デジタル技術を活用し、コンパクトシティの深化や生活サービスの共助、観光の利便性向上を図ることで、持続可能で活力ある地域づくりを推進する。
タグ: デジタル化, コンパクトシティ, スマートシティ, 地域活性化, 生活サービス, EBPM
第2章 豊かな暮らしと社会の実現に向けて 第2節 新しい暮らしと社会の姿 1. デジタル化による暮らしと社会の変化 1. デジタル化による暮らしと社会の変化(その6) ■ デジタル化は、時間と空間の制約を取り払うこともあり、地域が直面する課題を解決する可能性を飛躍的に増大させるとともに、データ収集、アイデアや手法の共有を容易にする力を持っている。今後、国民や政策ニーズの変化に迅速に対応すべく、効果的にデータを収集・活用し、デジタル化により暮らしやすさを実現していくことが求められる。 ■ 人口減少が進む地方において、デジタル技術を活用し、生活サービス提供の効率化等を図るとともに、これまでは場所や時間の制約で実現できなかった生活サービスの実現可能性を高めるなど、リアルの地域空間の生活の質の維持・向上を図ることが期待される。 ■ 持続可能で活力ある地域づくりを目指すにあたっては、地域が主体となって、自らの地域ビジョンを描き、そこに向けた地域活性化の取組みを進めていくことが重要である。 (集約型で暮らしやすいまちづくり) ● デジタル活用を図りつつ、地域空間の機能集約によるコンパクト化と地域公共交通の再構築の有機的連携を一層推し進めることが必要。 【コラム:デジタル化を通じたコンパクトシティの深化】 ● 富山県富山市では、少子高齢化等を背景に、公共交通を軸とした拠点集中型のコンパクトまちづくりにより、まちなかや公共交通沿線への居住の促進が図られる効果等があった一方、郊外部では人口減少や高齢化が顕著に進んでおり、地域コミュニティの維持や住民の生活の質の向上などの課題に直面している。 ● このような中、データ駆動型スマートシティの実現による課題解決に向けて、IoT技術や電子申請による新たなデータ取得を図るとともに、データ活用による業務効率化やEBPMの実施、オープンデータ化による官民連携での新サービス創出を目指している。 (図:データ利用、スマートシティ(デジタル空間)、市民ニーズに即したサービス、補完・融合、コンパクトシティ(フィジカル空間)、新たな情報収集や既存改善のためのIoTセンサーを住民で設置、各種IoTセンサー、官での活用例、自動統計、IoTデバイス、開発支援、水位・除雪・気温・土壌、市民生活環境、新サービス、省電力広域無線通信技術 LPWA(LoRaWAN)、市内約100ヶ所にアンテナ設置、IoTプラットフォーム、FIWARE(オープンソース)、オープンAPIで情報連携、データ利活用基盤(FIWARE)、データ管理、デバイス管理、認証、オープンデータ連携、ダッシュボード(簡易な表示機能)、データを利用する他システム、コンパクトなまちづくりの“深化”、居住人口の98.9%をカバー、資料)富山市) (持続可能な生活サービスの確保) ● デジタル技術を幅広い政策分野で横断して利用する仕組みなどにより、異なる分野での共通の課題に対して、各自が有する資源を融通・共有しあうことで、地域課題を解決できる可能性を広げていくことが重要。 【コラム:生活サービスを「共助」で育むサステナブルなまち】 (図:STEP 04 地域全体への影響(経済的な効果)、STEP 03 住民の状態の変化(社会的な効果)、STEP 02 住民の生活の変化(効果の初期)、STEP 01 取り組み(制度、サービス)、ベーシックインフラ構想によりめざす効果、資料)三豊市観光交流局) ● 香川県三豊市では、2022年に複数の地域企業の出資により暮らしの交通(株)を設立。AIオンデマンド交通を運行し、サブスクリプション型のサービスを提供。 ● 移動支援を行った免許返納後の高齢者の健康データを取得・分析。地域交通が与える健康への影響を検討して施策反映に活かすなど、分野横断したデータ利活用に向けた実証事業を実施。 (個性あふれる地域) ● デジタルを取り込みつつ、個性あふれる地域を形成し、ワーケーションや田園回帰の動きも踏まえ、都市との相互貢献による共生を目指すことが重要。 【コラム:顔認証技術を活用したホスピタリティ向上】 ● 和歌山県白浜町のホテルでは、一部の客室で顔認証による施錠システムを導入。 ● ホテル内のレストラン・売店等の施設でも顔認証済を導入し、財布を持たずに手ぶらで食事や買い物をすることが可能となる実証事業を実施。 ● このような生体認証などデジタル活用により観光客の利便性向上等が期待される。 資料)白浜町 32