3メガバンクにおける外貨流動性管理の現状と課題を分析し、預金基盤の強化や流動性管理の高度化に向けた取組みを評価している。
タグ: 金融行政, 外貨流動性, メガバンク, リスク管理, 預金基盤
売先の確保等、潜在するリスクに応じた態勢が整備されているか。 b) 外貨流動性管理 【金融行政上の課題】 地場銀行と比して預金基盤が脆弱なため、外貨資金は市場性調達に依存する状況にあり、安定的な調達に向けた取組みと流動性管理の高度化が重要である。 【昨事務年度の実績】 3メガバンクグループについて、以下の点が認められた。 ・顧客預金の増強により預貸の差は縮小傾向にあり、市場性調達のうち円投を中長期中心に取り組む等、外貨調達構造の安定化に向けた取組みが見られる(図表III-4-(3)-7)。他方で、足元では外貨建預金の伸び率は鈍化し、市場調達に一定程度依存している構造に変わりはなく、高度化の余地がある(図表III-4-(3)-8)。 ・流動性ストレステストにおいて、預金者行動把握(預金粘着性)の精緻化や、コンティンジェンシー・ファンデング・プランを中銀支援に依存しない対応に厳格化する等、流動性管理の高度化が見られる。 図表III-4-(3)-7 3メガバンクの海外貸出金と外貨建預金の推移 (兆円) 貸出(左軸) 預金(左軸) 預貸ギャップ(右軸) 90 20 80 18 70 16 60 14 50 12 40 10 30 8 20 6 10 4 2 0 11 12 13 14 15 16 17 (年度) (注)貸出は、各社の国際業務部門の貸出金。預金は、各社の国際業務部門の預金。 (資料)各社公表資料より金融庁作成。 図表III-4-(3)-8 3メガバンクの外貨預金の伸び率の推移 (%) 25 20 15 10 5 0 12 13 14 15 16 17 (年度) 3メガバンク (注)各社の国際業務部門の預金。 (資料)各社公表資料より金融庁作成。 95