モビリティ・サービスの実用化と持続可能な事業化に向け、官民連携による「モビリティ・ロードマップ」の策定と、自助・共助・公助の領域別課題解決を提言する。
タグ: モビリティ, ロードマップ, 官民連携, アーキテクチャ, 自助・共助・公助, 需要可視化
3. 提 言 (1)モビリティ・ロードマップの作成 こうした課題を解決し、実用可能となった新たな技術を用いて、モビリティ・サービスをアップデートしていくためには、自助、共助、公助の各層にわたり、かつ、車両、サービスロボット、ドローンといった移動手段の別なく、多岐にわたる課題を一つ一つ検討していく必要がある。 また、技術による解決、官民の役割分担によるインフラ整備、民民間の協力や協調、法制度の見直しや支援制度の再設計など、多岐にわたる各府省庁の施策と民間の取組が、同期をし、連携をしていかなければ、これをバラバラに取り組むことによる機会損失の費用が相当大きく膨らむ恐れがある。 また、ビジネス、データ、技術のそれぞれについて、これらの取組を効率的に進めていくための、全体の枠組みや設計図、正確に言い換えれば、アーキテクチャを構築・共有し、それに基づいて、いつ誰が、どのように取組を進めていくのか、全体の取組を巧みに連携させて進めていく必要があるであろう。 このため、本研究会では、こうした問題を包括的に捉え、自動運転車両やサービスロボット、ドローンなどの新たな技術の実用化ばかりでなく、これらを持続可能な事業として成立させるために、各府省庁が力を合わせて講ずるべき施策を、ロードマップに落としていくべく、「官民ITS構想・ロードマップ」を改めて「モビリティ・ロードマップ」として再起動することを提言したい。 また、そのロードマップに、少なくとも含めることが必要と考える主要な論点を次のとおり、提言することとしたい。 (2)モビリティ・ロードマップに含めるべき論点 本研究会では、様々な有識者からモビリティをアップデートする上での論点を抽出いただいたが、これを、自助(競争領域)、共助(協調領域)、公助(公的領域)という、課題を解決すべき領域ごとに分類すると、概ね、以下のような課題が提起された。 【自助(競争領域)の課題】 論点1-1:需要の可視化と創出 ・それぞれの役割に応じた道路の階層化(細街路、街のメインストリート、幹線道路、高速道路など)と、それらに関する需要の見える化とデータ化 ・多様な需要の見える化(介護・通学等の各種送迎、貨客混載等)、新規の移動需要の創出 7