PPPT 会議ニュース 規制改革推進会議 デジタル・AI WG 第8回 資料1 規制改革推進会議
デジタル・AIワーキング・グループ(第8回)
議事次第
令和8年4月16日(木)
16時~18時30分
オ ン ラ イ ン 会 議
議題
政府情報システムの調達・開発等におけるAI駆動開発の導入促進について
資料1
資料2
資料3
一般社団法人日本IT団体連盟提出資料
富士通株式会社提出資料
株式会社NTTデータグループ提出資料
資料4
資料5
資料6
資料7
株式会社ROUTE06提出資料
株式会社Jitera提出資料
株式会社クオンティア提出資料
デジタル庁提出資料
資料8
村上将一専門委員・村上文洋専門委員・住田専門委員提出資料
資料2 資料1
一般社団法人
日本IT団体連盟
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日本IT団体連盟について
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会長
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川邊 健太郎
1
公共調達に関する政策要望
要望タイトル
概要
官公庁が発注する大規模システ 資格要件や支払要件が厳しく、中小企業の参入が難しいため、「JVでの
ムの構築に地方 IT 企業が参画 入札参加」、「中小・地元企業への発注枠の設定」、「フェーズごとの
検収・支払」など中小企業が参画できる仕組みを整備してほしい
する仕組みの整備
政府調達における工程別入札
制限について
入札公告期間の十分な確保/
政府調達の期間設定について
技術的対話による企画競争参
加へのインセンティブ導入
付加価値を評価する評価基準
や契約形態について
現状存在する工程別の画一的な受注制限を見直し、より柔軟な運用を行うことで、
中小スタートアップ含めた多様な企業が上流工程の調達にも参画しやすくするべきと
考える。
事業者が十分な準備期間を確保できるよう、十分な入札公告期間を確保
してほしい
調達検討に参加しても、採用されなければそれまでに要したコストは全
て事業者の負担となるため、調達対応により発生するコスト分を報酬と
して支弁してほしい
従来の入札価格と技術点という評価軸だけでなく、構築するシステムに
よって将来的に創出できる付加価値を示した提案を高く評価してほしい
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2
官公庁が発注する大規模システムの構築に地方IT企業が参画する
仕組みの整備
【要望の理由・背景】
現在の入札制度では、資格要件、支払要件などが厳しく、結果として中堅・中小企業、地元企業の市場参入が難しい。
2023年3月にデジタル庁情報システム調達改革検討会より開示された「デジタル庁情報システム調達改革検討会最終報告書 簡易版」によると、中
小・スタートアップ企業等の参入機会拡大を実現するための取り組みとして、「技術力を有する多種・多様な企業の参入円滑化」および「DMP導
入検討」が計画されている。これにより、透明性、競争性などが向上され、中小を含めた多くの企業の参入障壁は下がることが見込まれる。
またベンダーロックインの排除についても計画されており、企業が公平に入札に参加できるようになることが期待される。しかし、中堅・中小企
業、地元企業の参入チャンスを増やすためには、今の計画に加え、より中小企業の現状に寄り添った施策が必要と考える。
これにより地方IT関連業者の創業増加及び技術の底上げを行い、地域ユーザーのDX推進及びセキュリティー対策などに寄与することが可能になる
と考える。
【要望内容】
①中小企業が連携して受注する仕組み作り
JV制度及びJVでの入札が容易になり加速されるような入札資格制度の見直し。
・JVでの入札資格取得を可能とする
・首都圏と地方企業でのJVを推奨し、その取り組みに補助金制度を設ける
②完全競争入札ではなく、地元及び中小企業に発注枠を設ける
③完成検収後決済ではなく、工事進行基準に準拠しフェーズ毎の検収を可能にし、支払いも検収に合わせて実行する
④開発期間中の政府融資制度などを創設する
根拠法令/関連予算/関連税制:地方自治法施行令第167条の5
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3
政府調達における工程別入札制限について(1/2)
【要望の理由・背景】
デジタル庁は政府情報システムの整備及び管理に関する政府共通ルールとして「デジタル・ガバメント推進標準ガイドライン」 (令和6年5月31
日デジタル社会推進会議幹事会決定)をまとめており、その中の「入札参加資格に関する事項」として以下を明示している。
第3編 ITマネジメント 第6章 調達 2.調達仕様書の作成等 1) 調達仕様書の記載内容 ク 入札参加資格に関する事項
入札制限
透明性及び公正性並びに確実な契約履行等を確保するため、次のイ)からハ)までに掲げる者に対し、入札制限を定めるものとする。
イ) 各工程の調達仕様書の作成に直接関与した事業者は、透明性及び公正性の確保の観点から、当該調達案件の入札に
参加させないものとする。ただし、競争上何ら有利とならないと認められるときはこの限りでない。
(後略)
仕様書作成業務に直接的に携わっていない場合、または競争において有利とならないことが明確に認められる場合は、一連の関連する調達の
受託事業者であっても入札制限の対象ではないと示されている。
しかし、実際の各府省庁の政府調達では、これまでの慣習を踏襲し仕様書の作成有無に関わらず上流の工程(調査・計画・要件定義)を受
託した企業が後の工程(設計・構築・運用)の調達への参加を画一的に制限するケースが多く存在している。
このような画一的な受注制限は、上流工程事業者の責任感低下を招く可能性がある。下流工程への参画がないため、不適切な計画や要件
定義を作成しても責任を問われにくい状況が生じ、結果として下流工程事業者が無理な作業を強いられたり、低品質なシステムを納品せざるを
得ない事態を招く可能性がある。さらに、この制限によって、上流工程に優れたノウハウを持つ企業が下流工程に参加できず、効率的で生産性
の高いシステム開発が阻害される懸念もある。
(次頁に続く)
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4
政府調達における工程別入札制限について(2/2)
【要望内容】
高品質な政府情報システム開発のため、調達における公平性と生産性を両立させるべく、各府省庁の調達における「デジタル・ガバメント推進標
準ガイドライン」に即した入札制限の見直しを検討いただきたい。
現状存在する工程別の画一的な受注制限を見直し、より柔軟な運用を行うことで、中小スタートアップ含めた多様な企業が上流工程の調達に
も参画しやすくするべきと考える。
例)上流工程(調査・計画・要件定義)の業務と、その後の工程の調達に係る仕様書作成の業務は別調達にするよう運用ルールを作成
する
例)上流工程(調査・計画・要件定義)の業務の仕様書に、次工程の受注制限の有無を必ず明記するよう運用ルールを作成する
例)仕様書の公平さを第三者的に担保する仕組みを検討する
根拠法令:デジタル・ガバメント推進標準ガイドライン
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5
入札公告期間の十分な確保/政府調達の期間設定について
【要望の理由・背景】
• 情報システム調達に関しては「政府調達手続に関する運用指針等について」(平成26年3月31日関係省庁申合せ)に基づき、規模に応じた調達期間等が設定さ
れ運用されていると認識している。また、これら申合せのレビュー及びフォローアップを行うため、政府調達の自主的措置に関する関係省庁等会議が開催され、今後の政
府調達の運営に関する取組みについて議論されている。
• 上記においては、提案事業者に十分な準備期間が確保されるよう、調達期間は入札公告の日から入札書受領まで50日の期間を設けることとされているが、以下のよ
うな場合があり、人材が限られる中堅・中小企業には特に対応が難しい状況となってしまう危惧がある。
政府調達においては、大型連休前(年末やお盆前)に入札等が公示され、連休明けに締切が設定されることがある。そのような場合、事業者としては提案準備
や入札準備期間の確保が難しく、提案品質を低下せざるを得なかったり、本来休暇となるはずの期間を使って準備をしなければならないことがある。
入札公告期間中には疑義照会の期間が設けられているが、照会に対する発注者からの回答が入札期限直前に開示され、提案事業者としては回答を受けてから
非常に短い期間での提案内容や見積内容の修正を対応しなければならないことがある。
• また、現在調達手続の合理化を図るため、事業者が不要と認めた場合の意見招請の省略や、期間の短縮についても検討されていると認識している。手続きの合理化
については柔軟な調達の実現のためにも必要な取組と考え本検討には合意するが、上記事項についても併せて考慮することで、より品質の高い提案の実現、働き方改革やワー
クライフバランスの実現が可能になると考える。
【要望内容】
調達手続きの合理化の取組みと合わせ、提案品質の確保、また、政府でも推進されている働き方改革やワークライフバランスの観点から、調達の期間設定(入札公告~
入札期限)につき、事業者の準備期間が十分に確保されるよう検討いただきたい。
1. 入札公告期間を営業日換算にする
2. 入札公告期間についても意見招請等で事業者から意見を招請した上で決定する
3. 予定していた疑義照会回答日を超過した場合、入札期限を延伸する
根拠法令:「政府調達手続に関する運用指針」(平成 26 年3月 31 日関係省庁申合せ)
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6
技術的対話による企画競争参加へのインセンティブ導入
【要望の理由・背景】
2020年度から施行されている政府調達における技術的対話による企画競争について、約120日にも及ぶ調達検討に参加した
にも関わらず、採用されなければ調達対応に投資したコストがすべて事業者の負担となり、特にこのような負担をすることが難しい
中堅・中小企業やスタートアップ企業の参加への意欲を阻害する要因の一つとなっている。
【要望内容】
事業者が政府調達に参加するハードルを下げるために、事業者に対して調達対応に発生する工数分を直接報酬として支弁する
制度を導入いただきたい。
具体的には、技術的対話相手に指名された場合は官庁からの指示内容に対して工数を提示し、双方合意の上、官庁から事業
者に報酬が支払われる等の対応を検討いただきたい。
関連法令:デジタル社会の実現に向けた重点計画(令和5年6月9日 閣議決定)
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7
付加価値を評価する評価基準や契約形態について
【要望の理由・背景】
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現在の政府調達では、「完全定額契約」 (FFP: Firm Fixed Price) が主流であり、SLAのように基準とペナルティは設定されているものの、高
いパフォーマンスを発揮したものや付加価値を創出した取組みへのインセンティブは設定されていない。
一方、デジタル庁「情報システム調達改革検討会」の最終報告書※1でも言及されるアジャイル開発等においては、
疎結合なマイクロサービスを活用する等、開発段階から、構築後の柔軟なサービス改善や利用者の体験価値向上等を意識することが重要とな
る。同じ要求仕様に対しても、実現方式によって将来的に創出できる付加価値に差異が生じるが、このような付加価値創出に対して、評価する
枠組み・指標は十分に整理されていないと認識している。
※1.: デジタル庁情報システム調達改革検討会 最終報告書(本文)
上記のような付加価値の向上に繋がる取組みを評価・促進する仕組みとして、米国の政府調達では、過去にPBA(Performance Based
Acquisition)を適用。PBAではインセンティブの基準として“パフォーマンス”、”納期”、”過去のパフォーマンス”等が設定されている。
また、現在ではGSA(米国調達庁)が示す指針「Digital Service Handbook」では、「Develop metrics that will measure how well
the service is meeting user needs at each step of the service」と付加価値を向上させるための指標整備が推奨されている。
国内では、防衛省が2023年度より、納期管理で成果を出した企業に対しインセンティブを与え、営業利益として最大15%上乗せする取組み
を適用している。
日本のITシステムに関する政府調達においても、 ①従来の入札価格と技術点という評価軸だけでなく、構築するシステムによって創出できる付
加価値を示した提案を高く評価すること、②契約形態においても事業者にシステム構築後も改善を促すインセンティブを設計することを通し、継
続的にシステム/サービスを進化させる仕組みを整備すべきではないか。これらの取り組みによって、政府調達にまだ参画したことがない企業に対し
ても、政府調達案件のビジネスとしての魅力が向上し、多種・多様な企業の参入を促すことが可能になると考える。
【要望内容】
受発注者の双方にとって利のある関係性を強化すべく、従来の入札価格と技術点という評価軸だけでなく、構築するシステムによって創出できる付
加価値を示した提案を高く評価すべき。あわせて、SLA等のペナルティの設定だけでなく、事業者に付加価値を生み出すシステムを構築・改善する
動機付けを行うべく、契約形態においてCPIF(Cost Plus Incentive Fee Contract)のようなインセンティブを考慮すべき。
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8
資料3 ૠਤভ৮
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資料5 2026.04.16
AI駆動開発時代における政府調達作業の改革と
AI駆動開発のロールモデル
株式会社ROUTE06 創業取締役
松本 均
ROUTE06
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自己紹介
株式会社ROUTE06 創業取締役
松本 均
ベイカレント・コンサルティング にてITコンサルタントに従事
楽天株式会社、ヤフー株式会社 にて、
EC/広告システム/データプラットフォーム領域の設計・開発
ストライプデパートメント にて、執行役員CTO
Welby にて、執行役員/開発部長
ROUTE06 を共同創業、Acsim事業責任者(現職)
書籍
『要件定義の極意』(翔泳社)
ROUTE06
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政府調達における構造的な負のループ
IT団体連盟様から共有があった要望の背景を踏まえると『調達依頼の精度』が、
その後のプロセス全体に大きく影響していると考えています
調達依頼の曖昧さ
安全のための高額見積
IT知識の不足
要件定義を実施するコストが高い
各省庁
調達での
ベンダー
でもスの要
を要件定義をに
納品できるか判断できない
利益が見込めない
見積時間も不足
見積
Iによる時間/見積を
業によるの増加
特定ベンダーの実装ロックイン
発注者が評価できない
仕様追加・作業の手戻りによる
スケジュール遅延/コスト増
IT知識の不足
評価コストが高い
ベンダー
実装
各省庁
調達評価
でもコストで評価をに
ROUTE06
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政府調達における構造的な負のループ
IT団体連盟様から共有があった要望の背景を踏まえると『調達依頼の精度』が、
その後のプロセス全体に大きく影響していると考えています
安全のための高額見積
調達依頼の曖昧さ
IT知識の不足
要件定義を実施するコストが高い
❶
業務でのAI活用
施策 :調達
現状整理し、システムの要求
内容 整理し、要件定義を可能に
誰でも
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各省庁
ベンダー
納品 できるか判断できない
利益が見込めない
見積時間も不足
❷ 要件見積にAI活用
施策 :
AIによる時間短縮/見積精度を向上
→中小企業による提案の増加
特定ベンダーの実装ロックイン
発注者が評価できない
仕様追加・作業の手戻りによる
スケジュール遅延/コスト増
IT知識の不足
評価コストが高い
施策❹:設計/実装によるAI活用
ベンダー
各省庁
施策❸:調達評価にAI活用
誰でも低コストで評価を可能に
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2026.04.16
01
AI活用の全体像:デモンストレーション
現状の課題からAI導入後のプロセスまで
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AI活用による解決アプローチ → 調達業務全般、及びシステム開発におけるAI活用による変化
調達、システム開発にAIを導入することで、人依存の解消、調達業務全体の速度、品質向上を実現することができる。
【各省庁】
調達業務
いままで
AI 活用
手動での対応
個人の知識・経験
AIと対話で
調達仕様を
具体化
調達仕様書
AB市役所
【ベンダー】
見積前の提案 / 見積
情報不足、かつ
時間不足
AIが大量の
情報を解析
適切に提案/
見積作成
見積前提案書
見積書
【各省庁】
調達の評価
【ベンダー】
システム開発
大量の
チェック項目で高負荷
個人の知識、経験、ノウハウ
評価/
確認事項を
一次評価
AIが、
一次評価結果
判断を支援
A
B市役所
よる
開発 効率
AI活用に
の
化
設計書
プロダクト
設計書 プロトタイプ
エ ジェント
AI ー
過去の設計書仕様
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調達側
STEP 1:調達依頼書の作成
調達依頼に必要な質問をAIが適切に聞いてくる
答えた回答に合わせて、深堀り/相談が可能
定められたフォーマットに合わせて出力が可能
別紙:調達仕様書.pdf
AB市
AB市役所
AB市
AB市 電子申請システム
AB市 窓口DXシステム
AB市 AI活用推進基盤
従来: 2週間 → 3日。必要な事項を相談しながら進められるので調達依頼書の品質も向上
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ベンダー側
STEP 2:見積前のシステム提案書、及び見積書の作成
AIが大量の仕様を読み込み判断情報を整理
人とAIが適切に議論し見積書を作成
フォーマットに合わせた見積書の作成が可能
別紙:見積書.pdf
AB市役所
AB市
AI活用により見積精度と提案スピードを高めることで
少人数でも大規模システム開発案件への提案が可能となり入札機会の拡大につながる。
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調達側
STEP 3(1/2):見積レビュー
事前に用意したレビューチェックリストを元に自動で
レビューを実施
チェックリストをベースに点数を付与
更に、ベンダーへの確認事項をリストアップ
AB市役所
見積書が大量、かつ複数あっても公平に定量評価が可能。追加確認事項も明確になり、リスクをヘッジ
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調達側
STEP 3(2/2):評価
作成した見積レビューを
ベースに評価を指示
見積比較まとめレポートを作成。
更に、それぞれの評価をExcelで比較できるように出力。こちらをベースに検討が可能
AB市役所
従来人力で確認していた項目を、10分程度で初版レビューが可能に。人は本質的な議論/比較に
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ベンダー側
STEP4:設計/実装にする
調達時の見積設計書
システム設計&開発をAI活用
システムテストを
AIで効率化
ケースの自動生成・実行
調達で見積設計した情報をベースに、設計書作成、実装、テスト、プロジェクトマネジメントの効率化
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2026.04.16
02
提言
短期・中期施策と期待効果
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ご提案
調達業務/評価におけるAI活用の導入 → クイックに効果を実現
調達向けAIエージェントの構築
パイロット案件での実証実験
Proposal
ご提案
AI活用の基盤構築 → AIが活用しやすい状況に
AI活用のガイドライン
過去案件情報を活用可能に(RAG化)
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2026.04.16
Be a Disruptor.
ROUTE06
Slide
DECK
Route
the
edge,
Build
the
core.
RIGHTS
RESERVED
ROUTE06,INC.
ALL
資料6 資料5
政府情報システム調達における
AI駆動型開発の導入促進
に関するご提案
1
J ite ra について
「創る」の次の時代を創る。
2
認証
ISO/IEC 27001:2022、SOC2 TypeⅡ保証報告書受領
所在地
日本
〒10 5 - 0 0 0 3 東京都港区西新橋1丁目2 - 9
日比谷セントラルビル
Sing a p o re
18 ROBINSON ROAD, # 2 0 - 0 2 , 18
ROBINSON, 0 4 8 5 4 7
USA
2 14 Ho m e r Ave , Pa lo Alto , CA, 9 4 3 0 1
従業員数
約13 0 名(グループ連結)
資本金
9 9 百万円(資本準備金を含む)
設立
2 0 17年8 月
AI Co n te xt Pla tfo rm J ite ra - 特許取得済み (第778 9 2 8 4 号*)
コード、ドキュメントをインポートしコンテキストを増やし
溜まったコンテキストを使ってコード、ドキュメントをさらに生成
コード
ドキュメント
・COBOL
・Pyth o n
・J a va s c rip t
・ABAP
・HTML
・C
・他あらゆる言語
・要件定義書
・概要設計書
・詳細設計書
・画面設計書
・テーブル定義書
・テスト仕様書
・コーディング規約
MD
3
*生成AI(LLM)を用いてソースコードから要件定義書・設計書・テスト仕様書等のドキュメントを逆生成(リバースエンジニアリング)し、コードの変更に
合わせてドキュメントを自動で更新可能とする一連の技術プロセスについて、特許(特許第778 9 2 8 4 号)を取得
コンテキストとは
DBに溜まっているデータ、仕様書や設計書などのドキュメント(形式知)
人間のコミュニケーションで交換される非形式知がAIにとってのコンテキスト
AIにとってのコンテキスト
貯める
構造化データ
DB内のテーブル・レコード・API経由で取得可能なデータ
形式知
コード、仕様書、設計書 (Ma rkd o w n , PDF, Exc e l e tc …)
非形式知
AIエージェント
使う
設定
スケジュール実行
We b h o o k
Skill
スケジュール実行
We b h o o k
Skill
スケジュール実行
We b ho o k
Skill
スケジュール実行
We b ho o k
Skill
実際にAIを用いて入札の擬似演習による検証を実施
実際に公開されている入札案件などを元に擬似入札の演習を実施
AIを用いた公共案件への取り組みの検証により課題を抽出
ご協力いただいた開発ベンダー様
ベンチャー
地方中小ベンダー
準大手SIer
5
一例)調達・契約業務管理システムの導入等業務一式
(子ども家庭庁)
検証結果
6
クオンティア様、検証内容発表
7
ヒアリング結果
顕在課題
8
1
既存ベンダーと発注者の間にプロジェクトに関
する知識の差が発生している
2
要件が曖昧であり、解釈の余地が大きいため仕
様が揺れるリスクがある
3
政策目的の優先度判断不能、前提条件が提示さ
れない場合の判断保留などが起きてしまう
根本課題
AI Ready な
コンテキスト
の欠如
全てのプロセスにAIを導入し、発注者< > 受注者でコンテキストを共有しあう仕組みへ
霞ヶ関WAN / 政府共通ネットワーク等
セキュアな環境
発注者
コンテキスト
受注者
現状分析
業務フロー・要件定義
入札参加
評価
提案書
発注
進捗確認
受け入れ
運用
9
受注
設計書
設計
コード
開発
テスト仕様書
検査
マニュアル
他ドキュメント、会議内容、メール他
人間が行うコミュニケーションを含む
運用・保守
AI駆動開発による質の高いソフトウェアを創るために
課題
Exc e lやPo w e rp o intなどのフォーマットは現在のAIの精度ではあまり相性が良
くない。
解決
Markdown 形式及びMermaid 記法を用いたドキュメントに集約していくことで
、AIが読みやすい形式・出力しやすい形式となる。
課題
関連するプロジェクトのドキュメントなどが参照しづらい状態であるため、AI
を活用したプロジェクトを公共案件で行いにくい。
解決
過去の資料が残っている場合はその資料を安全な環境にあるAIエージェントに
蓄積し、受注者が過去の経緯を理解したAIエージェントを使えるようにする。
課題
AIを意識した形の発注方式にしない場合、その次に発生する運用保守や関連プ
ロジェクトでもAI活用がしにくいという負のループが起きる可能性がある。
解決
発注者がコンテキストを保持し、運用・保守を行う業者でも活用できるように
することでAI駆動による運用・保守ができるようにしていく。
AI Ready な
状態にする
過去案件の
コンテキストを
共有する
新規案件ではAI
活用を意識した
状態にする
10
Ma rkd o w n 及びMe rm a id について
Ma rkd o w n及びMe rm a id を用いることにより、チャートやグラフも対応可能。
トークン量の観点からもAIへの負担を軽減できるため、AI駆動開発において推奨されることが多い。
ビジュアライズされたもの
ビジュアライズされた
Mermaid
Markdown 自体
Mermaid 記法
Mermaid 記法はガントチャートやフローチャート、その他グラフ等にも対応し表現力が高い
11
礼
12
資料7 資料6
生成AIを活用した政府調達案件におけ
る提案検討プロセスの実証記録
株式会社クオンティア
目次
01
検証前提
02
エグゼクティブサマリー
03
実証を通じた所感
04
最後に
検証前提
• 本検証を通じ、現行の調達仕様書および評価項目を前提とした場合でも、生成AIを用いて提案作業
の初期工程を効率的に進められることを確認しました。
• 特に、評価項目ごとの提案骨子を一定水準まで網羅的に整理できました。
検証対象
実案件
⁃ 【デジタル庁】令和8年度デジタルマーケットプレイスカタログサイト開発及び運用等業務
実案件として公開されている調達仕様書および評価項目をそのまま使用
Input
調達仕様書(28P)
技術等提案書作成要領(5P)、総合評価基準書(5P)
評価項目(5P、計34項目)
各評価項目について、以下の内容を骨子レベルで整理
Output
評価項目が求める要件の要点整理
要件に対する提案の方向性・考え方
実績が不足する項目における「実績なし/代替案あり」等の前提条件整理
3
CONFIDENTIAL © Quontier, Inc.
エグゼクティブサマリー
• 本検証を通じ、現行の調達仕様書を前提とした場合でも、生成AIを活用した提案書作成が可能であ
ることを確認しました。(提案骨子の整理は、提案書作成工程において最も検討負荷の高い工程の一つと思料)
• また、一定の工夫を行うことで、評価項目に対応した提案書を作成できる可能性が示されました。
「現状の調達仕様書を前提に、生成AIを用いて提案の構造をどこまで短期間で整理できるか」
前提
⁃
本実証は、実在する政府調達案件を対象に、生成AIを用いて「提案検討・提案骨子作成」工程を実施したもの。
⁃
要件定義、設計、開発、テスト等の実装工程におけるAI活用検証は本実証の対象外。
⁃
また、今回の検証範囲は、提案書そのものの作成ではなく「提案骨子の整理」までとしている。
調達仕様書・評価項目をインプットとして活用し、評価項目ごとに一定水準の提案骨子を作成できた
検証結果
作成に当たって架空のSier企業がJitera(生成AIソリューション)を用いて提案書を書くというシナリオを想定して実施。
調達仕様書及び評価項目(34項目)の内容をAIが“読解“しWBS及び見積もりが作成できることを確認できた。
提案骨子整理までに要した総作業時間は、約4人日
作業時間
生成AI(Jitera)を用いた作業:約 3人日 (※初回検証のため、プロンプト調整等の試行錯誤を含む)
人手による補完作業:約 1人日 (※AIが出した回答に対する人のRVが中心のため、この時間の削減は難しいと思料)
実証を通
じた所感
現時点で残る課題
図式化やスケジュール表現などは、引き続き人手による整理が必要と理解した。
提案骨子整理と、最終的な提案書表現との間には、一定の人手工程が残ることを確認できた。
4
CONFIDENTIAL © Quontier, Inc.
実証を通じた所感|AI特有の事象(具体例・一部)
• 評価項目ごとの提案骨子を、追加説明や事前補足を与えずに生成AIで作成した結果、AIが一定の
箇所で判断を進められなくなる挙動が、複数の項目で共通して確認されました。
• 以下は、今回の検証で実際に観測された AI側の処理特性です。
AI特有の事象
複数の政策目的が並列に記載された場合、提案の力点を自律的に決定できない
提案骨子生成において、AIは仕様書に明記された業務目的・政策背景・課題をすべて正確に抽出
政策目的の
⁃
⁃
しかし、仕様書にはどの目的を最優先で扱うべきかを判断する記述が存在しなかった
優先度判断不能
⁃
AIは目的Aを前面に出す。目的Bを補助的位置づけにするといった構成選択を行わず、すべてを同列
に配置した提案構造を生成
→ 人手による再整理を行うまで、提案の「軸」を一本に定めた構成に収束できなかった
前提条件が与えられない場合、AIは単一解を選ばず安全側に振る舞う
前提条件不足による
判断保留
⁃
設計・実装方針に関する骨子生成では、AIは妥当だが汎用的な構成案を複数提示した
⁃
既存システムとの関係、引き継ぐべき設計思想、制約条件が明確でなかった
⁃
そのためAIは、特定の方式や構成に踏み込まず、複数案を保持したまま整理を止める挙動を示した
→ 「一案に絞った提案」ではなく「条件付きの整理」に留まった
5
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最後に
• AI活用を前提とする時代においては、評価軸の優先度、判断基準、前提条件を「暗黙知に頼らず言
語化する」調達仕様の高度化が不可欠であると思料。
• これは提案者負担の軽減だけでなく、調達の公平性・再現性・品質向上に直結する。
提言
評価軸の
優先度・重視点が不明確
実務上の判断基準
(暗黙知)が言語化
仕様書から評価要素は読み取れるが、重視度や配点が明示されていないため、AIは全要
素を等価に扱う。結果として「どこまで書けば十分か」を提案者側が仮定せざるを得ない
構造となっている。
されていない
管理手法は記載可能でも、報告頻度・判断粒度・過去の重要論点など、発注者が重視する
実務基準が不明確。その結果、一般論として整っているが、評価の焦点が見えにくい提案
となる。
前提条件・制約条件の
提示粒度が不足
既存資産・制約・設計思想の継承有無等が十分に示されず、AIは踏み込んだ判断ができな
い。「どこまで仮定してよいか」が定義されておらず、提案者の解釈補完が不可避となって
いる。
6
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資料に含まれる情報の取り扱いについて
本資料中の技術情報、価格情報その他の情報は株式会社クオンティアの
秘密情報(ないし機密情報)です。同社による事前の許諾なく、これら情報の一部または
全部を複製、仕様、公開することは、いかなる場合も禁じられております。
株式会社クオンティア
実施
検証結果|概要(補足※提案書策定プロセス)
未実施
• 提案骨子作成までの大まかな策定プロセスは、下図を参照
• 基本は、調達仕様書をインプットにし、それぞれ評価項目ごとに提案骨子を作成した。
調達仕様書などを
インプット
左記情報から自社必
要な情報の洗い出し
自社実績マスタ作成
インプット情報から
要件の抽出
自社適格性判定
(NGの場合は、自社
内で充足観点確認)
評価項目ごとの
提案書骨子作成
QA作成
(不足情報洗い出し)
WBS作成
見積作成
QA回答
回答をもとに
内容修正
提案書完成
8
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検証結果|詳細|評価項目一覧(1/2)
No
評価区分
大項目
中項目
評価項目名
1
必須
基本理解・方針
事業理解
デジタルマーケットプレイスの役割理解
2
必須
基本理解・方針
基本方針
業務目的・背景・基本方針
3
必須
基本理解・方針
課題整理
課題理解および解決方針
4
必須
作業計画
スケジュール
作業スケジュール
5
加点
作業計画
スケジュール高度化
作業スケジュール(加点評価)
6
必須
実施体制
体制構成
作業実施体制
7
必須
実施体制
役割定義
役割分担・責任範囲
8
必須
実施体制
要員要件
作業要員の資格・要件
9
必須
実施体制
継続性
要員の継続性・安定性
10
必須
プロジェクト管理
作業環境
作業場所
11
必須
プロジェクト管理
管理手法
プロジェクト管理方法
12
必須
プロジェクト管理
品質・進捗
進捗管理・品質管理
13
必須
要件定義・設計
業務要件
業務要件定義
14
必須
要件定義・設計
要件整理
業務要件整理の進め方
15
必須
システム設計
機能設計
機能要件整理
16
必須
システム設計
画面設計
画面設計方針
17
必須
システム設計
API設計
API設計方針
提案骨子としての到達度
仕様書引用+自社の解釈(DMPの位置づけ/遵守宣言/取組方針の柱)まで骨
子化されている。かつ、要件遵守の明示もあり
ただし、現行課題・利用状況・フィードバックが仕様書に無く、AIは「課題を踏まえ
た方針」の具体化で止まる
フェーズ・マイルストーン・環境別作業・スクラム運用(2週スプリント、会議体、年2
回以上リリース)まで具体化
ただし、図式化はできなかったため、マスケなどは人の手で作成する必要有
6役割の資格・専任要件充足、再委託方針、ツール(Jira/Confluence)等を具体化。
要員資格も職種別に要件充足根拠が表形式で明確
進捗を数値目標で定量管理、遅延レベル定義(4段階)、報告基準まで具体。
作業場所もセキュリティ認証・具体対策まで明記
ただし、「判断基準・重視点が仕様書外にあると一般論に寄りやすい
留意点を5つ挙げ、具体的リスク例まで書き、アプローチで合意・文書化・監視(標
準ガイドライン改定チェック等)に落とし込み
ただし、ここは本来「追加資料・現行理解」によって具体度が上がる領域なため詳
しい検証はできていない
開発対象ごとの「遵守」「要件定義で確定」「根拠実績」などが表で整理
加点の画面観点も具体方針有
ただし、「既存システムの関係・設計思想・制約条件が明確でないと、AIが特定の
方式に踏み込まず“条件付き整理”に留まりやすい」
9
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検証結果|詳細|評価項目一覧(2/2)
No
評価区分
大項目
中項目
評価項目名
18
必須
開発・テスト
開発手法
開発手法
19
必須
開発・テスト
テスト方針
テスト方針
20
必須
開発・テスト
品質確保
品質確保の考え方
21
必須
運用・保守
運用設計
運用設計
22
必須
運用・保守
開発テスト
開発テスト
23
必須
運用・保守
受入テスト
受入テスト
24
必須
運用・保守
移行・引継ぎ
引継ぎの実施方法
25
必須
ガバナンス
会議体
会議体運営
26
必須
ガバナンス
意思決定
意思決定プロセス
27
必須
運用体制・信頼性
運用体制
運用体制
28
必須
運用体制・信頼性
認証・資格
公的資格・認証
29
必須
実績・企業評価
実績
受注実績
30
加点
実績・企業評価
付加提案
追加提案
31
加点
社会的要請
労働環境
ワークライフバランス(WLB)認定
32
加点
社会的要請
賃上げ
賃上げ表明
33
加点
政策・制度対応
デジタル施策
マイナンバーカード利活用指標
34
加点
政策・制度対応
産業連携
デジタルスタートアップ連携
提案骨子としての到達度
アクセシビリティ準拠基準(JIS/WCAG等)、ユーザーテスト反映サイクル、スクラム
会議体、受入基準、脆弱性診断、工程定義・品質指標までフロー図+表で具体化
ただし、「品質基準」「受入基準」の具体定義が未提示
会議体一覧(目的・頻度・所要時間・アウトプット)+事前準備・会議運営ルール・議
事録/チケット化まで具体化
運用はITIL統合、監視種別・対応時間、問い合わせSLA、保守リリース計画(年間12
人月)まで具体。引継も6必須項目充足を明示し、対象・体制・完了判定まで構造化
「追加提案」は、現行アーキテクチャ・運用実態・ボリューム・ユーザーテスト結果・
予算感などが非公開だと具体化できない
ー
ー
10
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検証結果(要件の理解)|例|No.1、No.28
• No.1:明快な表現での言い換えや、仕様書記載のすべての要件について遵守する旨の記載や
• No.28:要件を満たす資格、認証等を取得している旨が整理できることが判明。
No.1:デジタルマーケットプレイスの役割理解
No.28:公的資格・認証
11
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検証結果(業務目的・背景・基本方針の整理)|例|No.2
• 業務目的・背景・基本方針を提案軸となる骨子として整理できることがわかりました。
業務目的・背景・基本方針の整理
No.2:業務目的・背景・基本方針
業務目的・背景・基本方針
発注者が本業務に期待している背景課題解決したい状態を
踏まえた基本方針を明確化
単なる要約ではなく、提案全体の前提となる考え方・スタン
スとして骨子化
提案骨子として整理できた内容
業務の位置づけ(なぜこの業務が必要か)
提案全体を通じて重視すべき基本方針
後続のスケジュール・体制・技術・運用方針につながる
前提条件の整理
12
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検証結果(WBS及び詳細見積作成)|例|No.4
• 提案骨子の整理を行った結果、業務全体の作業構造をWBSとして整理することができました。
• それに伴い、タスク単位での工数算出が可能となり、詳細な見積作成まで行えました。
WBS及び詳細見積もり
No.4:作業スケジュール(+見積もり)
WBS作成の結果
全体タスク数は約400タスク規模になると試算
評価項目・業務内容を起点にフェーズ・タスク分解を実施
実行可能な粒度のWBSを作成
フェーズ別(フェーズ1〜5)のタスク一覧まで整理
詳細見積の作成
WBSに基づき、タスク単位で工数を積み上げ
その結果、詳細レベルの見積書(見積.md)を作成
単なる概算ではなく、作業内容と対応付いた見積を提示で
きる状態に到達
13
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資料8 資料7
デジタル庁における情報システム開発へのAI活用の取り組み
令和8年4月16日 デジタル庁 戦略・組織G
はじめに
情報システム開発におけるAIの活用は、従来の人が主でありAIがコードを補完するという関係から、エージェントによる自
動、自律的なコード生成/変更へと大きく進化している。
また、情報システム開発におけるAIの活用領域は急速に拡大しており、コーディングだけではなく、レビュー、テストコー
ドの自動生成、セキュリティチェック、ドキュメントの生成など、情報システム開発のあらゆるフェーズでAIが活用されてい
く可能性が高い。
以上のような認識のもと、デジタル庁における情報システム開発へのAI活用に向けた2つの取り組みを報告する。
【目次】
はじめに
1
2
デジタル庁内部開発環境への開発支援AI導入
システム開発文書レビューへのAI活用(1/3
実施概要)
システム開発文書レビューへのAI活用(3/3
本格導入に向けた課題)
システム開発文書レビューへのAI活用(2/3
検証結果)
2
1
デジタル庁内部開発環境への開発支援AI導入
デジタル庁では、令和8年4月からデジタル庁内部開発環境に開発支援AIを導入。
開発支援AI
デザイン・開発支援(AI)
実施スコープ
デザイン・開発支援
4月から導入
プロジェクト管理
各種クラウドサービス
開発者・
デザイナー用端末
デジタル庁内部開発環境
導入時期
令和8年4月
(※上半期中に導入後の効果測定結果
を取りまとめる予定)
対象環境
デジタル庁内部開発環境
利用対象者
当庁で開発業務等を行っている職員
(一部)
対象工程
コーディング
政府情報システムにおける設計開発および運用保守の内製化を促進するためのメインソリューションとして、今後、AI利活用
を推進していくうえで、
➀ 公知情報と比較した当庁における生成AI利活用効果測定結果をふまえたAI適用可能性、または乖離度合いを計測
➁
庁内におけるAI利活用推進に関する今後の具体的対応方針を検討するための情報を収集
することを目的に検証を実施。
令和8年度下期からは、情報システム開発の一連のプロセスにスコープを拡大した検証を検討中
3
2
システム開発文書レビューへのAI活用(1/3
実施概要)
デジタル庁では、事業者から提出されたシステム開発文書の受け入れレビュー時にAI(以下、DR_AI※1)を活
用する実証実験を昨年度実施。
Input
レビュー対象箇所の抽
出
システム開発文書※2
→pdf化された複数文書対応
→図表・テキスト等の
リッチドキュメント対応
【検証観点1】
システム開発文書を理解して、
評価質問に合致した箇所を抽出
できているか?
【検証観点2】
各評価質問に対して適切な評価/
判定が行われているか?
【注釈】
Output
評価/判定の自動化
文書レビュー
チェックリスト
(評価質問※3 +成功基準※4 )
評価/判定結果と是正提案
DR_AI
評価/判定結果
に基づく是正案の
自動生成
チェック項目毎の
評価/判定結果
(指摘事項)
【検証観点3】
LLM、Web検索、デジタル・
ガバメント推進標準ガイドラ
インを踏まえ適切な是正提案
が行われているか?
LLM+Web検索※5 +
デジタル・ガバメント
標準推進ガイドライン(RAG)
※1
DR_AI :Document Review support AI agent(ドキュメントレビュー支援AIエージェント)の略
※3
評価質問:チェックリストのチェック項目のこと
※5
Web検索:個人投稿できるブログ等を除外、デジタル庁、政府機関の発刊物、 IPA、 Microsoft公式ドキュメント等の公的機関や権威ある組織・団体中心に検索
※2
※4
システム開発文書:本実証実験では「基本設計書」と「全体テスト計画書」の2種類が対象
成功基準:チェック項目がどのような状態になればOKになるのかの具体的な基準
4
2
システム開発文書レビューへのAI活用(2/3
検証結果)
網羅的な文書理解、評価/判定結果の妥当性、是正案の妥当性に対して、正答率70~90%を記録した。
【検証観点1】
システム開発文書の理解度
【検証観点2】
評価/判定結果の妥当性
成功基準を設けることで、+10%程度高い正答率
検索対象指定はLLMフィルタによって正答率は90%近くへ
76%
87%
73%
85%
76%
89%
検索手段によって品質・精度は5%以内で大差なし
是正根拠の検索AIに渡されるデータの精度が正答率に比例
大差なし
76%
85%
【検証観点3】
是正提案の妥当性
85%
75%
82%
70%
90% (上限)
76%
88% (下限)
71%
LLM
LLM+Web検索
LLM+ガイドライン
評価質問 成功基準 評価質問 成功基準 評価質問 成功基準 評価質問 成功基準
全文検索型 検索対象指定型
全文検索型 検索対象指定型
評価質問
成功基準
全文検索型
LLM+Web検索+ガイドライン
評価質問
成功基準
検索対象指定型
文書理解・評価/判定結果・是正案生成の品質は実運用を検討するに値する水準であると評価
5
2
システム開発文書レビューへのAI活用(3/3
本格導入に向けた課題)
今回の検証を通じて、開発ドキュメントのレビューにAIを活用する可能性が定量的な根拠をもって確認でき
た。同時に本格導入に向けた課題も見えてきており、さらなる検討が必要である。
関連組織
庁内
関連部署
利用者
(レビューア)
本格開発・導入に向けた課題
システム開発事業者との契約書において、知的財産権の譲渡前である開発事業者の作成物に対して庁内AIによる分析・評価の許可や、作成物にプロ
ンプトインジェクション攻撃*を忍ばせることの禁止などについて考慮する必要がある。
レビューアのDR _AI利用ニーズを踏まえて、レビュー対象とするシステム開発文書の範囲を拡大する必要がある。
レビュー対象とするシステム開発文書の範囲を拡大する際は、運用負荷とレビュー精度を両立させたチェックリストの作成・整備と、品質検証用
の模範解答(Ground Truth)の作成・整備が必要になる。
業務要件
DR_AI
開発者
非機能要件
機能要件
DR _AIのための低付加価値の作業(機械可読性を考慮したドキュメントの形式変換 等)を不要とする、またはシステム開発業務
に溶け込ませることで意識せず開発できるような、DR _AIとの役割分担・責任範囲の設計が必要である。
レビューアが日常的にDR_AIを利用する際の文書レビューの目的やチェックリスト、コスト分担の設計や、運用・保守業務の設計
(チェックリストメンテナンス、DR_AIの運用・保守業務、運用・保守体制の整備等)についても検討が必要である。
開発や運用・保守に係る工数・コストを上回る工数削減効果が実現可能な非機能要件の定義が必要となる。
例:期待する品質水準
許容される処理時間
AI特有のリスクへの対応(判断根拠の説明不足、ハルシネーション、機密情報の流出、プロンプトインジェクション攻撃 等)
実用性のあるDR_AIの実現に向けた機能要件の定義が必要となる。
例:システム開発文書の拡大に伴う、各文書固有の図表読取品質の確立
超大容量文書での精度・コスト最適なアーキテクチャ設計
PDF以外のpptx、docx、xlsx等のマルチフォーマットへの対応
レビューアへの効果的な是正提案方法の設計(Excel出力、是正提案の伝え方・優先順位の設計等)
6
7
資料9 資料8
政府情報システム調達における AI 駆動開発の導入に向けた提言
2026 年(令和 8 年)4 月 16 日
内閣府規制改革推進会議
デジタル・AIWG 専門委員
村上 将一
村上 文洋
住田 智子
1. AI 駆動開発がもたらす本質的変化
近年の生成 AI をはじめとする AI 技術の進展は、ソフトウェア開発の在り方に本質的な変化をもたら
している。
従来の開発は、仕様を事前に定義し、それに基づいて設計・実装を行うことを前提としていたが、AI の
活用により、要件、設計、コード、テスト等を生成し、その結果を評価しながら継続的に改善する開発手
法が遠い将来ではなく、すでに現実のものとなっている。
この変化は、単なる作業効率の向上にとどまらず、
知識や設計情報の構造化及び再利用
開発プロセスの短縮及び柔軟化
品質管理の高度化及び自動化
を同時に実現するものであり、ウォータフォール型、プロトタイプ型、アジャイル型などの各システム開
発手法において「人が仕様を決め、実装し、改善する」
(決定論的開発)から、
「AI が設計やコードなど
の候補を生成し、試行した評価とそのフィードバックによる改善をループしながら最適化を目指す」
(非
決定論的開発)へと転換するものである。
このような開発体系(以下「AI 駆動開発」という。
)は、従来の制度やプロセスを前提とした部分的な
改善ではなく、開発・調達の前提そのものを見直す契機となるものである。
2. 政府情報システム調達のあるべき姿
AI 駆動開発を前提とした場合、政府情報システム調達のあるべき姿は、以下のように再定義され得る。
(1)知識と成果物が構造化され、共有される調達
要件定義、設計、開発、テスト等の成果物が、AI による処理及び再利用を前提とした形式で整備・
共有され、特定の事業者に依存することなく、他の事業者や後続工程において容易に活用できる状態が
実現されるべきである。
これにより、従来、特定の事業者に依存してしまった結果、既存事業者に占有されてしまい、暗黙知
として、ブラックボックス化していた設計・実装知識、運用上の課題等(コンテキスト)が発注者側に
もドキュメンテーションとして共有化され、他の事業者にも可視化されれば、調達における情報の非対
称性の解消を促し、情報システムの品質の平準化を推進する力となる。
1
(2)生成と評価を組み合わせた開発・調達プロセス
要件、設計、コード等を AI により生成し、その結果を多面的に評価し、改善を繰り返すプロセスが
開発・調達の中核となるべきである。
この場合、仕様は一度確定して固定するものではなく、評価結果や利用状況を踏まえて継続的に更新
される「仮説」として扱われ、
「仮説」
、
「検証」、
「改善」のサイクルの中で、ビジネスモデルを実施し、
当該ビジネスの目標に真に近づけていくものとなる。
(3)リスクに応じた制御と人間関与の組み込み(AI Safety Mechanism)
AI の出力は必ずしも決定的ではないことを前提とし、その利用に当たっては、
出力内容のリスクに応じた制御
必要に応じ、人間による確認・判断
不確実な場合の出力抑制
等を組み込むなど、AI が安全に利用される環境が整備された形で運用されるべきである。
これにより、AI の活用と安全性・信頼性の確保が両立される。
(4)発注者主体の意思決定と能力補完
AI の活用により、要件定義に加え、開発仕様(設計)、テスト・評価の方法、評価結果等を踏まえた
出力制御や人間へのエスカレーションの在り方について、発注者が主体的に判断・設計できる環境が整
備されるべきである。
AI 駆動開発では、生成内容そのものだけでなく、何をもって妥当と評価するか、どのような場合に
自動処理を控えるか、どのような場合に人間の関与を求めるかが、品質と安全性を左右する。これらを
ベンダー任せにせず、発注者が、その能力・経験を AI で補いながら、主体的に意思決定できる体制を
整えることにより、特定の事業者に依存することなく、適正なシステム構成、価格、品質水準及び統制
の在り方を判断することが可能となる。
(5)継続的に改善されるシステム運用
システムは一度構築して完結するものではなく、運用を通じて評価・改善が継続的に行われることを
前提とし、そのためのデータや成果物が蓄積・活用する状態、すなわち AI-Ready を目指すべきである。
3. 標準ガイドラインの再構成に向けた方向性
上記のあるべき姿を実現するためには、現行の標準ガイドライン群について、個別の手続や記載内容の
修正にとどまらず、設計思想の転換を伴う見直しを行うことが必要である。
標準ガイドラインの見直しに当たっては、AI 駆動型開発が可能である旨を明示し、その方法や留意事
項等を整理するとともに、以下の点を重視すべきである。
(1)AI 活用を前提とした開発プロセスの位置づけ/発注者側のAI活用の位置づけ
事業者が AI 駆動開発を積極的に提案できるようにするため、従来の仕様の確定を前提とした一方向
的なプロセス(決定論的開発)に加え、AI 駆動開発時代における生成と評価を反復するプロセス(非
2
決定論的開発)を標準的な開発手法として明確にし、発注者が AI を活用することを前提とした役割及
びプロセス等を明確化する。困難が伴う要件定義書や設計書、仕様書等の更新については、AI を活用
し、非決定論的開発プロセスの中で、コンテキストの蓄積も含め、常に最新化されるように留意する。
(2)成果物の機械可読性・構造化の標準化
AI-Ready で、政府情報システムの調達・開発の課題を解決するエコシステムな環境を目指すため、
要件定義書、設計書、仕様書等について、AI による利用及び再利用を前提とした形式・構造を標準と
して定義する。
(3)AI 生成物に対する多面的な評価の仕組みの導入
AI 生成物の品質を担保するため、AI によるレビューや自己修正も含め、IT ガバナンス及び IT マネ
ジメントの各プロセスに、正確性、整合性、安全性等の観点に基づく評価の枠組みを整備し、開発プロ
セスに組み込み、AI 駆動開発に対応する。
(4)リスクベースの制御及び人間関与の明確化
AI の利用に伴うリスクを回避するため、例えば、例外処理テストや負荷テストなど AI が判断するこ
とが困難なものも含め、リスクに応じて、AI による出力結果の取扱いや AI へのデータの入出力への人
間の関与の在り方を整理し、標準的な運用手法として明示する。
(5)段階的導入と実証の推進、コミュニティへの参加等
上記の内容を一気呵成に行うのではなく、既存制度との整合性を確保しつつ、実証的な取組を通じて
適用範囲を段階的に拡大し、工期・工数・経費の積算の妥当性も含め、知見を蓄積した上で、実行的な
プロセス形成を行う。また、民間において最先端な取り組みが行われていることから、本件における先
駆的な知見を有する民間やコミュニティとの継続的な対話や参加が必要である。
4. おわりに
AI 駆動開発は、政府情報システム調達における効率化手段にとどまらず、知識の共有、競争環境の改
善、品質管理の高度化を同時に実現し得るものである。
このため、標準ガイドライン群についても、AI の活用を前提とした開発・調達体系へと再構成するこ
とにより、政府情報システムの競争性、効率性及び持続可能性の向上を図ることが求められる。
以上
3