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A.2024年の防衛医科大学校の医療センター新設年度は2024年度。
防衛省は2024年度に、外傷・熱傷・事態対処医療センターを防衛医科大学校に新設することを決定しました。この新設年度は2024年度であり、防衛省における事態対処医療体制の整備を示す指標です。
出典: 防衛省『令和7年版 防衛白書(前編)』2025年7月公表
衛生機能の変革 第1節 3 防衛医科大学校の機能強化 防衛医科大学校は、医師である幹部自衛官(医官)、保健師および看護師である幹部自衛官(看護官)や技官を養成する防衛省・自衛隊の唯一の機関であり、主たる医療従事者を育成・輩出し、その技能を維持・向上させる役割を担っている。 防衛力整備計画において、防衛医科大学校は、戦傷医療対処能力向上をはじめとした教育研究の強化を進めることとしている。具体的には、医官・看護官に対する外傷外科治療などの教育強化や、外傷・熱傷・生体損傷などの戦傷医療分野、感染症対策、メンタルヘルスなどの自衛隊衛生の高度化に必要な防衛医学研究を推進することとしており、特に、人工血小板の研究は、実用化できれば戦傷医療において有用なものとなる可能性がある。また、2024年度に「外傷・熱傷・事態対処医療センター」を防衛医科大学校に新設し、戦傷医療に対処しうる医官・看護官などを養成するための必要な態勢の整備を推進している。 さらに、自衛隊病院では対応困難な重症隊員を受け入れる役割を果たすため、防衛医科大学校病院における高度な先進医療を提供できる態勢を構築することとしている。これらの戦傷医療対処にあたる医官などにとって臨床の現場となる防衛医科大学校病院の運営の抜本的改革を図ることとしている。 2 各種事態や多様な任務に対応するための衛生機能の強化 1 衛生隊員の確保・育成 防衛省・自衛隊では、防衛医科大学校を中心とした卒後の臨床教育の充実や、医官の診療機会を確保するための各種取組の促進、感染症や救急医療をはじめとした専門的な知識・能力の取得・向上などにより、医官の確保・育成を図りつつ、医療技術の練度を維持・向上させている。 また、看護官についても、医官と同様、部内外病院などにおける実習など、知識・技術を維持・向上するための施策を講じている。 さらに、国際平和協力活動、大規模災害などを含む多様な任務や特殊な環境での任務を遂行するため、衛生科隊員、診療放射線技師、臨床検査技師や救急救命士などの医療従事者を自衛隊の病院や学校において教育・養成している。 インド太平洋地域を中心とする国々に対し、潜水医学、航空医学、災害医療など医療分野での能力構築支援や共同訓練を積極的に行っており、海外で医療活動ができる態勢が求められている。 また、感染症対応については、既知の感染症の中で最も危険性が高いとされる一類感染症の罹患患者に対する診療を行うことが必要とされる。 このため、海外での活動に資する人材の育成や、感染症患者搬送用の機材整備をするとともに、部隊、防衛医科大学校病院、自衛隊中央病院に所要の施設器材の整備を行うなど、能力の向上を図っている。 そのほか、海外での医療活動を行ううえで有効な移動式医療システムの更新、国際機関や米国防省などの衛生関係部局への要員派遣など、様々な国際協力に必要な態勢の整備を推進している。 2 国際協力に必要な態勢の整備 防衛省・自衛隊は、これまで、国際緊急援助活動として、海外被災地での医療提供などに参加しているほか、 動画:防衛医科大学校紹介動画 笑顔のチカラに。 URL:https://www.youtube.com/watch?v=WSRHeRq5oKk 6 エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱をいう。 第IV部 第4章 日本の防衛 458