中国やインドネシア、ベトナム、メキシコ等の輸入国としての地位向上に伴う、主要穀物の調達状況の変化と今後の対応方針を分析。
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第1節 世界の食料需給の動向 (フォーカス) 世界の穀物等調達は約20年で変化 食料貿易の状況を見ると、中国のほか、インドネシア、ベトナム、メキシコ等も今後輸入国としての地位が高まる可能性があります(図表1-1-4)。これらの3か国は人口増加率及び経済成長率の両方で我が国を上回っており、小麦、とうもろこし、大豆の生産量と輸入量を2001/02年度と2023/24年度で我が国と比較しました。 まず、小麦については、インドネシアの2023/24年度における輸入量は我が国の約2.4倍となっています。同国の小麦の輸入量は2001/02年度と比べ約3.5倍に増加しており、さらに、我が国の主要な調達先である豪州からも輸入しています。また、メキシコについては、小麦を国内で生産しているものの、2023/24年度の輸入量は我が国とほぼ同水準であり、かつ、隣国であって経済的な関係も深い米国から輸入しています。ベトナムについては国内生産を行っておらず、2023/24年度の輸入量では我が国とほぼ同水準であり、我が国の主要な調達先である豪州から輸入しています。 次に、とうもろこしについては、2023/24年度に生産量と輸入量の合計が我が国を上回っているのはメキシコで、その輸入量は2001/02年度に比べ約6.1倍に増加しています。ベトナムは、2023/24年度は我が国を下回っており、国内生産量は約2倍に増加しているものの、輸入量は約85倍に増加しています。 そして、大豆については、2023/24年度のメキシコにおける生産量と輸入量の合計が我が国を上回り、その輸入量は我が国の輸入量の約2.1倍に相当し、かつ、我が国の重要な調達先である米国から輸入しています。 このように穀物等に係る世界の調達状況は過去20年間で大きく変化してきました。今後、引き続き動向を注視するとともに、我が国は穀物等の調達先である貿易パートナーとの友好な関係の継続に努め、我が国内においても生産性の向上を図り、これら穀物等の生産を増加させることが必要と考えられます。 輸入国としての地位が高まる可能性がある国の主要穀物等生産量及び輸入量 (小麦) (とうもろこし) (大豆) 資料:米国農務省「Production, Supply and Distribution Online」を基に農林水産省作成 注:1) 令和7(2025)年3月時点の数値 2) 各国において、3作物とも生産量及び輸入量の合計に占める輸出量の割合はいずれも10%以下であることから、輸出量については考慮していない。 3) 図表中の赤線は我が国の2023/24年度における生産量及び輸入量の合計を示したもの 58