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A.認知判断能力が低下した顧客の取引に関し、金融機関及び業界団体との対話や取組の支援を行う
金融庁が、認知判断能力が低下した顧客の取引に関して、金融機関及び業界団体との対話や取組の支援を行う目標です。当事者の取引の円滑化に向けた関係機関との連携を推進します。
出典: 金融庁『2023事務年度 金融行政方針』2023年8月公表
金融庁による認知判断能力低下顧客への取引支援
認知判断能力が低下した顧客の取引に関し、金融機関及び業界団体との対話や取組の支援を行う
(2)利用者目線に立った金融サービスの普及 ① 顧客本位の業務運営 金融機関による顧客本位の業務運営の確保に向け、金融機関において顧客の最善の利益に資する商品組成・販売・管理等を行う態勢が構築されているかについてモニタリングを行う。 特に、販売・管理態勢等の課題73を踏まえ、(ア)リテールビジネスへの経営陣の関与状況、(イ)顧客本位に基づく持続可能なビジネスモデルの構築状況、(ウ)「取組方針74」の質の改善と営業現場への定着状況・動機付け、(エ)業界規則等を踏まえた仕組債への対応状況、販売実績や苦情に照らして留意すべき高リスクの金融商品75の販売・管理態勢、(オ)実効性ある検証・牽制態勢を含めたPDCAの実践状況といった点について、重点的にモニタリングを行う。 また、顧客本位の業務運営に関する取組の一層の定着・底上げを図るため、金融事業者に対して、顧客の最善の利益を勘案して誠実かつ公正に業務を遂行する義務を設けるとともに、家計の資産形成において重要な役割を担う企業年金等もその対象に加えることを内容とする関連法案76を提出した77。金融庁としては関連法案の成立を前提に、顧客の最善の利益が確保されるようモニタリングのあり方について検討を行う。 ② 顧客に寄り添った金融サービス 高齢化やグローバル化の進展など、我が国経済社会の急速な変化を踏まえ、金融機関及び業界団体に対し、顧客に寄り添った丁寧な対応を促していく78。 高齢顧客の様々な課題やニーズへの対応に関しては、認知判断能力が低下した顧客の取引を親族等が代理する場合における対応等について、利用者利便の向上とトラブル防止の観点から、後見制度支援預金等の導入状況調査の結果も踏まえて、金融機関及び業界団体と対話を行い、更なる取組を支援していく。 障がい者が、安全で利便性の高い金融サービスを利用できるよう、障がい者に配慮した施設等の整備のほか、代筆・代読や電話リレーサービスへの対応を含む研修等を通じた現場職員による対応の徹底など、改正障害者差別解消法の趣旨も踏まえた上で、社会的障壁の除去に向けた金融機関及び業界団体の取組を一層促していく。 外国人による金融サービスの利用に関しては、在留外国人の増加が見込まれることも踏まえ、円滑な口座開設等に資する情報や注意点を利用者等に周知するとともに、手続の円滑化・効率化 73 例えば、金融商品の内容が顧客の属性等に適合するか合理的な検証ができていない、顧客利益より販売促進を優先し、リスクやコストに見合うリターンが得られにくい金融商品を顧客に十分に説明することなく提案・販売している、といった状況が確認されている。コラム16 顧客本位の業務運営に関する販売会社の取組状況 参照 74 顧客本位の業務運営を実現するための明確な方針(顧客本位の業務運営に関する原則「原則1」) 75 例えば、仕組債や外貨建一時払保険等が挙げられる。 76 脚註26参照 77 コラム6 金融審議会市場制度ワーキング・グループ顧客本位タスクフォース中間報告 参照 78 コラム17 利用者利便の向上とマネロン対策等・犯罪被害防止の強化との両立 参照 金融システムの安定・信頼を確保する 16