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A.2024年の総務省のBeyond 5G社会実装の目標時期は2030年代。
総務省の2024年データによると、あらゆる産業や社会活動の基盤となることが期待されているBeyond 5Gの実現目標時期は2030年代とされています。
出典: 総務省『令和6年版 情報通信白書(全体版)』2024年7月公表
総務省のBeyond 5G社会実装の目標時期
2030年代
Beyond 5Gは、2030年代のあらゆる産業や社会活動の基盤となることが期待されている
第7節 ICT技術政策の動向 第2章 総務省におけるICT政策の取組状況 政策フォーカス 社会実装・海外展開を見据えたBeyond 5Gの推進戦略 1 Beyond 5G実現に向けた検討の経緯 Beyond 5Gは、次世代の情報通信インフラとして、2030年代のあらゆる産業や社会活動の基盤となることが期待されている。 我が国では、総務省が2020年(令和2年)6月に「Beyond 5G推進戦略」を策定・公表して以降、官民による取組が進展してきたところである。その後、Beyond 5Gをめぐる国際的な開発競争が激化し、研究開発や国際標準化といった戦略の具体化の必要性が高まってきたことから、総務省は、2021年(令和3年)9月30日に、「Beyond 5Gに向けた情報通信技術戦略の在り方」について情報通信審議会に諮問、審議が行われ、2022年(令和4年)6月30日の中間答申では、我が国が注力すべきBeyond 5Gの重点技術分野や、予算の多年度化を可能とする枠組の創設等が提言された。 中間答申以降、同答申等を踏まえた政府や民間事業者による取組が進展するとともに、新たな環境変化や課題等が生じていることを踏まえた検討が再開され、2024年(令和6年)6月に情報通信審議会からの最終答申を受けたところであり、その概要をここに紹介する。 2 Beyond 5Gをめぐり新たに考慮すべき環境変化と課題 最終答申では、Beyond 5Gの在り方そのものや、我が国の取組に対して影響を与えうる、中間答申以降に生じた新たな環境変化やそれに伴う課題を、大きく以下の3点に整理している。 (1) 情報通信ネットワークの自律性や技術覇権を巡る国際的な動向 2024年(令和6年)1月に発生した令和6年能登半島地震の発災時に生じた通信障害や、ロシアの侵攻を受けたウクライナからの情報発信などの例から分かるように、情報通信ネットワークは、平素からの国民生活や社会経済活動のみならず、災害発生時や有事における情報流通の基盤となるものであり、いわば「通信主権」とも言うべき情報通信ネットワークにおける自律性を確保・維持することは、主権国家として死活的に重要であることが分かる。こうした中、特に5Gインフラ市場において、通信機器の安全性・信頼性の確保の重要性に関する認識が急激に高まり、国際的にも広がりを見せていることに加え、米中間のデカップリング(分断)が進む中、グローバルなサプライチェーンの信頼性が低下し、各国とも経済安全保障を確保するための取組を急速に進めつつある。同時に、新興技術を巡って米中を中心とする主要国間の競争が激化している。 情報通信ネットワークは、以上のような基幹インフラの自律性の確保と、国際的な技術覇権競争の結節点として位置付けられ、5Gの際とは比較にならないほど各国政府が政策的関与を強化してきており、このような状況下で、利害関係の多極化、システム全体の大規模化、技術以外の力学等を背景に、コンセンサスづくりが困難となりつつある。 (2) 通信業界をめぐる構造変化 4Gまでは、主にヒトが利用者となることを念頭に、通信事業者や通信ベンダーが、通信可能エリアや通信速度を向上させるための技術開発・標準化、インフラ整備を進め、その結果が、利便性の向上としてユーザに実感され、通信事業者の収益増加に繋がるという好循環が働いていた。(ワイヤレスの産業化) 5G以降については、モノを繋ぐことで各産業分野における付加価値を創出する、いわば「産業のワイヤレス化」が期待されているものの、4Gのような好循環が生まれるのはこれからという状況であり、世界的に5Gの収益化が大きな課題とされている。 こうした状況に加え、通信業界では、大手テック企業が、コアネットワーク機能の提供や、海底ケーブルの敷設等を通じて、自ら通信事業者の立場に立ちつつあり、宇宙では、SpaceXをはじめとする新興事業者が、 268 令和6年版 情報通信白書 第II部