G7/G20におけるデジタル・AI分野の国際的な議論の経緯を整理し、生成AIのガバナンスを目的とした「広島AIプロセス」の立ち上げと成果について解説している。
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ICT 国際戦略の推進 第8節 デジタル格差への対処の必要性等に合意した。 2024年(令和6年)には、G7産業・技術・デジタル大臣会合(イタリア)が開催され、①「産業におけるAIと新興技術」、②「安全で強健なネットワーク、サプライチェーン及び主要な投入要素」、③「デジタル開発-共に成長」、④「公共部門におけるAI」、⑤「広島AIプロセスの成果の前進」、⑥「デジタル政府」の6テーマに関して議論を行い、4つの附属書を含む「G7産業・技術・デジタル閣僚宣言」が採択された。 図表II-2-8-3 G7/G20における情報通信・デジタルの議論の経緯(概要) デジタル化の進展・IoT時代の幕開け 国連SDGsの推進 デジタル社会・Society 5.0の実現 SDGsの実現 2016 IoTの発展・普及、AIの登場 AIの発展・普及、あらゆるデジタルのデジタル化 G7香川・高松情報通信大臣会合 2016年4月 デジタル連結世界憲章 情報の自由な流通 AIの国際的議論 包摂的成長(SDGs) 【G7での議論の流れ】 G7情報通信・産業大臣会合(イタリア)2017年9月 人間中心のAI開発ビジョン G7デジタル関係閣僚会合(フランス)2019年5月 AIの国際的連携 オンライン上の有害情報への対処 情報の自由な流通 G7デジタル・技術大臣会合(英国)2021年4月 情報通信インフラの多様化 DFFTロードマップ インターネット安全性 G7デジタル・経済大臣会合(日本)2023年4月 DFFTの推進 デジタルインフラ 自由でオープンなインターネット 責任あるAIとAIガバナンス G7イノベーション大臣会合(カナダ)2018年3月 AI開発に関するコモンビジョン G7科学技術大臣会合(米国)2020年5月 GPAI立ち上げに向けた協力 G7デジタル・技術大臣会合(ドイツ)2022年4月 デジタル化と環境 標準化 データ 競争 eSafety G7産業・技術・デジタル大臣会合(イタリア)2024年3月 産業におけるAIと新興技術 安全で強健なネットワーク デジタル開発 公共部門におけるAI 広島AIプロセスの成果の前進 デジタル政府 【G20での議論の流れ】 G20杭州サミット デジタル経済タスクフォース(中国)2016年9月 G20デジタル経済大臣会合(ドイツ)2017年4月 G20デジタル経済大臣会合(アルゼンチン)2018年8月 G20茨城つくば貿易・デジタル経済大臣会合 2019年6月 ①デジタル化によるSDGs達成への貢献 ②データの自由な流通と利活用の促進 ③AI原則の策定とAI社会の提示 ④デジタル経済におけるセキュリティの確保 G20デジタル経済大臣会合(サウジアラビア)2020年7月 G20デジタル大臣会合(イタリア)2021年8月 G20デジタル経済大臣会合(インドネシア)2022年7月 G20デジタル経済大臣会合(インド)2023年8月 G20デジタル経済大臣会合(ブラジル)2024年9月 2 広島AIプロセス 生成AIの急速な発展と普及が国際社会全体にとって重要な課題となっていることを踏まえ、生成AIに関する国際的なガバナンスについて議論を行うことを目的とした「広島AIプロセス」*9を立ち上げることとなった。本プロセスでは、2023年(令和5年)5月以降G7間で集中的な議論を行い、同年9月に「G7広島AIプロセスデジタル・技術閣僚会合」を開催し、中間的な成果をとりまとめた。その後、同年12月に再度G7デジタル・技術閣僚会合を開催し、2023年G7日本議長国下の広島AIプロセスの成果物として、生成AI等の高度なAIシステムへの対処を目的とした初の国際的政策枠組みである「広島AIプロセス包括的政策枠組み」*10及びG7の今後の取組について示した「広島AIプロセスを前進させるための作業計画」をとりまとめ、これらの成果について12月に発出されたG7首脳声明で承認された。当該作業計画に基づき、賛同国増加に向けたアウトリーチや、企業等による国際行動規範への支持拡大に取り組み、「広島AIプロセス」を更に推進し *9 広島AIプロセスウェブサイト:https://www.soumu.go.jp/hiroshimaaiprocess/ *10 本政策枠組みは「生成AIに関するG7の共通理解に向けたOECDレポート」、「全てのAI関係者向け及び高度なAIシステムを開発する組織向けの広島AIプロセス国際指針」、「高度なAIシステムを開発する組織向けの広島AIプロセス国際行動規範」、「プロジェクト・ベースの協力」の4点で構成。 令和6年版 情報通信白書 第II部 279