自動運転トラックの商用化に向け、法的枠組みや技術的課題を整理し、ビジネス・エコシステム構築のための解決策を提示している。
タグ: 自動運転, 物流, 商用化, 制度設計, 技術開発, エコシステム
4 商用化に向けた制度的・技術的課題 Chiba Keiai Gakuen 敬愛大学 Keiai University 論点 日本におけるビジネス上の制約条件 ビジネス・エコシステムの課題 法的枠組み・安全国際規格 既存法に基づく縦割りの安全性の審査・保証体制(トラックは県・地方運輸局をまたがって運行) 自動運転トラックの日本版安全性ガイドラインは未整備 ワンストップでの総合的な安全性・安全保証体制の審査 国際規格・日本版安全性ガイドラインに則った安全性の評価 サービス供給体制 トラック事業者単独で複数県をまたぐ遠隔監視・駆け付け支援、切替拠点整備は困難 運行管理を行う自動運転サービス会社 自動運転への切替のための高速道路直結の切替拠点(公共ターミナル) 特積はDaaS、貸切はTaaSが有力 開発車両・通信手段 特車の許可取得に時間がかかり、セミトレーラは普及せず 「通常時:OEMサーバー経由、異常時:携帯・路側通信経由」を予定 路車協調のために路側で多額の投資、その投資を賄うための利用者負担? 欧米・中国にならい、セミトレ自動運転技術も開発 走行監視・支援のデータ連携システム(車両系、路側系)の整備・管理主体、費用負担 費用対効果を考えた路車協調システムの開発 データ標準化・公開 複数OEMの自動運転トラックを一括監視するために必要最低限のデータ項目を洗い出し、標準化予定 OEM主体の情報提供 トラック・デジタデータに関し(日本版)FMS標準を確立し公開すれば、自動運転監視システムの設計自由度は高まり開発が進展するはず(車両健康管理などの付加価値も創出) 採算性 日本は米中に比べ平均輸送距離が短い(1,000kmを超える輸送需要は少ない) AIを活用し、早期・安価に自動運転ソフトを開発するベンチャーが不足 車両減価償却費の負担軽減のため、荷役と運転を分離し自動運転トラックの稼働率向上 AIを活用した2D地図自動運転開発・自動運転トラック低廉化 出典:根本(2026)「自動運転トラックのビジネス・エコシステム」、日本マリンエンジニアリング学会誌、61巻1号 11