日本のグローバル産業が抱える構造的課題を克服するため、市場獲得、イノベーション創出、企業経営改革の3つの柱からなる政策的対応を提言している。
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2-1. 日本のグローバル競争型産業における構造的課題(政策的対応の視点) デジタル・AI等のテクノロジーの進展等に伴い、国際競争に打ち勝つために必要な投資規模は拡大。このような中で、世界中で自国優先の大規模な産業政策が展開。 こうした時代において、「技術で勝って、ビジネスで負ける」構造から脱却するためには、日本としての「勝ち筋」を官民で共有しつつ、戦略分野における新たな市場・需要創出や大胆かつ迅速な投資の促進や自前主義にとらわれないイノベーションの創出、世界で勝てるビジネスを展開するための企業経営改革を進めていくことが必要。 要因①:マーケット獲得機能欠如 要因②:自前主義 要因③:過少投資 要因④:経営能力欠如 要因⑤:社会変革への適応力欠如 1. マーケット獲得を実現する産業政策(成長投資促進・需要創出) 社会課題等を起点とした市場・需要の創出・獲得に向け、規制・規格の導入や政府調達を戦略的に活用することで、投資の予見可能性を高める。 ライバル企業に対抗し得るスケーラビリティを確保するための大胆な投資を可能とする政策的措置・ファイナンスシステムの構築。投資支援も、単年度でなく複数年度で、中長期での回収も念頭に。「0→1」を超えて、スピーディーに「1→1万→1億」に繋げるファイナンス機能強化も。 政策的措置を講じる戦略分野や支援企業の選定にあたって、単なる技術力等ではなく「勝ち筋」となるビジネス戦略があるか、プロフェッショナルも交えてシビアに精査。 2. 自前主義にとらわれないイノベーション創出 研究開発から量産化までの一気通貫での支援を展開する中で、国際共同研究や国際頭脳循環、戦略的なM&Aの促進、スタートアップ創出・活用や大学改革を含めた産学官連携の高度化をビルトイン。 3. 世界で勝てるビジネスを展開するための企業経営改革 リスクを取った成長投資や新興市場への挑戦、迅速な事業ポートフォリオの転換等の非連続な経営判断を迅速に断行できる企業経営への転換を促進。 産業全体での企業経営改革は、新陳代謝の促進を伴うダイナミズムある産業構造の実現に資する。 55