7
10.0
8.0
9.7
9.4
9.3
9.3
9.5
10.2 10.1 10.0
6.0
4.0
一次審査期間
2.0
権利化までの期間
0.0
2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 (年度)
0%
30.2%
11.3%
54.8%
32.1%
50.7%
20%
満足
56.6%
36.5%
40%
比較的満足
60%
普通
80%
比較的不満
0.5%
4.9% 0.7%
5.8% 0.5%
100%
不満
10
【意匠】審査の現状
バッチでの審査を年間2サイクル行っており、平均一次審査期間は6~7ヶ月で推移。
ユーザーによる意匠審査の質に関する評価の調査を2015年度から実施。
意匠審査の質全般について、「満足」と「比較的満足」を合わせた上位評価の割合は、
61.3%(2023年度)。
意匠審査の
平均一次審査期間・権利化までの期間の推移
意匠審査全般の質についてのユーザー評価
(月)
8.0
6.9
7.0
6.7
7.0
6.8
7.1
7.4
7.0
2015年度
2016年度
6.0
6.1
6.1
5.9
6.2
6.0
6.3
6.4
6.0
4.0
2.0
一次審査期間
権利化までの期間
0.0
2017年度
10.6%
14.6%
11.5%
2018年度
13.6%
2019年度
17.6%
2020年度
18.0%
2021年度
21.4%
41.1%
42.7%
46.4%
4.9%
0.8%
36.0%
46.5%
45.9%
41.5%
38.8%
2.9% 0.3%
37.0%
3.5% 0.0%
4.9%
0.0%
32.2%
3.1%
0.3%
26.5%
5.8%
0.0%
35.9%
46.4%
46.3%
3.0% 0.0%
2022年度
17.4%
43.0%
34.5%
4.1% 0.9%
2023年度
18.5%
42.8%
34.9%
3.1%
比較的不満
不満
0.7%
2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 (年度)
満足
比較的満足
普通
11
【商標】審査の現状
2022年度末に、一次審査までの期間を6.5ヶ月、権利化までの期間を8ヶ月とする政府目標
の達成に向けて、審査官増員及び審査処理の効率化等の施策を実施した結果、審査期間の
短縮を実現し、政府目標を達成。
商標審査の質全般について、「満足」と「比較的満足」を合わせた上位評価の割合は、
52.0%(2023年度)。
商標審査の
平均一次審査期間・権利化までの期間の推移
(月)
12.0
10.9 11.2
7.7
9.9
6.8
8.0
5.8
7.9
6.0
4.3
4.9
2015年度
5.6%
2016年度
6.7%
2017年度
5.6%
2018年度
10.0
6.9
8.0
6.3
4.0
2.0
9.6
9.3
10.0
商標審査全般の質についてのユーザー評価
5.4
一次審査期間
2019年度
8.0%
5.0%
2020年度
6.9%
2021年度
8.4%
2022年度
9.2%
2023年度
11.4%
42.1%
38.3%
43.8%
11.7% 2.3%
43.5%
4.6%
1.5%
42.7%
44.5%
6.4%
0.8%
39.7%
45.3%
6.7%
0.3%
37.2%
9.0%
48.0%
40.8%
0.8%
43.6%
8.1%
0.6%
41.5%
41.8%
7.8%
0.5%
40.1%
42.0%
8.4%
0.3%
6.3%
0.3%
40.6%
41.5%
権利化までの期間
0.0
2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 (年度)
満足
比較的満足
普通
比較的不満
不満
12
特許審査に関する取組
知財政策に関する基本方針
2014FY
施策1
世界最速
最高品質
国際展開
2024FY
施策1
FA10,STP14に向けた
迅速性の確保
施策2
質の向上
• 先行技術調査(特に外国語文献や非特許文献)
の充実による品質向上
• 協議等を活用した均質性の高い審査
施策3
国際展開
日本の審査実務や運用を新興国等に浸透させる
ことで、日本企業の国際展開を支援
特許審査のレジリエンス向上による迅速性(STP14)の維持
AIなどの新たな技術の急速な発展、技術の複合化・融合化及び技術分野毎の接受件数の変動、審
査官数や登録調査機関の受注能力の制約に起因する審査処理能力の変動等に対応しつつ、我が国が
誇る世界最速の特許審査を維持する。
FA10、STP14という世界最速の特許審査を
確保し、真っ先に審査結果を海外庁に発信
施策2
世界最速・最高品質の特許審査を基礎とした
イノベーションの創出支援
質のさらなる向上
生産性の高い先行技術調査や均質性の高い審査をベースに、言語の多様化、技術の複合化・融合化
に対応しながら、出願人とも共創しつつ、世界に通用する「強く・広く・役に立つ権利」を創出す
る。
施策3
環境変化に対応したイノベーションの創出支援
外部環境変化に適切に対応しつつ更なるイノベーションの創出に貢献するため、スタートアップ
等に対するプッシュ型支援等のイノベーション促進策や、特許出願非公開制度の着実な実施など、
ユーザー等の関係者を共創パートナーとしながら、特許審査部門の新たな機能を発揮する。
施策4
知財外交の推進
我が国発イノベーションの海外における保護・活用や、GX技術等を活用した環境問題の解決に関
する国際協力に向けて、これまでに醸成した外国特許庁の審査官(補)との信頼関係をさらに強
化・拡充するとともに、我が国特許庁の特性を活かした協力を推進する。
• AIの活用による質と生産性の向上
• 出願構造の変化等に対応するため
の組織の柔軟性向上
• 必要なリソースの整備
2024年度以降の施策を着実に実施するためには、
イノベーションの創出支援の土台である“長期的に安定した審査体制”
を整備することが不可欠。
13
意匠審査に関する取組
意匠審査部門では、ユーザーが安定した意匠権を適時に取得・活用しやすい環境を実現するために、
令和3年度に中期計画を立て、5つの柱に沿って、意匠審査に関する取組を進めている。
令和6年度以降も、世界最速・最高品質の意匠審査に向けて、取組を引き続き進めていく。
第1 迅速な意匠審査の遂行
第3 意匠審査実務及び知財行政に必要な能力の向上
(主な取組)
(主な取組)
⚫ 実施庁目標(令和5年度:平均FA5~7月)を達成すべく、
審査スケジュールを策定し、徹底した期間管理を実施。
⚫ 審査バッチの一層の多サイクル化を進めるとともに、案件
ごとの先行意匠調査の範囲及び期間を最適化。
⚫ 審査資料が年々増加する問題に対応するため、特許庁デー
タベースに蓄積する審査資料の厳選化を推進するとともに、
審査資料の閲覧性を高めた多図面ブラウザを内製開発し、
審査に活用。
第2 審査品質の一層の向上
(主な取組)
⚫ 強く・広く・役に立つ意匠権を設定すべく、平成26年に
策定した「意匠審査の品質管理に関するマニュアル」に
則した統一的な品質管理を実施。
⚫ 毎年開催される審査品質管理小委員会における改善提言
についての着実な対応。
⚫ 判断の妥当性を確保するため、国際意匠登録出願、画像
意匠・建築物意匠・内装意匠の出願等の審査において、
決裁官に加えて他の審査官とも協議する仕組みを構築。
⚫ 学会・セミナー等への参加や、展示会、企業訪問、技術研
修等を通して、最新の技術・デザイン動向を把握。
⚫ 審査官が行政官として幅広い視野を持つことができるよう、
庁内外における現場実習や民間派遣研修等を実施。
第4 ユーザーニーズの把握と意匠制度の普及啓発
(主な取組)
⚫ ユーザーとの意思疎通を図りつつ審査を実施。出願人・代理
人から面接の要請があった場合には、原則全件実施。
⚫ 企業訪問等を通じて、意匠審査に関するユーザーニーズ等に
ついて情報を把握しつつ、意匠関連施策等を積極的に紹介。
第5 働き方改革の推進・組織の活性化
(主な取組)
⚫ 持続的な行政サービス提供のため、テレワークを導入す
るとともに、テレワーク中の審査官への問い合わせに迅
速に対応できる仕組みを構築。
⚫ 生産性が高く働きやすい職場環境づくりを目指し、全審
査室にフリーアドレスを導入。
14
商標審査に関する取組
令和5年6月14日に法律第51号として公布された「不正競争防止法等の一部を改正する法律」に対応するため、商標審査基準
ワーキンググループを開催し、商標審査基準の改訂に係る検討を行うなど、運用面の整備を進めている。
審査期間について、近年は延伸傾向であったが、2022年度末に一次審査通知までの期間(FA)を6.5か月、権利化までの期間
(TP)を8か月とする政府目標を達成。今後も審査の質の維持・向上とともに、適正な審査期間を堅持すべく、審査業務の効率
化及び審査体制の充実を図る。
改正商標法施行に向けた取組
審査期間に係る政府目標の達成
⚫ コンセント制度導入に伴う審査基準改訂
他人の先行登録商標と同一又は類似する出願商標は登録できな
いが(第4条第1項第11号)、第4条第4項の新設に伴い、同号
に該当する商標であっても、先行登録商標権者の承諾を得てお
り、かつ、先行登録商標との間で混同を生ずるおそれがないも
のについては、併存登録が可能となった。
そのため、「承諾」や「混同を生ずるおそれがない」ことの判
断方法等について審査基準を作成した。
⚫ 近年の出願増の影響等により、一次審査通知までの期間(FA)及
び権利化までの期間(TP)は長期化。
⚫ 他人の氏名を含む商標の登録要件緩和に伴う審査基準改訂
創業者やデザイナー等の氏名をブランド名に用いることの多い
ファッション業界を中心に、他人の氏名を含む商標の登録要件
緩和の要望があったため、第4条第1項第8号における「他人
の氏名」に一定の知名度の要件と、出願人側の事情を考慮する
要件(政令要件)が課されることになった。
そのため、一定の知名度の要件や政令要件について、それぞれ
の審査基準を作成した。
⚫ 改訂後の基準は、令和6年4月1日以降の出願に適用される。
具体的な取扱いを定めた運用指針である商標審査便覧も改訂予定。
⚫ 改訂基準・便覧は、ホームページに掲載するとともに、説明会等を通じて
周知予定。(基準公表日:2/28)
⚫ 2022年度末にFAを6.5か月、TPを8か月とする政府目標の達
成に向けて、審査官増員及び審査業務の効率化等の施策を実施
した結果、審査期間の短縮を実現し、政府目標を達成。
⚫ 今後も審査の質の維持・向上とともに、適正な審査期間を堅持
すべく、審査業務の効率化及び審査体制の充実を図る。
(月)
12.0
10.9 11.2
9.3
10.0
8.0
6.0
6.8
7.7
5.8
7.9
6.0
6.3
4.0
2.0
4.1
4.3
9.9
4.9
9.6
10
6.9
8.0
5.4
FA期間
TP期間
0.0
2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 (年度)
15
資料5
資料3
各小委員会の報告
産業構造審議会 第19回知的財産分科会
令和6年3月12日
1
弁理士制度小委員会
➢ 第20回弁理士制度小委員会の概要
2
審査品質管理小委員会
➢ 審査品質管理小委員会の開催実績・予定(令和5年度)
3
不正競争防止小委員会
➢ 不正競争防止小委員会での活動概要
➢ 「逐条解説」の改訂について
➢ 「秘密情報の保護ハンドブック」の改訂について
4
財政点検小委員会
➢ 財政点検小委員会の開催実績(令和5年度)
➢ 歳出歳入、剰余金の推移
1
1.弁理士制度小委員会の報告
2
第20回弁理士制度小委員会の概要
➢ 令和6年1月29日に第20回弁理士制度小委員会を開催
➢ 弁理士制度の現状と今後の課題、最近の弁理士会の取組について討議された。
➢ そのほか「標準化と知的財産の一体的活用」について、経済産業省産業技術環境局基準認証政策課
と特許庁総務部秘書課弁理士室から報告があり、知的財産と標準化を一体的に活用するオープン&ク
ローズ戦略における弁理士の活動等について紹介された。
⚫ 討議の結果、以下のとおり了承された。
<弁理士業界を取り巻く環境の変化への対応>
• 弁理士には、出願手続のみならず、ビジネス戦略や標準化戦略に絡めた知財の取得や活用を助言
するコンサルタント業務等、知財専門家としての役割が期待されている。
• 限られたリソースの中で、弁理士にしかできない業務に集中するためには、AI技術の導入と活用
が有効である一方で、AI技術の導入にあたっては、様々な課題もある。
• これらの状況を踏まえ、日本弁理士会において、弁理士によるAIツールの適切な利活用を促すた
めのガイドラインを作成する。
<弁理士試験の論文式筆記試験(選択科目)の見直し>
• 毎年度、受験者が5人に満たない選択問題が散見される。
• 受験者が少人数となると、問題作成に対するフィードバックが乏しく、難易度の公平性を担保す
ることが難しい。
• これを踏まえ、適切な試験運営のため、各科目において一定数の受験生を確保するべく、弁理士
試験の論文式筆記試験(選択科目)の見直しについて、工業所有権審議会弁理士審査分科会弁理
士試験制度部会において議論する。
特許庁
3
2.審査品質管理小委員会の報告
4
審査品質管理小委員会の開催実績・予定(令和5年度)
【第1回】令和6年2月19日開催
●議題1:審査品質管理の実施体制・実施状況に関する評価結果(案)について
評価結果(案)について自由討議が行われ、了承された。
●議題2:審査品質管理の実施体制・実施状況に関する各委員の改善提案について
改善提案について自由討議が行われた。示された主な改善提案は以下の通り。
➢ 国際的に遜色のない水準の審査官数の確保と、AI関連発明等の先端技術を適切に審
査し得る人材の育成に努めるとともに、審査業務をさらに効率化することで、審査の
質を維持・向上することを期待する。
➢ 面接審査や様々なユーザーとの意見交換を積極的に実施し、ユーザーとのコミュニ
ケーションのさらなる充実と相互理解の深化を期待する。
➢ 判断の均質性等の審査の質についての課題への効果的な施策を講じることと、これら
の取組の成果を外部に効果的に情報発信することを期待する。
➢ 先行文献調査を含む審査業務でのAI技術の利用を促進するとともに、新たなAI技
術の適用可能性を追求することを期待する。
【第2回】令和6年3月開催予定
●議題1:令和5年度審査品質管理小委員会報告書(案)について
改善提案に基づく本小委員会の改善提言を含め、報告書(案)について審議される予定。
5
3.不正競争防止小委員会の報告
6
1.不正競争防止小委員会での活動概要
• 令和5年11月~令和6年1月にかけて計3回の審議を行った。
第1回議題:
•
•
•
今後の議題・スケジュールについて
令和5年不正競争防止法の一部改正と施行準備及び周知・啓発の取組状況(報告)
主な関係資料の改訂方針(案)
「逐条解説」、「限定提供データに関する指針」、
「秘密情報の保護ハンドブック」 など
第2回議題:
•
•
•
主な関係資料の改訂案
「限定提供データに関する指針」、「秘密情報の保護ハンドブック」 など
従業員向け啓発資料(案)
外国公務員贈賄に関するワーキンググループにおける審議経過(報告)
第3回議題:
•
•
不正競争防止法の解釈明確化のための逐条解説の改訂について
「限定提供データに関する指針」及び「秘密情報の保護ハンドブック」の改訂に向けた
パブリックコメントの結果について
7
2.「逐条解説」の改訂について
<改訂の基本方針>
⚫ 令和5年不正競争防止法改正、直近の改訂(令和元年5月)以降の社会経済情勢の変化等を踏まえて
改訂。
令和5年不正競争防止法の改正に関連する修正
○以下の法改正事項に関連して、「逐条解説」の記載を修正・追記する。
⑴デジタル空間における形態模倣行為の防止【第2条第1項第3号】
⑵限定提供データの定義の明確化【第2条第7項】
⑶損害賠償額算定規定の拡充【第5条】
⑷使用等の推定規定の拡充【第5条の2】
⑸コンセント制度導入に伴う、不正競争防止法の適用除外規定等の新設【第19条第1項第3号・第2項第3号】
⑹国際的な営業秘密侵害事案における手続の明確化【第19条の2・第19条の3】
社会経済情勢の変化等を踏まえて、解釈の明確化のための修正
1.問題意識
• 我が国企業・研究機関から海外への技術流出が、依然として続いている。
• こうした中、外国の法令遵守のために、日本の不正競争防止法に違反する行為がなされる可能性が懸念される。
2.逐条解説の改訂
• 不正競争防止法では、海外への営業秘密漏えい対策の一環として、海外重罰規定を設けており、相手方が
日本国外においてその営業秘密を使用する目的を 有することを知った上での営業秘密不正開示行為について、
通常より重い処罰を規定している。(第21条第4項第2号・同条第5項第2号)
• 上述の懸念に対応すべく、逐条解説中の海外重罰の対象となる「開示」に関して、脚注において以下のような文言を
追記し解釈の明確化を図る。
➢ 営業秘密侵害罪について、当該行為が、政府に対して情報提供を義務付けることを内容とする外国の法令に
基づく行為であることの一事をもって、違法性が阻却されるものではない。
8
3.「秘密情報の保護ハンドブック」の改訂について
<改訂の基本方針>
⚫ 直近の改訂(令和4年5月)以降の社会経済情勢の変化・関係法令の進展等を踏まえて改訂。
⚫ 一方、啓発資料として産業界・関係団体に行き渡っていることから、構成・基本的内容については、現行版を
踏襲しつつ、以下の観点を踏まえて、ハンドブックの内容を補強・追記する形で改訂。
関連する「法制度の見直し・ガイドラインの改訂」に伴う修正
•
•
ハンドブック策定後の進展、例えば、「法制度の見直し」に伴う修正として、令和5年の不競法改正で見直された①「限定
提供データ」の保護範囲、②使用等の推定規定の拡充、③国際的な営業秘密侵害事案における手続の明確化等に
関する記載を追加。また、個人情報保護法の改正に関連する記載の整理も実施。
この間に発出された「各種ガイドライン」(例:「水産分野における優良系統の保護等に関するガイドライン」・「養殖業に
おける営業秘密の保護ガイドライン」(水産庁))の内容等を反映。
営業秘密・秘密情報をとりまく「環境の変化」に伴う修正
•
•
•
AI(人工知能)の利活用の進展などの近年の環境変化に合わせて、意図しない情報漏えいインシデントを
防ぐ上での留意点・流出リスクに関する記載を追加。
近年のトラブルを踏まえると、営業秘密・秘密情報を保有する主体として、企業だけでなく、大学・研究機関も
考えられることから、大学・研究機関においても本ハンドブックの管理措置が参考になる旨を追記。
海外への重要な技術情報の流出への懸念が高まっている中 、外国から日本企業が保有する秘密情報が
狙われるリスクについて、過去の漏えい事件を踏まえ、啓発コラムの見直し(記載の拡充)を図る。
•
✓ 「従業員向け」啓発資料の作成
•
従来作成した資料(「秘密情報の保護ハンドブック」・「ハンドブックのてびき」・「営業秘密管理指針」)は主として
企業において営業秘密管理を担う経営層・担当者向けの内容であるが、実際に営業秘密に接する従業員等に
とって、どのような行為が不正競争防止法違反となるのか(刑事・民事の責任が発生するのか)など、「従業員
目線」にたって留意事項を理解できる啓発資料を、今後作成・公表する。
9
4.財政点検小委員会の報告
10
財政点検小委員会の開催実績(令和5年度)
第6回
令和5年6月26日
議題:特許特別会計の財政運営の状況等
1.令和4年度決算見通し
2.財政シミュレーション
3.令和6年度概算要求の方向性
4.中小減免制度見直し
5.情報公開の在り方
第7回
等について議論
令和5年11月27日
議題:特許特別会計の財政運営の状況等
1.令和4年度決算
2.財政シミュレーション
3.令和6年度概算要求
4.中小減免制度見直し
5.情報公開の在り方
等について議論
11
歳出歳入、剰余金の推移
2,200
歳入(前年度剰余金除く)
2,163
歳出
2,000
機械化庁費
剰余金
1,800
1,746
・特許審査請求料を引き上げ
・特許出願料・特許料を引き下げ
1,600
2022年4月~
料金引き上げ
【特許料、商標登録料、国
際出願関係手数料】
中小企業減免拡充・
審査請求料引き上げ
旧料金での
駆け込み納付(※)
各種料金の引き下げ
1,569
1,514
【特許出願料・審査請求料・特許料、商標出願料・登録料、
意匠登録料等】
1,548
1,493 1,479
1,449
1,438
1,426
1,454
1,400
1,353
1,375
1,242
【億円】
1,200
1,277
1,227
1,190
1,182
1,144
1,049
1,040
1,003
1,000
901
934
800
685
600
725
748
庁舎改修による歳出増(~2022年)
400
システム最適化計画による歳出増(~2026年)
200
276
任期付審査官(約500名)採用
269
280
320
334
379
358
274
0
年度 H14fy H15fy H16fy H17fy H18fy H19fy H20fy H21fy H22fy H23fy H24fy H25fy H26fy H27fy H28fy H29fy H30fy
R1fy R2fy R3fy R4fy
2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022
歳入
1040
1041
1199
1268
1383
1548
1269
1098
1145
1154
1057
1122
1070
1126
1190
1144
1182
1227
1277
1479
1449
歳出
1003
1040
1306
1046
1044
1074
1095
1094
1093
1060
1049
1076
1168
1282
1353
1375
1454
1569
1493
1438
1426
PB
期末
剰余金
37
1
-108
222
324
431
166
-6
50
94
9
46
-98
-156
-163
-231
-272
-342
-216
40
23
934
935
827
1049
1372
1803
1970
1963
2014
2108
2116
2163
2065
1909
1746
1514
1242
901
685
725
748
※2022年4月からの料金引き上げの直前に駆け込み納付があったため、2021年度の歳入が増加し、2022年度に反動減が生じたと考えられる。
12