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A.世界全体での1.5℃目標と整合的では1.5℃。
出典: 農林水産省『令和6年度 食料・農業・農村白書(全体版)』2025年5月公表
1.5℃
世界全体での1.5℃目標と整合的で
第2節 地球規模で課題となっている気候変動や生物多様性への対応 第2節 地球規模で課題となっている気候変動や生物多様性への対応 気候変動による大規模災害の頻発や、生物多様性の損失が地球規模で課題となる中、農林水産省では、みどり戦略に基づき、気候変動対策を講じているほか、生物多様性の保全につながる取組を推進しています。 本節では、農林水産分野における地球温暖化対策や生物多様性保全の取組について紹介します。 (1) 地球温暖化対策の推進 (気候変動の緩和策として農業由来の温室効果ガス排出削減に向けた取組を推進) 政府は世界全体での1.5℃目標と整合的で、2050年ネット・ゼロ1の実現に向けた直線的な経路にある野心的な目標として、令和17(2035)年度、令和22(2040)年度に、温室効果ガスを平成25(2013)年度からそれぞれ60%、73%削減することを目指すこととし、この新たな削減目標とその実現に向けた対策・施策を位置付けた「地球温暖化対策計画」を令和7(2025)年2月に閣議決定しました。農林水産省では、農林水産省地球温暖化対策計画やみどり戦略に基づき、農業分野の温室効果ガス2排出削減・吸収のため、施設園芸や農業機械の省エネルギー化、バイオ炭の農地施用等の取組を進めており、農地土壌から排出されるメタン等の温室効果ガスの削減に向けては、水稲栽培における中干し期間3の延長や秋耕4といったメタンの発生抑制に資する栽培技術について、その有効性を周知するとともに、これらの技術を取り入れたグリーンな栽培体系への転換を支援しています。 また、畜産分野では、家畜排せつ物の管理や家畜の消化管内発酵に由来するメタン等が排出されることから、排出削減技術の開発・普及を進めることとしています。具体的には、家畜排せつ物管理方法の変更について、地域の実情を踏まえながら普及を進めるとともに、アミノ酸バランス改善飼料の給餌については、家畜排せつ物に由来する温室効果ガスの発生抑制だけでなく、飼料費削減の効果も期待できることを周知しつつ普及を進めていくこととしています。さらに、牛の消化管内発酵に由来するメタンの発生抑制に資する資材について、飼料添加物への指定の審議を円滑に進め、J-クレジット制度等も活用しつつ、普及を進めていくこととしています。 1 令和2(2020)年10月の「2050年カーボンニュートラル宣言」以降、カーボンニュートラルや脱炭素という用語を用いてきた。一方、G7広島サミットの成果文書等にあるように、国際的な文脈においては、ネット・ゼロと表現することが一般的であることを踏まえ、本資料においては、固有名詞等の場合を除き、原則「ネット・ゼロ」を用いる。 2 第5章第1節を参照 3 水稲の栽培期間中、出穂前に一度水田の水を抜いて田面を乾かすことで、過剰な分げつを防止し、成長を制御する作業をいう。有害ガスの除去、刈取り時等の作業性の向上等の目的も含まれる。 4 水稲収穫後、秋のうちに稲わら等をすき込む作業をいう。好気的な条件下での稲わらの分解を促進し、翌春の湛水時のメタンの発生量を抑制することができる。 278