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A.2024年の2024年農林水産省決定の政府備蓄米売渡し量は21万t。
農林水産省が2024年に売渡しを決定した政府備蓄米の数量は21万tです。この数値は、政府が保有する米の備蓄から市場等へ放出・売却される具体的な数量を示しています。
出典: 農林水産省『令和6年度 食料・農業・農村白書(全体版)』2025年5月公表
(コラム) 令和6(2024)年夏の米の品薄と米の円滑な流通の確保のための対応 主食用米の需給は、令和5(2023)年産の需要が堅調に推移していました。 その中で、新米が出る前の、令和6(2024)年8月の端境期において、南海トラフ地震臨時情報が発表され、また、同時期に地震や台風等もあり、スーパーでの米の購買量が前年の約1.5倍まで増加したことから、小売店等において、米の品薄状況が発生しました。 このため、農林水産省では、米の集荷業者・卸売業者の方々に対して米の円滑な流通の確保に向けた対応の要請などを行うとともに、同年9月から新米が本格的に供給されることから、新米の集荷量や、販売量の週次調査等の情報発信を行いました。 米の生産コストについては、近年、令和2(2020)年に比べ肥料費が4割増加するなどにより、上昇が続いていました。こうしたコストの上昇に加え、流通状況を踏まえた集荷の動きなどにより、農家に支払われる概算金が4~5割上昇し、令和6(2024)年産の令和7(2025)年2月までの相対取引価格も前年産に比べ59.2%上昇しています。 また、米の流通については、令和6(2024)年産の収穫量は、前年産より18万t増加しましたが、大手の集荷業者の集荷量は、前年と比べて大きく減少(同年12月時点で21万t減少)する状況となりました。このため、大手の集荷業者と取引をしていた卸売業者や中食・外食・小売事業者は、必要な量を調達するため、例年とは異なる調達ルートからも補完的に比較的高値で仕入れざるを得なくなるという状況となり、スーパー等の小売店での価格上昇につながりました。 こうした米の流通の滞りを解消するため、令和7(2025)年1月に、「米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針」において、米の円滑な流通に支障が生じる場合であって、農林水産大臣が必要と認めるときは、政府備蓄米の売渡しを一定期間後に買い戻すことを条件に行うことができる仕組みを設けました。 その後、同年2月に今回設けた規定に基づき、集荷業者の集荷の減少分に相当する21万tの政府備蓄米の売渡しを決定し、同年3月に2回の入札を実施しました。このうち、14万t分については3月中旬に引渡しが開始され、同年3月下旬時点で店頭に並び始め、残る7万tは4月中旬から引渡しされる予定です。 また、政府備蓄米の売渡しと併せて、令和7(2025)年1月末時点の生産者や小規模な集荷業者、卸売業者等の在庫数量や、生産者の出荷の状況等の調査を実施しました。調査結果では、まず、調査対象となった生産者の収穫量が、前年産よりも増加したこと、生産者の出荷量は前年より14万t増加したこと、生産者から集荷業者への出荷量が前年に比べて31万t減少する一方、生産者の直接販売や集荷業者以外への販売等が前年に比べて44万t増加したこと、生産者、卸売業者、中食・外食・小売業者等の各段階で在庫が増加したこと等が明らかになりました。 さらに、第3回として10万t分の入札を4月に行うとともに、夏まで毎月、政府備蓄米の売渡しを行うこととしています。 米の収穫量及び集荷数量 収穫量 集荷数量 800 万t 722.6 700.7 670.1 661.0 679.2 600 400 273.3 269.6 249.5 236.3 215.7 200 0 令和2年産 3 4 5 6 (2020) (2021) (2022) (2023) (2024) 資料: 農林水産省「作物統計」、「米穀の取引に関する報告」を基に作成 注: 1) 収穫量は「作物統計」、集荷数量は「米穀の取引に関する報告」の数値 2) 集荷数量は、年間の玄米仕入数量が5千t以上の集荷業者を対象とした当該年産の出回りから12月までの累計数量 政府備蓄米の引渡しの様子 第2章 145