2040年に向けた産業構造の変革シナリオとして、ベースケースの課題を克服し、製造業・サービス業の高度化と投資・輸出拡大を目指す新機軸ケースを提示。
タグ: 産業構造, 2040年シナリオ, 生産性向上, DX, GX, 投資, 輸出入
「2040年に向けたシナリオ」の定量化 産業構造・投資・輸出入 産業構造は、ベースケースでは、変化がないことによって、問題が生じる。 新機軸ケースでは、3つの変化に対応することが必要。 ベースケース ①製造業 過去30年と同様、物量・品質勝負を続け、生産性は一定程度上昇するが、雇用は増えない。 ②情報通信業・専門サービス業等 過去30年の加速トレンドに沿ってサービス輸入が拡大し、生産性向上が乏しく、雇用も減少。 ③エッセンシャルサービス業(観光(飲食・宿泊業)、小売・卸売、医療・介護、運輸、建設等) 過去30年と同様、省力化・デジタル化が不十分。人手不足の中で、生産性低迷で供給が需要に追いつかない。 新機軸ケース ①製造業(社会を変革する製造業X(エックス)) GX・フロンティア技術による差別化や、DXやメンテナンス等のサービス化等によって高付加価値化(物量・品質勝負だけでなく、新需要創出による高付加価値化で世界と勝負)。 生産額・輸出額を拡大させ、賃金は全産業平均程度に上昇。 雇用は、構成変化して増加(情報処理技術者等が増加、生産工程従事者はほぼ横ばい)。 ②情報通信業・専門サービス業等(製造・サービス新需要で成長産業化) フロンティア技術等による新需要開拓(製造業の高付加価値化、サービス業の省力化等)で新たな付加価値を創出。 生産額・輸出額を拡大させ、各産業への中間投入に必要な輸入も増加する中、付加価値も増加する。 雇用は、構成変化(情報処理技術者等の質が向上)し、他産業を上回る賃金水準に。 ③エッセンシャルサービス業(アドバンスト・エッセンシャルサービス業) インバウンド・地域資源/文化等による高付加価値化と、省力化・デジタル化等の補完・高度化で、生産性向上。 賃金は他産業に追いつくように上昇し、個人消費による内需拡大の主要部分を担う。 雇用は、省力化・デジタル化を使いこなすアドバンスト・エッセンシャルワーカー(情報処理技術者等が増加、サービス従事者は人数は増加しないが多能工化等で質が向上)として、中間層の受け皿となる。 民間の国内投資は、次世代投資(研究開発、ソフトウェア・省力化投資)が拡大していく。 財・サービス輸出入は、鉱業(資源エネルギー等)と製造業に加え、情報通信・専門サービス業が拡大していく。 15