金融行政方針として、経済成長への貢献、金融システムの安定確保、行政の進化・深化を掲げる。
2024事務年度 金融行政方針 2024年8月公表 国内外の経済社会の構造上の変化や金融経済情勢等の不確実性の高まりを展望しつつ、金融行政の施策・手法を不断 に見直し、改革を迅速に進めていく Ⅰ. 金融のメカニズムを通じて持続的な経済成長に貢献する Ⅱ. 金融システムの安定・信頼と質の高い金融機能を確保する 持続的な経済成長に向け、インベストメント・チェーン全体の活性化に取り組 むとともに、気候変動問題やデジタル技術がもたらす変革への対応を進める。 深度ある検査・監督等を通じて、金融機関の適切な業務運営及び健全性を確 保し、個人の生活と事業者の成長を支える質の高い金融機能の発揮を図る。 ● 資産運用立国の実現に向け、以下の取組等を進 める。 ● 金融経済情勢等の動向を注視し、金融機関のガバナンスやリスク管理態勢等に 長期・積立・分散投資の重要性等を踏まえ、金融教育推進機構等と ● 関するモニタリングを行うほか、金融機関による業態や国境を越えたビジネス 展開の広がり に対応するため、グループ経営に対する監督態勢を強化する。 連携した新NISAの適切な活用促進・金融教育の充実 ・ コーポレート・ガバナンス改革の推進 ● 事業者の持続的な成長を支援するため、金融機関によるM&A支援の促進、企業 価値担保権の活用に向けた環境整備等を進める。 ・ 市場の信頼性確保の一層の推進 ・ 資産運用会社の機能強化、参入促進に係る取組の着実な実施 ● 金融機関による顧客ニーズに的確に応える質の高い金融機能の提供とビジネス モデルの持続可能性の確保に向けて対話を行う。 ・ アセットオーナーを支える金融機関の資産運用ビジネスのモニタリング ● 金融商品の組成・販売・管理等について、金融機関へ法令遵守態勢の徹底 を求める とともに、顧客本位の業務運営の確保に向けた態勢整備を促す。 ・ スタートアップへの成長資金の供給の促進 ● 保険市場の信頼の回復と健全な発展に向けて、大規模な保険代理店への監 督の 実効性向上等の対応を進めるとともに、保険代理店や保険仲立人に 関する規則のあり方などを見直す。 ・ 「Japan Weeks」の開催を含めた国内外へ積極的な情報発信 ● サステナブルファイナンスを推進するため、企業のサステナビリティ開示の 充実と信頼性確保、金融機関による脱炭素に向けた企業支援等の推進、イン パクト投資の実践・拡大等を図る。 ● 金融犯罪やマネロン、経済安全保障への対応、サイバーセキュリティやITガ バナンスの強化など、台頭するリスクへの適切な対応を促す。また、国際 的な動向やトランジションファイナンスの重要性等を踏まえつつ、金融機 関の気候関連金融リスク管理の対応状況について確認する。 ● デジタル技術を用いた金融サービスの変革への対応 サービス等の規制のあり方について検討を行うほか、金融機関における健全 かつ効果的なAIの利活用 のためのディスカッション・ペーパーの策定、フィ ンテック企業等の参入促進に取り組む。 Ⅲ. 金融行政を絶えず進化・深化させる データ活用 の高度化や国内外に対する政策発信力の強化、若手職員をはじめとする職員の能力・資質の向上等を通じて、金融行政を絶えず進化・深化させる。 ● 金融行政の高度化のため、データ活用の高度化や財務局とのさらなる連携・協働の推進、国内外に対する政策発信力の強化 ● 金融庁の組織力向上 のため、若手職員育成を含む職員の能力・資質の向上や主体性・自主性を重視し誰もが働きやすく良い仕事ができる環境の整備に取り組む。