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A.2028年の令和5年から令和10年(2023~2028年)の国内AIシステム市場の年間平均成長率の予測は30.0%。
出典: 文部科学省『令和6年版 科学技術・イノベーション白書(本文1)』2024年6月公表
30.0%
令和5年から令和10年(2023~2028年)の国内AIシステム市場の年間平均成長率の予測
AIがもたらす科学技術・イノベーションの変革 第1部 AIがもたらす科学技術・イノベーションの変革 21世紀は、「知識集約型社会」とも言われ、 資本設備への依存度が高く、製品が価値の中心 とされている資本集約型から、スマート化に よってあらゆる製品やサービスの高付加価値価 値化が進んだ知識集約型と呼ばれる社会への転 換が起こっています。また、こうした中で データ資源が経済成長の原動力となる、データ の時代とも呼ばれています。この背景の一つに は、人工知能(AI)という技術の急速な進化 があり、特に近年の生成AI技術の飛躍的な進 展は世界中で大きな関心を集めています。AI は、データ解析からロボット技術、医療、製造 業など、あらゆる技術や業種に大きな影響をも たらしてきています。また、対話型生成AIな どのように専門家ではない人々でも利用でき るインターフェースでのサービスの提供が広 がったことで、AIは多くの人が活用できる身 近な技術となるとともに、私たちの日常生活や 価値観も、AIによって変わりつつあり、未来 の社会はその影響を更に強く受けることにな るでしょう。 第5期科学技術基本計画において、政府は我 が国が目指すべき未来社会の姿として 「Society 5.0」を提唱しており、それは「サイ バー空間とフィジカル空間を高度に融合させ たシステムにより、経済発展と社会的課題の解 決を両立する人間中心の社会」であると定義さ れています。Society 5.0で実現する社会は、I oT(Internet of Things)で全ての⼈とモノが つながり、様々な知識や情報が共有され、今ま でになかった価値を生み出す社会です。また、 AIにより、必要な情報が必要なときに提供さ れるようになり、ロボットや自動運転などの技 術で、少子高齢化、地方の過疎化、経済格差な どの課題が克服され、イノベーションを通じて 一人ひとりが快適で活躍できる社会となるこ とを目指しています。現在の第6期科学技術・ イノベーション基本計画においても、この構想 は継承されており、第5期の計画で示した社会 像を、国内外の情勢変化を踏まえて具体化させ ていくことが必要であるとしています。実際に、 国内AIシステム市場をみると、令和5年 (2023年)の市場規模(エンドユーザー支出 額ベース)の前年比成長率は34.5%になって おり、また、令和5年から令和10年(2023~ 2028年)の年間平均成長率は30.0%で推移す るとする調査結果や予測2があるなど、急速な 成長となっており、こうした社会像の実現を後 押ししています。 IoT、ロボット、AI、ビッグデータといった 社会の在り方に影響を及ぼす新たな技術が 急速に進展する中、私たちが直面する課題は、 単に技術を取り入れるだけでなく、それをど のように社会全体のイノベーションに結びつけ るか、そして、これらの技術との共生の形を どう築くかという点にあります。 正にそのような中、令和5年(2023年)、我 が国はG7議長国として、急速な発展と普及が 国際社会全体の重要な課題となっている生成 AIについて議論する「広島AIプロセス」を 立ち上げ、リーダーシップを発揮してきました。 基盤モデル及び生成AIを含む高度なAIシ ステムによるリスクを軽減しつつ、その革新的 な機会を最大化することが重要との認識の下、 安全、安心、信頼できるAIを世界に普及させ ることを目的として、「広島AIプロセス包括 的政策枠組み」が策定され、G7首脳に承認さ れました。今後も、より多くの人が最先端科学 技術の恩恵を享受できるよう、技術動向や環境 変化を機敏に捉えながら、国際パートナー間で 1 令和元(2019)年科学技術白書 2 IDC Japan 株式会社「2024年 国内AIシステム市場予測を発表」 https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prJPJ52070224 第1部 2