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A.2014年の2014年5月の汚染水発生量は540m³/日。
資源エネルギー庁のデータによると、対策実施前である2014年5月時点の汚染水発生量は1日あたり540立方メートル(m³)です。この数値は、その後の対策効果を測定するための基準値となります。
出典: 資源エネルギー庁『エネルギー白書2022(全文版)』2022年6月公表
2014年5月の汚染水発生量
540m³/日
対策実施前(2014年5月)の汚染水発生量
第1節 東日本大震災・東京電力福島第一原子力発電所事故への取組 【第111-1-2】中長期ロードマップ(2019年12月改訂)の概要 2011年3月 2011年12月 2013年11月 2015年11月 現在 2021年12月 30~40年後 (事故発生) (事故発生) (4号機燃料取り出し開始) (燃料取り出し開始) (燃料取り出し開始) (燃料取り出し開始) 第1期 第2期 第2期 第2期 廃止措置終了まで の期間 (2年以内) 開始されるまでの期間 (10年以内) 廃止措置終了まで の期間 (30~40年後) ※新型コロナウイルス感染症拡大の影響を考慮し、現在 実施中の作業について、一部工程の変更や完了時期の延期等が発生しています。 資料:経済産業省作成 ロードマップに継続的な検証を加えつつ、必要な対応を安全 かつ着実に進めていきます。 2. 汚染水・処理水対策等 原子炉建屋内では、原発事故により溶けて固まった燃料で ある「燃料デブリ」が残っており、水をかけて冷却を続けるこ とで低温での安定状態を維持していますが、燃料デブリに触 れた水は、高い濃度の放射性物質を含んだ「汚染水」になりま す。この水が建屋に流入した地下水と混ざり合うことで、日々 新たな汚染水が発生しています。2013年9月には、原子力災 害対策本部において「汚染水問題に関する基本方針」が決定さ れ、①汚染水に水を「近づけない」、②汚染水を「漏らさない」、 ③汚染源を「取り除く」という3つの基本方針に沿って、予防 的・重層的な対策を進めています。 汚染水に水を「近づけない」対策は、汚染水発生量の低減を 目的としており、建屋への地下水流入を抑制するための多様 な対策を組み合わせて進めています。具体的には建屋山側で くみ上げた地下水を海洋に排出する地下水バイパスを2014 年5月から運用していることに加え、2015年9月からは「サブド レン」(建屋近傍の井戸)によって、建屋のより近傍で地下水 をくみ上げ、建屋周辺の地下水水位を管理する取組も実施し ています。また、2016年3月に凍結を開始した凍土方式の陸側 遮水壁(凍土壁)について、2018年3月に各分野の専門家で構 成される汚染水処理対策委員会において、遮水効果が現れて いると評価されており、2018年9月には全て凍結を完了して います。さらに、雨水や土壌浸透を防ぐ広域的な敷地舗装 (フェーシング)についても、施工予定箇所の9割以上のエリ アで工事を完了しています。これらの対策により、汚染水発 生量は、対策実施前(2014年5月)の540㎡/日程度から、2021 年度平均で130㎡/日程度まで低減しています。 汚染水を「漏らさない」対策は、海洋へ放射性物質が流出す るリスクの低減を目的としています。2015年10月には、建屋 の海側に、深さ約30m、全長約780mの鋼管製の杭の壁(海側 遮水壁)を設置する工事が完了したことで、放射性物質の海 洋への流出量が大幅に低減し、港湾内の水質の改善傾向が 確認されています。また、多核種除去設備(ALPS: Advanced Liquid Processing System)等により浄化処理した水について は、鋼板をボルトで接合するフランジ型タンクに貯水してい た水の移送等を進め、2019年3月からは漏えいリスクの低い 溶接型タンクで全て保管しています。さらに、万一の漏えい にも備え、タンクから漏えいした水が外部環境に流出しない ようにタンク周囲における二重の堰(二重堰)の設置や1日複 数回のパトロールなどを実施しています。 汚染源を「取り除く」対策としては、ALPSをはじめ、スト ロンチウム除去装置などの複数の浄化設備により汚染水の浄 化を行っています。また、原子炉建屋の海側の地下トンネル (海水配管トレンチ)に溜まっていた高濃度汚染水について は、万一漏えいした場合にリスクが大きいため、2014年11月 からポンプで汚染水を抜き取り、トレンチ内を充填・閉塞す る作業を進め、2015年12月には高濃度汚染水の除去・トレン チ内の充填を全て完了し、リスクの大幅な低減が図られまし た。建屋から汚染水の漏えいリスクを完全に無くすために は、建屋内滞留水中の放射性物質の量を減らす必要がありま す。このため、建屋内滞留水の除去や浄化を進め、2020年12 【第111-2-1】汚染水対策の3つの基本方針と対応状況 <汚染水対策の3つの基本方針> (1)汚染水に水を「近づけない」対策 新たな汚染水の発生を抑制するため、原子炉建屋への地下水流入を抑 制し、周辺地下水のくみ上げ、建屋周辺の遮水壁の造成等を実施(図12 ③等)。 (2)汚染水を「漏らさない」対策 汚染水が海洋に漏えいしない...