砂糖の需要減少に対応し、新規需要開拓や生産の効率化、持続可能な栽培体系の確立を推進する。
タグ: 砂糖, 甘味資源作物, 糖価調整制度, てん菜, さとうきび, 農業政策
を促進するほか、でん粉工場について、引き続き、糖価調整制度を通じて経営の安定を図るとともに、合理化を推進する。 ⑥ 甘味資源作物(砂糖) ア 消費 我が国の砂糖(分蜜糖)の需要量は、人口減少や消費者の低甘味嗜好等により近年減少傾向で推移しており、2003砂糖年度(当該年の10月から翌年の9月まで)に217.4万トンであった需要量は、2018砂糖年度は183.5万トンまで、2019砂糖年度は新型コロナウイルス感染症等の影響により、172.1万トンまで減少した。2023砂糖年度は174.2万トンと緩やかに回復したが、砂糖の消費量は人口減少や消費者の低甘味嗜好等により引き続き減少すると見込まれ、甘味資源作物及び国内産糖の安定供給には、砂糖の需要の維持・拡大が重要である。 このため、新規需要開拓等により、需要の維持・拡大を図る。 イ 生産 国内のてん菜・さとうきびを原料とする国内産糖と輸入糖では内外価格差が生じている中、国内産糖の安定供給を図るためには、糖価調整制度の持続可能性の向上に取り組む必要がある。 (i)てん菜 てん菜は、北海道において麦などの土地利用型作物やいも類などとの輪作により作付けされているが、砂糖の消費量が長期的に減少する中、需要に応じた生産を推進するとともに、このこととのバランスのとれた輪作体系としていく必要がある。また、輪作を構成する他の畑作物に比べて労働時間が長く、肥料費等の物財費が高いといった課題もあり、作付面積、生産量は減少傾向にあることに加え、近年、高温等の影響による病害や糖度低下等が発生していることへの対応を図る必要がある。 このため、引き続き需要に応じた持続的なてん菜生産を推進することに加え、移植から直播栽培への転換や基幹作業の外部化等により労働負担の軽減を図るなど、規模拡大への対応を推進するほか、化学肥料等の投入量を低減した栽培体系の確立・普及、病害抵抗性品種の開発・普及、適期防除等を推進する。 (ii)さとうきび 高齢化や人手不足が課題となっている中で、省力的な株出栽培や機械化の進展などで生産環境が大きく変化しており、労働時間は減少傾向にある。一方で、栽培面積、生産量については、ほぼ横ばいから微減傾向、単収は自然災害等の影響により不安定と見込まれる。このような中、甘しゃ糖の産糖量については、豊凶変動や製糖歩留まりの影響を受けるものの、近年は糖度が高い傾向であることもあり、ほぼ横ばいにある。 - 34 -