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A.2023年の2023年度の中国機に対する緊急発進回数は479回。
出典: 防衛省『令和6年版 防衛白書(前編)』2024年7月公表
第3節 力による一方的な現状変更とその試みへの対応 2 わが国の主権を侵害する行為に対する措置 1 領空侵犯に備えた警戒と緊急発進(スクランブル) (1) 基本的考え方 国際法上、国家はその領空に対して完全かつ排他的な主権を有している。対領空侵犯措置は、公共の秩序を維持するための警察権の行使として行うものであり、陸上や海上とは異なり、この措置を実施できる能力を有するのは自衛隊のみであることから、自衛隊法84条の規定に基づき、第一義的に空自が対処している。 (2) 防衛省・自衛隊の対応 空自は、わが国周辺を飛行する航空機を警戒管制レーダーや早期警戒管制機などにより探知・識別し、領空侵犯のおそれのある航空機を発見した場合には、戦闘機などを緊急発進(スクランブル)させ、その航空機の状況を確認し、必要に応じてその行動を監視している。さらに、この航空機が実際に領空を侵犯した場合には、退去の警告などを行っている。 2023年度の空自機による緊急発進(スクランブル)回数は669回(中国機に対し479回、ロシア機に対し174回、その他16回)であった。 近年、中国機の飛行形態は変化し、活動範囲は東シナ海のみならず、太平洋や日本海にも拡大している。 また、2019年以降、中露両軍の爆撃機によるわが国周辺での長距離にわたる共同飛行が計7回確認されている。特に、2023年6月には、長距離にわたる共同飛行を初めて2日続けて確認するなど、飛行形態も多様化している。 このように、中国機とロシア機はわが国周辺で活発な活動を継続している。防衛省・自衛隊としては、今後も活動を活発化させている中国軍とロシア軍の動向を注視しつつ、対領空侵犯措置に万全を期していく。 緊急発進(スクランブル)対応中の隊員 図表III-1-3-3 冷戦期以降の緊急発進実施回数とその内分 (回数) 1,200 1,000 800 600 400 200 0 1984 1989 1993 1998 2003 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 (年度) (注) 冷戦期のピーク ロシア 中国 台湾 その他 合計 わが国自身の防衛体制 第III部 第1章 267 令和6年版 防衛白書