AX時代を見据え、企業経営改革、ガバナンス強化、人材育成、資金調達、知財活用、予算の予見可能性向上を通じた経済システム改革を提言する。
タグ: 企業経営改革, AX, コーポレートガバナンス, 人材育成, リスキリング, 資金調達, 知財戦略, 予算措置
1. 企業経営改革・経済システム改革の推進 【政策の方向性】 ● AXを見据えた企業経営改革の実現 ➢ AXによる企業経営改革を迅速に実現するため、企業自身、さらには経済システムとして取り組むべき課題を早急に整理し、その実現に着手すべきではないか。 ● 成長志向型コーポレートガバナンスの実現 ➢ 成長投資の量・質のさらなる向上と業績や成長ステージに応じた戦略的な株主還元の実施を促すとともに、企業の中に眠れる資産・事業を活用した成長投資・事業ポートフォリオ組替え促進や事業者間の連携を行いやすくするための環境整備が必要ではないか。 ● 人手不足業種・戦略分野への労働移動・人材確保の促進 ➢ 2040年に向けた就業構造推計を踏まえ、関係省庁とも連携し、高校・大学等を通じた文理分断からの脱却、大学・高専における産業界と連携した成長分野への学部再編等による理工・デジタル系人材の育成、産業人材の処遇を含めた活躍環境整備が必要ではないか。 ➢ AX時代を見据えた戦略分野で求められる人材・スキルを可視化するとともに、関係省庁とも連携し、需要の高いスキルを習得できるリスキリングの拡充による労働移動促進を図ることが重要ではないか。 ● 成長投資促進に向けた資金調達環境の整備 ➢ 戦略領域への投資喚起に向けては、予算措置のみならず、ファイナンスによるレバレッジの活用も重要。金融機関による戦略領域への融資の量的・質的拡充を図るほか、エクイティ性資金や社債等のデット性資金の供給経路を拡充することで、企業の資金調達手段の高度化・多様化を進めることが必要ではないか。 ➢ また、内外の機関投資家を含めた多様な資金供給主体から、フェーズに応じた成長資金が供給され、スタートアップが多様なEXIT戦略を描きながら大きな成長を遂げるためのエコシステムを構築すべきではないか。 ● 知財を梃子にした圧倒的な競争優位の維持・確保 ➢ IPやデータの重要性が増すAX時代において、グローバル市場における競争優位を維持・獲得するためには、国内外の知財・市場分析を活用した戦略的な事業展開や研究開発投資、その成果の特許化等が必要ではないか。 ● 複数年度の予算措置のコミットメント等による予見可能性向上 ➢ 政府の支援施策により民間企業に予見可能性を持たせることで経済安全保障や経済成長上、必要となる投資を確保するため、安定的な財源を確保しながら複数年度にわたって大規模かつ計画的に予算措置等を講じる政策スキームを検討することが必要ではないか。 20