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A.2002年の景気の谷における失業者数は約350万人前後であったは350万人。
出典: 内閣府『令和7年度 経済財政白書(全体版)』2025年7月公表
循環の景気の谷に当たり、失業者数が350万人前後(完全失業率5.2%)と大きかった時点からの比較であることに留意が必要であるが、非自発的な失業者数は、景気循環の影響を大きく受けながら、総じて下方に推移し、「勤め先都合」を中心に、失業者数全体の減少分の過半を占めていることが分かる(第2-3-8図)。 第2-3-8図 理由別失業者の動向 勤め先等の都合による失業が失業者数減少の過半を占める (万人、2002年1月差) 50 定年又は雇用契約の満了 勤め先や事業の都合 0 -50 -100 -150 完全失業者数(折れ線) -200 自発的な離職による者(自己都合) 新たに求職 -250 2002 05 10 15 20 25(年) (備考)1. 総務省「労働力調査(基本集計)」により作成。 2. 季節調整値。 (産業構造の変化の中、医療・福祉や専門サービス等の雇用者シェアが大きく上昇) 次に、産業構造の変化による労働需要の変化を確認するため、1990年代以降の産業別の雇用者数の構造とその変化について確認する。時系列で比較可能な1994年以降の動向をみると、1994年は、農林水産業が1.6%、製造業が23.5%、建設業が10.2%であり、残りの6割強が卸売・小売業や金融・保険業といったサービス業であった。これに対し、直近の2023年では、農林水産業が1.3%、製造業が16.3%、建設業が6.1%とそれぞれ低下する一方、サービス業が占める比率が75%程度にまで高まっている14(第2-3-9図(1))。 次に、製造業の中での業種別の雇用者シェアを確認すると(第2-3-9図(2))、1994年から2023年までの約30年間で、「食料品」、「はん用・生産用・業務用機械」、「輸送用機械」等のシェアが拡大する一方、「繊維製品」、「情報・通信機器」、「電子部品・デバイス」等のシェアが低下している。繊維製品は1990年代以降も生産拠点の海外移転の動きが続いているほか、情報・通信機器等においてもアジア新興国の競争力が高まる中で、生産拠点をこれら海外に移す動きが広がったことが背景にある15。 14 ただし、実際の労働投入に近い「マンアワーベース」(雇用者数×1人当たり労働時間)でみると、宿泊・飲食サービスや卸売・小売業等、パート・アルバイト労働者比率の高い産業を中心に、雇用者数のシェアよりも低いシェアとなっている。実際、パート・アルバイト労働者比率の高い産業では、1人当たり労働時間も低い傾向がある(付図2-5を参照)。 15 第3章第1節における議論も参照。 262