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A.2019年のフランスにおける農林水産物・食品の輸出割合は26%。
出典: 農林水産省『令和6年度 食料・農業・農村白書(全体版)』2025年5月公表
第2節 輸出拡大等による「海外から稼ぐ力」の強化 人口減少や高齢化により農林水産物・食品の国内消費の減少が見込まれる中、農業の生産基盤を維持していくには、これまでの国内市場のみに依存する農林水産業・食品産業の構造から、成長する海外市場で稼ぐ方向に転換することが不可欠です。そのため、政府は令和2(2020)年11月に実行戦略を策定し、その後も改訂を行い、取組を進めてきました。 本節では、実行戦略に基づく施策や取組のほか、輸出拡大とともに、食品産業の海外展開やインバウンドによる食関連消費の拡大を図ることによる「海外から稼ぐ力」の強化に向けた取組を紹介します。 (1) 実行戦略の基本的な考え方 (マーケットインの発想で輸出拡大を推進) 我が国の農林水産物・食品の輸出拡大については、海外市場が要求する量や価格、品質、規格等のスペックで継続的に提供することが必要であること、輸出先国・地域の衛生検疫規制や規格基準に合わない産品は輸出ができないなどの課題があります。 また、令和元(2019)年の我が国の農林水産物・食品の輸出割合は2%となっており、他国と比較しても低い水準です(図表3-2-1)。一方、我が国の農林水産物・食品には潜在的なニーズがあり、輸出割合増加のポテンシャルは比較的高いことから、輸出拡大に向けた取組が重要となっています。 このような中、我が国の農林水産物・食品の輸出を拡大させるためには、生産から現地販売までのバリューチェーン全体を、「プロダクトアウト」から「マーケットイン」に転換する必要があります。 実行戦略では、我が国の強みを最大限に発揮すること、マーケットインの発想で輸出にチャレンジする農林水産事業者を後押しすること、省庁の垣根を超え政府一体として輸出の障害を克服することを基本的な考え方としています。 図表3-2-1 世界の農林水産物・食品の輸出割合 (%) 100 80 60 40 20 0 2 11 21 24 26 87 日本 米国 英国 イタリア フランス オランダ 資料: FAOSTAT、UNIDO、ISIC Revision 3のデータを基に農林水産省作成 注: 1) 令和元(2019)年の数値 2) 輸出割合は、生産額(農産物・食品製造業(含水産業)・木材産業)を輸出額(農産物・食品製造業(含水産業)・木材産業)で除した数値 (2) 我が国の強みを最大限に発揮するための取組 (輸出重点品目と輸出目標を設定) 今後の輸出拡大に向け、海外で評価される我が国の強みがある品目を中心に輸出を加速させ、その波及効果として、全体の輸出を伸ばすことが重要です。そのため、海外で評価される我が国の強みがあり、輸出拡大の余地が大きく、関係者が一体となった輸出促進活動が効果的な品目として、29品目を輸出重点品目を選定しています(図表3-2-2)。 また、輸出重点品目以外についても、輸出目標とその実行のための課題と対策を明確化した産地・事業者には引き続き適切な支援を行っていくこととしています。 第3章 215