アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)を通じた脱炭素化の推進と、日ASEANみどり協力プランに基づく農林水産分野の具体的取組を解説。
タグ: 脱炭素, エネルギー・トランジション, AZEC, 日ASEANみどり協力プラン, 農業
アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC) ○ アジア諸国が脱炭素化を進めるための協力枠組みとして、2023年、ASEAN諸国、豪州と共同で、アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)を立ち上げ。各国とのルール形成を含む政策協調、個別プロジェクトでの協力等を行う。 ○ 農林水産分野についても、日ASEANみどり協力プランの取組を中心に、AZECの枠組みにおいても取組を推進している。 AZECの概要 経緯: アジア各国が脱炭素化を進めるという理念を共有し、エネルギー・トランジションを進めるための協力枠組みとして、岸田総理が2022年1月に提唱。2023年12月に第1回首脳会合が開催。 パートナー国: ・日本 ・ASEAN 9か国(除くミャンマー) ・豪州 直近の状況: 2025年10月26日に第3回AZEC首脳会合を開催。第2回首脳会合で採択されたアクションプランの進捗を確認する首脳共同声明及び付属書「2024-2025年における今後10年のためのアクションプランの進捗」が採択された。 第3回首脳会合共同宣言及び付属書(農林水産分野) ①AZECソリューションを進めるための短・中期的行動計画 農林分野の技術やイノベーションの普及を通じた排出削減及び吸収・除去の推進のため、日ASEANみどり協力プランに基づき、農業分野における二国間クレジット制度(JCM)プロジェクトを含め、AZECパートナー間で脱炭素化に資するモデルとなる取組が推進された。その取組を更に加速化させるため、2025年10月2日に開催された日ASEAN農業大臣会合において、民間企業によるスマート農業技術の活用等を通じたGHG削減の取組など新規の協力プロジェクトを含めた新たな日ASEANみどり協力プランが採択された。 ②具体的なプロジェクトの推進 農林分野の排出削減及び吸収・除去の具体案件として、「日ASEANみどり協力プラン」に基づき、自動操舵技術による作業の効率化、ICTを活用した水田における水管理の高度化によるGHG排出削減、GHG排出削減の規模を拡大するための基本的な測定・報告・検証(MRV)環境の整備等のプロジェクトを計50件程度進めた。また、日本はAZECパートナー国との間で、本年新たに脱炭素化に資する取組を、官民合わせて計50件以上創出した。 73