無形資産投資が企業の成長と生産性向上に寄与する背景を解説。
企業の成長を促す経営力と組織(無形資産投資に着目した背景)企業の成長(付加価値向上)を促す方法として、労働力の確保や有形資産投資の増加も挙げられるが、人的資本・研究開発・IT資本等への投資をはじめとする無形資産投資の増加も成長を促す方法の一つ。無形資産投資は、イノベーションをよりもたらす等の経済的特性から近年注目を集めている。無形資産投資の増加が有形資産投資と比べて生産性をより向上させるとの分析があることも踏まえ、今回着目。図1 有形・無形資産投資と全要素生産性の関係性(%)無形資産投資有形資産投資と比べて傾きが大きいいため、無形資産投資の方が有形資産投資と比べて、増加に応じた全要素生産性の上昇幅が大きいことが見てとれる3.02.52.01.51.00.50.0-0.50.10.20.30.40.50.60.70.80.91.0(%pt)労働生産性の伸びに対する無形資産投資の寄与度全要素生産性上昇率(%)SVNIRLALTCZESWEGBRUSADEUDNKFRAITAESP相関係数:0.46*(%)有形資産投資3.02.52.01.51.00.50.0-0.50.10.60.50.40.30.20.10.0-0.1-0.2-0.3-0.4-0.5-1.00.550.60.70.80.91.01.11.21.31.41.51.61.71.81.92.02.1(%pt)労働生産性の伸びに対する有形資産投資の寄与度全要素生産性上昇率FINAUTNLDBELFRAITAESP相関係数:0.21全要素生産性と無形資産投資の間で正の相関があり、統計的にも有意全要素生産性と有形資産投資の相関関係は、統計的に有意でない資料:OECD報告書「New Sources of Growth: Knowledge-Based Capital」(注)グラフは、複数のOECD諸国について、労働生産性の上昇率に対する無形資産投資と有形資産投資の寄与度を算出した上で、それぞれの寄与度と全要素生産性の上昇率の相関を取ったもの。35