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A.2021年のクリティカル・ミネラル加工における中国のシェアは50%以上。
出典: 資源エネルギー庁『エネルギー白書2022(全文版)』2022年6月公表
50%以上
クリティカル・ミネラル加工における中国のシェア
第1部 エネルギーをめぐる状況と主な対策 第2章 カーボンニュートラル実現に向けた課題と対応 C O L U M N 水素、金属鉱物について 電化・水素化を進めようとすれば、必要となる金属鉱物(クリティカル・ミネラル17)や水素は必要となる 戦略物資です。IEAによれば、2050年には、化石燃料の貿易量よりもこれらの物資の貿易が重要になり、地 政学も変わり得るとしています。クリティカル・ミネラルは、加工の半分以上を中国が占めることから、輸 入元を多様化していく取組の必要があります。また、水素は、日本・韓国など東アジアやEUが需要国・地 域となり、中東・北アフリカやオーストラリアが供給国となり、化石燃料と同様の構造となる可能性があり ます。 【第121-2-4】クリティカル・ミネラル製造の上位3ヵ国のシェア 石油精製 米国 中国 ロシア 天然ガス 米国 中国 イラン LNG輸出 カタール 中国 オーストラリア 米国 銅 チリ フィリピン 中国 ニッケル インドネシア 日本 ロシア コバルト コンゴ民主共和国 オーストラリア ロシア レアアース 中国 米国 ミャンマー リチウム オーストラリア チリ 中国 アルゼンチン % 0 20 40 60 80 100 資料: IEA「The Role of Critical Minerals in Clean Energy Transitions: World Energy Outlook Special Report」 第2節 脱炭素実現に向けた日本の対応 2021年10月に、日本のエネルギー政策の基本的な方向性を示す第6次「エネルギー基本計画」が閣議決定されました。今 回の「エネルギー基本計画」では、2つの重要テーマに基づき、政策をまとめています。 第一に、2050年カーボンニュートラルや2030年度の野心的 な温室効果ガス削減目標の実現に向けたエネルギー政策の 道筋を示すことです。世界的な脱炭素化に動いた動きの中で、 国際的なルール形成を主導することや、これまで培ってきた 脱炭素技術、新たな脱炭素に資するイノベーションにより国 際的な競争力を高めることについても言及しています。 第二に、日本のエネルギー需給構造が抱える課題の克服 に向けた政策の展開を示すことです。そのために、安全性 の確保を大前提に、気候変動対策を進める中でも、安定供 給の確保やエネルギーコストの低減に向けた取組を進めると いう、S+3E (Safety, Energy security, Economic effciency, Environment)の大原則をこれまで以上に追求することとして います。 政府では、「エネルギー基本計画」を踏まえ、第208回国会 に「安定的なエネルギー需給構造の確立を図るためのエネル ギーの使用の合理化等に関する法律の一部を改正する法律 案」を提出したほか、「脱炭素社会の実現に資する建築物の 物のエネルギー消費性能の向上に関する法律等の一部を改正する 法律案」を閣議決定・国会提出する等、各分野で政策の 具体化を進めています。また、この一環として、エネルギー 供給のみならず、需要側のイノベーションや設備投資等、需 給両面を一体的に捉えた「クリーンエネルギー戦略」の策定に 向けた議論を進めており、どのような分野で、いつまでに、 どういう仕掛けで、どれくらいの投資を引き出すのかといった 経済社会変革の道筋の全体像を示すこととしています。 本項では、まず「エネルギー基本計画」を踏まえ、エネルギー に関する国民の関心がどのよう推移してきているのか、定 量的な把握を試みます。その上で、クリーンエネルギー戦略 の検討を踏まえて、注目すべき点を紹介します。 1. エネルギーに関連する国民の関心の推移 「エネルギー基本計画」を始めとするエネルギー政策全般の 議論や、電力やガス、省エネ等の各分野における制度の施行、 資源・燃料や電力の価格変動、COP等の気候変動に関する国 際会議等が開催された時に、国民がどのような関心を有して いたかを整理した時に、今後のエネルギー政策を検討 するに当たっても重要です。資源エネルギー庁では、総合資 源エネルギー調査会における議論を全てオンラインで中継・ 公開し、「エネルギー基本計画」を始めとした政策を決定 する際にはWeb上の「意見箱」の開設やパブリックコメントの募集 17 IEA「The Role of Critical Minerals in Clean Energy Transitions」(2021年5月公表)では、銅、コバルト、ニッケル、リチウム、亜鉛、アルミニウムなど、クリーンエ ネルギー技術に必要なが金属鉱物を「Critical Mineral」と称してい...