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A.2020年の有限会社ボールパークドットコムの資本金は3300万円。
出典: 中小企業庁『2020年版 小規模企業白書(全体版)』2020年4月公表
3300万円
有限会社ボールパークドットコムの資本金
第3部 中小企業・小規模事業者と支援機関 事例 事例3-2-3:久野浩史税理士事務所 「経営計画の策定支援を通じて、支援先事業者の『支援を受ける能力』の向上に取り組む税理士事務所」 宮崎県宮崎市の久野浩史税理士事務所(顧問先約150件、2020年2月末時点)は、支援先事業者に対する会計・税務に関する支援のほか、緻密な経営計画の策定とその運用支援に重きを置き、事業者自身の経営能力と支援機関からの「支援を受ける能力」の向上に取り組んでいる。 同事務所では、支援先事業者における経営計画の策定及び進捗管理の支援を通じて、経営者に対し、正確な数値に基づく業績管理の有用性を伝えている。また、支援先事業者に財務管理システムやクラウドサービスを活用してもらうことで、経営管理の効率化を後押ししている。こうした支援の最大の狙いは、支援先事業者の「支援を受ける能力」の向上である。自社の現状を的確に伝えるツールとしての経営計画を持っておくことが、金融機関や他の支援機関とのコミュニケーションの円滑化につながり、より効果的な支援を受けることを可能とするという。 同事務所の支援事例として、有限会社ボールパークドットコム(従業員数21名、資本金3,300万円)の事例を紹介する。同社は2002年に設立され、野球用品などの製造・仕入販売と宮崎市内のスポーツ施設管理事業を手掛けている。2017年より自社ブランドの野球グラブの開発に着手、翌年2月からは、宮崎県産黒毛和牛の皮革のみを使用した「和牛JBグラブ」の販売を開始、メジャーリーガーを含め国内外の選手から高い評価を受けている。 同社は、2018年頃より本州以北へのフランチャイズ展開の検討や、台湾を皮切りとした海外進出に備えた自社工場の設置及び委託生産から自社生産への切り替えを検討。課題整理を行う中、同社の山内信社長は、経営管理が不足していると認識。また、自身で作成していた経営計画の精緻化も必要と考え、同事務所に相談を行った。 山内社長からの相談を受けた同事務所は、まず財務管理システムの導入支援を実施。以前は年次決算でしか把握していなかった財務状況の月次管理を可能にした。また、既にあった経営計画を同事務所の支援の下でブラッシュアップし、5か年経営計画の策定も行った。さらに、取引金融機関への月次決算などの情報共有を強化すべく、専用のクラウドサービス5の導入支援も行った。 こうした取組を背景に、自社工場の設置に向けた資金調達の際には、金融機関やベンチャーキャピタルなどに対して、上記の5か年経営計画に基づくプレゼンを実施し、円滑な調達を実現した。なお、自社工場は2019年8月に無事稼働を開始。2019年度の売上高は前年比で約2割増加と堅調な推移となっている。山内社長は、「同事務所の支援を通じ、数字による経営管理の重要性を身近に感じるようになった。今後は、自社工場で製造する製品ラインアップの拡大を見据え、製品別の売上高・原価管理にも取り組んでいきたい。」と意気込みを語る。 また、同社の支援に当たった同野浩史所長は、「業績管理に熱心な経営者は伸びている。会計は会社を強くする。その気づきを与えることが同事務所の使命と考えている。」と自身の役割について語る。 金融機関に対する決算報告会の様子 当社製品和牛JBグラブ 5 (株)TKCが提供する、TKC会員事務所を通じて、金融機関に決算書や月次試算表などの財務データでオンラインでタイムリーに提供できるクラウドサービス(TKCモニタリング情報サービス)。 第1節 小規模企業白書 2020 Ⅲ-31