ASEANを中心とした多国間枠組みであるADMMプラスの組織構造と、専門家会合(EWG)を通じた実践的な安全保障協力の取り組みについて解説している。
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多角的・多層的な安全保障協力の戦略的な推進 第1節 図表Ⅲ-3-1-5 拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス)の組織図および概要 拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス)とは ASEAN域外国を含むインド太平洋地域の国防大臣が出席する、ASEAN政府主催の公式な会議 ※参加国:ASEAN10か国+8か国(オーストラリア・中国・インド・日本・ニュージーランド・韓国・ロシア・米国) ADMMプラスのもとには専門家会合(EWG)が設置され、インド太平洋地域の安全保障課題に対し、共同演習などの実践的な取組がなされているところがADMMプラスのユニークな点である。 拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス) ASEAN Defence Ministers' Meeting Plus … 防衛大臣など閣僚級の会議。毎年開催 第10回ADMMプラス(2023年11月) 高級事務レベル会合(ADSOMプラス) ASEAN Defence Senior Officials' Meeting Plus … 次官・局長級の会議。毎年開催 高級事務レベル会合ワーキンググループ(ADSOMプラスWG) ASEAN Defence Senior Officials' Meeting Plus Working Group … 課長級の会議。毎年開催 専門家会合(EWG) Experts' Working Group をADSOMプラス、ADSOMプラスWG のもとに設置 専門家会合(EWG: Experts' Working Group)とは 7つの分野に設置され、各EWGは1期(3年)をASEAN加盟国1か国とプラス1か国が共催する。 ※7つの分野 … ①対テロ ②人道支援・災害救援 ③海洋安全保障 ④防衛医学 ⑤PKO ⑥地雷処理 ⑦サイバー 各EWGにおいては、それぞれの分野に関する情報共有、ワークショップ、セミナー、共同訓練の開催、勧告や報告書の提出などの実践的な取組が行われている。 わが国は、ベトナムとともに、2021年から2024年を1つの任期とする第4期PKO専門家会合の共同議長を務めた。第5期(2024-2027)は、フィリピンとともに海洋安全保障専門家会合の共同議長を務める。 同志国などとの連携 第Ⅲ部 第3章 日本の防衛 398