農業の競争力強化と稼ぎの増大に向け、優良品種の開発、知的財産の保護・活用、および日本産品のブランディングを推進。
タグ: 食料安定供給, 優良品種開発, スマート農業, 知的財産, 地理的表示, 輸出促進, ブランディング
第5節 付加価値向上に向けた取組 第2章 農業の持続的な発展と食料自給力の確保 食料の安定供給確保に向け、優良品種の開発・導入を促進 農林水産業・食品産業の競争力強化と「稼ぎ」の増大に向け、知的財産の保護・活用を推進 優良品種の開発・導入促進 食料の安定供給確保には、生産性向上等に対応した優良品種の開発が不可欠であり、多収品種やスマート農業技術に適性のある品種、高温耐性品種等の開発を推進。気候変動等による農業生産への悪影響が顕在化する中、重要品種の育成と種苗生産を一体的に推進できる仕組みづくりに向け必要な制度を検討 品種開発の迅速化を図るため、育種ビッグデータやAI等を活用した「スマート育種支援システム」の構築を推進 多収性、高温耐性、病害虫抵抗性等の形質を有する新品種の導入と普及が着実に進展 知的財産の保護・活用の推進 我が国の農林水産業・食品産業の競争力強化と「稼ぎ」の増大につなげるため、「農林水産省知的財産戦略2030」を策定。また、我が国農業の稼ぎの強化に向け、品種登録前の管理、育成者権の存続期間の延長等に関する法的環境の整備の必要性を踏まえ、制度改正を視野に検討 育成者権や商標権等の知的財産権の保護・活用に係る方策等について、知的財産の専門家等が助言・支援をする相談窓口を開設 海外における無断栽培を抑止しつつ、海外からの稼ぎにつなげていくため、育成者権管理機関の早期立上げ・事業化に向けた取組を推進 地理的表示(GI)保護制度に基づき、2025年度に新たに国内で7産品が登録され、2026年3月末時点で全国計167産品が登録 付加価値の高い品目の輸出等 海外市場において日本産品は高い評価を受け、輸出も年々増加する一方、日本産品の評価・ブランドを毀損するような他国産品が存在 日本産品の統一マークの整備・活用等により、日本産品と他国産品との差別化やブランディングを推進 機械収穫に適したカボチャ「栗のめぐみ2号」(左・2024年度開発)とつる性品種(右) 資料:農研機構 スマート育種支援システム 1 最適な交配組合せの予測 2 将来形質を予測 3 自動計測による形質評価 幼苗の葉等のゲノム情報から将来の形質を予測し、AIで選抜 穂数等を自動計測 赤枠が穂 ムギの画像 資料:農林水産省作成 事例 GI登録を契機に地域一体となったPRを展開 三輪地方(奈良県) 三輪素麺 同県全域で生産されている三輪素麺は、新しい技術を導入しながらも、伝統的な手延べ製法を継承 2016年に三輪素麺がGIに登録されたことにより、地域に一体感が芽生え、より良い素麺を作ろうという意識を共有 2017年には、伝統文化への理解促進を目的とする「桜井市三輪素麺の普及の促進に関する条例」が同市で制定 32