バイオものづくりにおける日本の強みを活かし、AI活用やサプライチェーン構築を通じて国際競争力を強化し、2040年に11.9兆円の市場規模を目指す戦略。
タグ: 合成生物学, バイオものづくり, 経済安全保障, 脱炭素, 産業競争力, バイオ製造
合成生物学・バイオ バイオものづくり 方向性 現状認識、日本の強み ● バイオ製造技術の急速な発展を背景に、先行するバイオ医薬品等にとどまらない、幅広い分野への適用の可能性が拡大。米・欧・中など諸外国による、研究開発や生産基盤構築を通じた、新産業の創出・技術優位性獲得に向けた競争が激化。 ● バイオものづくりの競争力の源泉はバイオ製造技術そのものであり、特に「ウェット」領域の成熟度が国際競争力を決定。我が国は、発酵産業の蓄積やエンジニアリング・機器分野における強みを有しており、この分野において優位性を確立し得る潜在力を有する。AI・データの活用により「ドライ」領域を高度化し、これを「ウェット」の強みと融合させることで、高効率かつ高付加価値なバイオ製造基盤を確立し、国際市場における主導権の獲得を目指す。 ● 併せて、経済安全保障や脱炭素の観点から国内生産基盤の構築が求められる領域(バイオエタノール等)については、需要創出策と供給能力拡充を着実に進め、中長期的な外部依存リスクの低減と経済の自律性の確保を図る。 ※ 「ウェット」領域:バイオ製造技術において、設計・解析・シミュレーションなどの「ドライ」領域に対し、実際の実験・製造現場を担う領域を指す。微生物や細胞を培養・発酵させ、条件調整や装置運転を通じて、目的物質を安定的・大量に生産するための知見や技能を含む。 主な課題(ボトルネック) ・技術・ノウハウ・データが分散しており生産効率が低い ・既存製品との厳しい価格競争にさらされる中、安定した需要の見通しが不十分 ・技術・サプライチェーンが発展途上であり、既存製品と比べて生産コストが高い 我が国の勝ち筋 講じるべき施策 ・AI・デジタル技術との連携強化や革新的な基盤技術等の開発加速によるバイオ製造技術プラットフォームの高度化 ・公共調達等による初期需要創出 ・原料調達や製造設備などのサプライチェーン構築促進 ・人材育成など自律的な産業エコシステムの構築 目指すべき姿 ・高効率・高性能なバイオ製造基盤の確立による、国内製造業の高付加価値化と国際競争力の強化 ・我が国の資源特性を最大限に活用した持続可能な国内生産基盤の構築 ・2040年の我が国企業の売上目標は、11.9兆円 188