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A.2021年の米国からの輸出額100ドルの内訳におけるGVC参加度は50%。
出典: 内閣府『令和7年度 経済財政白書(全体版)』2025年7月公表
最後に米国の自動車輸出 100 ドル分は、ブラジルで発生した 10 ドル分の付加価値と日本で発生した 40 ドル分の付加価値、米国で発生した 50 ドル分の付加価値に分けられ、ブラジルと日本で発生した計 50 ドル分は後方参加、米国で発生した 50 ドル分は伝統的貿易に区分される。 第3-1-24図 輸出面からみたGVC参加度の算出例 各国・各産業の輸出は、輸出先国の位置付けや輸出している財・サービスの性質に応じて、区分される ブラジル 付加価値合計 20ドル 鉄鉱石 輸出 20ドル 日本 付加価値合計 20+80ドル 鉄鋼 輸出 100ドル 米国 付加価値合計 20+80+100ドル 自動車 国内需要 100ドル ブラジルの付加価値 10ドル (a) 日本の付加価値 40ドル (b) 米国の付加価値 50ドル (c) 輸出 100ドル カナダ 国内需要 100ドル 自動車 ブラジルの付加価値 10ドル (d) 日本の付加価値 40ドル (e) 米国の付加価値 50ドル (f) ・ブラジルからの輸出額20ドルの内訳 一前方参加分:20ドル (a+d) →GVC参加度100% ・日本からの輸出額100ドルの内訳 一伝統的貿易分:40ドル (b) 一前方参加分:40ドル (e) 一後方参加分:10ドル (a) 一中間参加分:10ドル (d) →GVC参加度60% 米国からの輸出額100ドルの内訳 一伝統的貿易分:50ドル (f) 一後方参加分:50ドル (d+e) →GVC参加度50% (備考) 1. Borin, Mancini and Taglioni (2021) を参考に作成。 2. 米国内で販売される自動車とカナダに輸出される自動車に、付加価値はそれぞれ均等に配分されていると仮定。 このように区分される輸出面からみたGVC参加度について、国別・産業別に整理したものが第3-1-25図である。国別にみると、多くの国でGVC参加度が上昇しているほか、EU域内の貿易が自由化されていることもあって、欧州諸国のGVC参加度が高い傾向にある。日本は、世界全体でみた水準とほぼ同程度となっている。GVC参加度の内訳をみると、ノルウェーやロシア、オーストラリアなどの資源国では前方参加度の割合が高い傾向にあり、ベトナムやメキシコなどは後方参加度の割合が高くなっている。後者については、原材料や中間財を輸入し、国内で製品化して輸出する加工貿易の割合が高い国々と言える。 我が国における産業別のデータをみると、製造業でGVC参加度が高くなっているほか、日本は島国であり、貿易の多くを港湾に依存している特徴があることから、水上輸送のGVC参加度が最も高くなっている。GVC参加度の内訳をみると、水上輸送や金融、卸売などは輸出に占める我が国由来の付加価値の割合が高く、前方参加割合が高くなっている一方で、石炭・石油製品製造業や輸送用機械製造業、飲食料品製造業などは輸入された中間財を利用している割合が高く、後方参加及び中間参加の割合が高くなっている。 334