リチウムイオン蓄電池火災に対し、ガス系と水系(スプリンクラー)の消火設備を、消火原理や再発火リスク等の観点から比較評価した資料。
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論点 リチウムイオン蓄電池火災に対する ガス系消火設備と水系消火設備(スプリンクラ―設備)の比較評価 要素 ガス系消火設備 水系消火設備(スプリンクラ―設備) 消火原理 空間の酸素濃度を下げる窒息効果や連鎖反応を止める抑制効果で消火。 火災表面に直接冷却を行い、水が蒸発する際の「冷却効果」で可燃物を発火点以下に下げ、水膜による酸素遮断(窒息効果)を併用して消火。 リチウムイオン蓄電池火災に対する有効性 電池セル外部の炎の防止に対し有効。電池セルを冷却し、熱暴走の進行を防ぐことは困難。 FM Globalによる試験により、電池セルを冷却し、熱暴走の伝播を防止するのに有効な消火方法。 再発火リスク 高い 熱暴走は電池内部の熱連鎖反応であり、酸素を必要としないため、冷却機能がないガス系消火は再発火のリスクが高い。 低い 持続的な散水により電池セルを継続的に冷却することで電池内部の連鎖反応を断ち切ろうとする為、再発火のリスクはガス消火より低い。 IT機器への水損リスク 低い 水を使用しないため、IT機器の水損リスクは低い。偶発的なガス系消火設備の放出であっても同様に損失リスクは低い。 中程度 インターロック動作(火災検知信号とスプリンクラ―ヘッドの作動の両方により起動)により偶発的放出による水損リスクは低減可。放出時のIT機器の損失は、所有者側で許容可能なトレードオフと見なすことができる。 初期消火後の対応者の感電リスク 低い 水を使用しないため対応者の感電リスクは低い。 水を使用するため感電リスクはガス系消火設備より高い。ただし作動するスプリンクラ―ヘッドの範囲は、火災の直近エリアに限定される。 11