スポットワークの賃金が従来のパート・アルバイトより低い傾向にある要因を、職種構成や統計上の違いから分析している。
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第2-3-23図 ハローワークにおける職種別のパート求人・求職の動向 スポットワークが増加している職種では有効求人の減少率が大きい (2019年から2024年の増減、%) 20 10 0 -10 -20 -30 -40 -50 総数 専門 事務 商品販売 接客・給仕 運搬 総数 専門 事務 商品販売 接客・給仕 運搬 有効求人 有効求職 (備考) 厚生労働省「職業安定業務統計」により作成。「常用的パート」の有効求人・有効求職の変化率。 次に、スポットワークにおける平均賃金と従来のパート・アルバイトの賃金を比較すると、職種構成の違いや、募集賃金と実際に働いている人の賃金といった統計上の違い等もあり、スポットワークの賃金は低い傾向にある。第2-3-24図(1)は、「毎月勤労統計調査」におけるパートタイム労働者の所定内時給額と、民間職業紹介のパート・アルバイト求人の平均募集時給、スポットワークアプリにおける平均時給(募集案件の平均及び実際に就労した案件の平均)を比較したものである45。平均時給は、いずれの指標でみても緩やかな上昇トレンドにあるが、スポットワークにおける平均時給は、他の指標と比べて100円~300円ほど低く推移していることが分かる。「毎月勤労統計調査」のパート時給は、勤続期間が長い労働者も含む平均賃金であるため、昇給によって賃金が上昇している場合も相応に含まれていると考えられる46。一方、民間職業紹介の募集賃金と、スポットワークの募集賃金は、仕事内容が同じであれば同程度の賃金水準になると考えられる。ただし、先述のとおり、求人に占める職種のシェアが異なれば、構成変化要因により、平均募集賃金に差異が生まれる。この点、第2-3-24図で確認したとおり、スポットワーク求人の8割程度は商品販売、接客給仕等である一方、民間職業紹介では医療・福祉系や事務職等も一定のシェアがあるなどの違いがある。一般に、接客給仕等の時給は相対的に低く、構成変化要因がスポットワークにおける平均募集賃金を押し下げているとみられる。そこで、スポットワークと民間職業紹介との間で比較可能性が高い職種同士の賃金水準を比較すると(第2-3-24図(2))、 45 スポットワークのデータにおける四半期区分に合わせて、「毎月勤労統計調査」の月次データ及び民間職業紹介の募集賃金の週次データを集計している。 46 「賃金構造基本統計調査」をみると、パートタイムであっても勤続年数が長くなると賃金が上昇する傾向がみられる。 287