グローバル競争力強化、AXによる産業・就業構造転換、デジタル基盤整備、GX・エネルギー政策、企業経営改革(CX)の推進に向けた政策的検討課題を提示。
タグ: AX, 産業構造転換, グローバル競争力, GX, サーキュラーエコノミー, CX, 地域経済
今後の検討課題② 【グローバル競争型産業】(つづき) ● 垂直統合的投資の促進:グローバル市場では、再び垂直統合による競争優位性の確保が顕在化。データ連携等を通じた企業間の擬似的な垂直統合の実現、グローバル・サプライチェーンにおけるチョークポイントとなる特定レイヤーの掌握、医療や外食産業等各国間での制度・規制の相違からグローバルな展開可能性を十分発揮できていない分野における垂直統合の推進に向けて、どのような政策の打ち手が考えられるか。 【地方も出発点としたAXによる産業構造・就業構造転換】 ● 今後数年でAIモデルの自己改良や研究開発・ソフトウェア生成の自動化が当たり前の時代となり、その先のAGIの時代の到来も見据えれば、ソフトウェアや知的労働の価値が大きく変容するとともに、「質量のある体験経済」の価値が上昇する可能性。こうした時代における産業構造・産業政策の考え方はどのように変化していくか。 ● 都市から地方への人材移動、企業内・企業間の異動・職種転換の推進も含め、いかにしてAX時代に必要な就業構造転換を実現すべきか。こうした就業構造転換を実現するためには、公共サービス含めた様々な機能の地方への再配置を含めた地域共同体のあり方の見直しが必要か。 ● エッセンシャルサービスを含むサービス業、中堅・中小企業へのフィジカルAIの実装等のAXを速やかに実現するためには、経営と現場が一体となった取組を強力に推進することが必要となるが、その推進に資する官民連携や機運醸成を図るために短期・中長期でどのような政策的打ち手が考えられるか。 ● 強力な外需獲得産業が存在しない地域もあるが、こうした地域経済圏においてどのような自律的・持続的な地域経済モデルが考えられるか。また、こうしたモデルを横展開・スケール化させるための政策体系はどのように考えるべきか。 【AX実現に向けたデジタル産業基盤の確保などグローバル立地競争の強化】 ● 日本の産業構造は、多数の中堅・中小企業を抱え、長大なサプライチェーンを形成している中、AXによって大規模・垂直統合型の海外企業に比肩する競争力を獲得していくためには、どのような共通インフラを形成していくべきか。 ● GX・エネルギーの観点からは、欧米でも脱炭素化政策のあり方について、「脱炭素」一辺倒ではなく、経済安全保障や産業競争力の確保の観点からも議論が展開されつつあった中、目下の中東情勢により、エネルギー自給率の向上にも寄与する徹底した省エネや、原子力・再エネ等の脱炭素エネルギーをより一層重視する流れがグローバルに生じている。また、世界は再生資源を含めた資源獲得競争の時代に突入しており、経済安全保障、産業競争力の確保の観点から、国内資源循環を強化する必要が生じている。こうした流れを踏まえ、どのような戦略でCE(サーキュラーエコノミー)を含めたGX・エネルギー政策を進めていくべきか。 【「責任ある積極財政」を通じた「危機管理投資」・「成長投資」の推進】 ● AXは、企業のビジネスモデルや業務プロセス、経営のあり方や基幹システムを根本から変革する可能性を秘めているが、こうしたAXによる成長を取り込むためには、その大前提として、企業経営改革(CX)の早期実現も不可欠な政策課題。AX時代の企業のあり方、CXのあり方、ビジネスモデルのあり方について急ぎ検討を深めるべきではないか。 39