我が国の貿易収支構造をASEAN、アジア、欧州、中東との関係で示し、ドイツや米国等の他国と比較分析している。
タグ: 貿易収支, エネルギー依存, 経済分析, 国際比較, 産業構造
(4)対ASEAN (兆円) 5 4 3 2 1 0 -1 -2 -3 -4 -5 -6 1996 2000 04 08 12 16 20 24(年) 食料品 鉱物性燃料 輸送用機器 化学製品 (5)対その他アジア (兆円) 14 12 10 8 6 4 2 0 -2 1996 2000 04 08 12 16 20 24(年) 一般機械 電気機器 その他 貿易収支 (6)対欧州 (兆円) 9 6 3 0 -3 -6 -9 1996 2000 04 08 12 16 20 24(年) 食料品 鉱物性燃料 輸送用機器 化学製品 (7)対中東 (兆円) 5 0 -5 -10 -15 -20 1996 2000 04 08 12 16 20 24(年) 一般機械 電気機器 その他 貿易収支 (備考)財務省「貿易統計」により作成。 こうした我が国の貿易収支の姿を他の先進国と比較すると、ドイツは、我が国と同様にエネルギーを輸入に依存しており、鉱物性燃料が赤字となっているが、GDP比でみると、再生可能エネルギーの活用が我が国よりも進んでいることなど5から、赤字幅は我が国よりも小さい(第3-1-5図)。また、ドイツでは、高い競争力を有している輸送用機器等の機械類のほか、医薬品等の化学製品も貿易収支の黒字要因となっている。米国については、近年は、シェールガスやシェールオイルの生産急増6によって鉱物性燃料が若干の黒字に転化したことを除けば、財については機械類をはじめとして、ほぼ全ての品目において、赤字の構造となっている。ただし、赤字幅は、GDP比でみれば緩やかに縮小している。また、英国については、2000年代末頃に化学製品で僅かに黒字となっていたことを除けば、財は全ての品目で赤字の構造となっている。 5 ドイツのエネルギー自給率は、日本よりも高い水準にあり、その背景としては、高い再生可能エネルギー普及率や石炭の国内生産、原子力発電の利用が挙げられている(資源エネルギー庁(2021))。 6 高木(2023) 298