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A.2023年の中小企業の有利子負債比率は30年超ぶりに大企業と同水準となったは30年超ぶり。
出典: 内閣府『令和7年度 経済財政白書(全体版)』2025年7月公表
き後当期利益の比率)の長期的な推移をみると、1980年代までは、中小企業は、近年に比べると資金調達競争が厳しい中で、(ROEの分母にあたる)資本金を十分に確保できなかったとみられ、ROEは大企業を上回っていたが、1990年代にはほぼ同水準となり、2000年頃を境に中小企業のROEは大企業を下回るようになった。その後、近年にかけて、ROEの規模間格差は、緩やかながら徐々に拡大していることが分かる(第3-2-22図)。このように、2010年代以降、経済環境が総じて改善する下、大企業では、上場企業を中心に、株主より資本効率を求められる傾向が年々高まる中でROEが共に上昇を続けている一方、中小企業については、ROEの改善は緩慢なものにとどまっている。 第3-2-22図 企業規模別にみたROE ROEの規模間格差は、緩やかながら徐々に拡大 30 (%) 25 20 15 10 5 0 -5 1961 70 80 90 2000 10 20 23(年度) (備考) 財務省「年次別法人企業統計調査」により作成。いずれも全産業。ROE=当期純利益/期首期末平均純資産として計算。 前掲第3-2-8図で、大企業と比較した中小企業の過去四半世紀におけるバランスシートの変化を取り上げ、中小企業では現預金の拡大と内部留保の蓄積が進んだことを確認したが、ここで改めて、中小企業の資産・負債について主な内訳である現預金と有利子負債の総資産に対する比率について、時系列の推移を確認する。まず、有利子負債比率をみると、1980年頃までは資金調達能力の高い大企業の方が中小企業よりも高く、両者の差はおおむね一定程度で推移していた(第3-2-23図(1))。一方、金融機関の貸出余力が次第に高まった1980年代以降、中小企業の有利子負債比率は上昇を続け、バブル期の1980年代後半には大企業の有利子負債比率を超えた。中小企業の有利子負債比率は、バブル崩壊を経て、その後も、1990年代後半まで上昇傾向を続けた。これに対し、1990年代後半の我が国の金融システム危機以降、中小企業の有利子負債比率は低下局面に転じた。大企業の有利子負債比率も同時期から低下し始めたものの、2010年代半ば頃で下げ止まり、近年にかけてほぼ横ばいで推移している一方で、中小企業の有利子負債比率はほぼ一貫して低下傾向を続け、近年は、30年ぶりに中小企業と大企業の有利子負債比率が同程度の水準となった。 391