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A.2012年の2012年の米国の軍用衛星等の運用機数は97機。
出典: 防衛省『令和7年版 防衛白書(前編)』2025年7月公表
わが国の防衛力の抜本的強化 第2節 また、一部の国家は、他国の衛星などへの妨害活動12を活発化させていることから、宇宙の戦闘領域化が進展している。今や、宇宙空間の安定的な利用を確保することは国家にとって死活的に重要な課題となっている。 わが国においては、2023年、宇宙開発戦略本部が、国家防衛戦略を踏まえ、民間技術の防衛分野への活用などを含めた、宇宙の安全保障分野における課題と政策を具体化した宇宙安全保障構想を策定するとともに、本構想を反映した宇宙基本計画を決定した。宇宙安全保障構想では、政府関係機関が行っている先端技術の研究開発を 防衛目的にも活用することで、防衛力の抜本的強化につなげることとし、また、宇宙基本計画では、衛星コンステレーションなどによる情報収集や宇宙領域把握(SDA)体制の構築などにより、安全保障のために宇宙システムの利用を拡大し、宇宙空間の安全かつ安定的な利用を確保するとともに、安全保障と宇宙産業の発展の好循環を実現することとしている。 参照 図表III-1-2-8(安全保障分野における宇宙利用(イメージ))、I部4章2節(宇宙領域をめぐる動向)、3節6項(宇宙領域に関する取組) 図表III-1-2-8 安全保障分野における宇宙利用(イメージ) 静止軌道 高度約36,000km(地球に対して静止) 早期警戒衛星 通信衛星 測位衛星 気象衛星 偵察衛星 中高度周回軌道 高度約20,000km 低高度周回軌道 高度~2,000km 高度100km 【早期警戒衛星】DSP・SBIRS(米)など ・弾道ミサイル発射の早期探知に利用 【通信衛星】Xバンド防衛通信衛星(日)、WGS(米)など ・遠距離に所在する部隊との通信に利用 【気象衛星】ひまわり(日)など ・気象状況の把握・予測に利用 【測位衛星】GPS(米)、準天頂衛星(日)、北斗(中)など ・正確な場所の把握、システムの時刻同期等に利用 【偵察衛星】情報収集衛星(日)、商用衛星(含超小型衛星)など ・情報収集等に使用 Xバンド防衛通信衛星(イメージ) 準天頂衛星3号機(イメージ) 各国の軍用衛星等の種類と運用機数 2012年 2024年 260 240 220 200 180 160 140 120 100 80 60 40 20 0 5 27 4 58 4 97 30 31 10 3 93 21 10 4 237 173 46 167 14 30 66 45 32 11 日本 ロシア 中国 米国 日本 ロシア 中国 米国 ■通信 ■測位 ■早期警戒 ■偵察 ■その他(注1、2) (※1)技術実証衛星 (※2)SDA衛星 出典:The Military Balance 2012, 2024(日本除く) (2)防衛省・自衛隊の取組 防衛省・自衛隊は、宇宙領域において、衛星コンステレーションを含む新たな宇宙利用の形態を積極的に取り入れ、情報収集、通信、測位などの機能を宇宙空間から提供することにより、陸・海・空の領域における作戦能力をさらに向上させる。同時に、宇宙空間の安定的な利用に対する脅威に対応するため、宇宙空間の監視能力を向上させ、宇宙領域把握(SDA)体制を確立するとともに、様々な状況に対応して任務を継続できるように人工衛星などの宇宙アセットの抗たん性強化に取り組む。また、相手の指揮統制・情報通信などを妨げる能力をさらに強化する。 さらに、宇宙航空研究開発機構(JAXA)を含む関係機関や民間事業者との間で、研究開発を含む協力や連携を強化するとともに、米国などの同盟国や同志国と交流して、人材育成をはじめとした連携強化を図る。 参照 1章1節KEYWORD(宇宙領域把握) (3)能力向上などの具体的な取組 防衛省・自衛隊は、宇宙領域を活用した情報収集、通 12 他国の人工衛星を攻撃するキラー衛星による妨害や、地上からの電磁波による妨害(ジャミング)など。 日本の防衛 274