従業員の帰属意識を高め、働きやすい職場環境を整備することで、情報漏えいを未然に防止する施策を解説している。
タグ: 情報漏えい対策, 働き方改革, ワークライフバランス, 職場環境, 人事評価
第3章 秘密情報の分類、情報漏えい対策の選択及びそのルール化 3-4 具体的な情報漏えい対策例 (1) 従業員等に向けた対策 で、従業員等の情報漏えい行為を未然に防止します。 b. 「情報漏えいの事例の周知」とともに説明するとより効果的と考えられます。 ※社内処分については従業員等に対して過度な萎縮とならないような配慮が必要です。 【企業への帰属意識の醸成・従業員等の仕事へのモチベーション向上】 d. 働きやすい職場環境の整備 ○ 例えば、ワーク・ライフ・バランスの推進の観点から、長時間労働の抑制(適正な業務配分等)や年次休暇取得促進のための体制構築(労働時間の適正化、多様な休み方の提案等)、福利厚生の充実などを実施することにより、従業員等が働きやすい職場環境を整えて、企業への帰属意識を高めます36、37。 ○ また、上司と部下、同僚同士がコミュニケーションを取りやすい職場環境を整えることも、企業への帰属意識を高めることに貢献します38。 ○ なお、テレワーク実施中の従業員等は疎外感や不安感に悩むことが多いだけでなく、不審な挙動がすぐには見つからない状況にあることや外部の脅威からのアプローチを受けやすいと考えられます。そこで、対策として、悩みに対して相談・助言を提供する窓口の設置やコミュニケーションツールの整備、定期的なアンケートによる疎外感・不安感を感じている従業員等の可視化、オンライン会議での定期的な職場コミュニケーションの実施、定期的な出勤日の設定等を通じて、過度な干渉にならない程度の良好で十分なコミュニケーション機会を確保することは、従業員等の不安感・疎外感の払拭につながる上、信頼関係の維持・向上のための対策としても有効と考えられます。 e. 透明性が高く公平な人事評価制度の構築・周知 ○ 従業員等の業務範囲、責任を明確にし、業務への貢献を多面的に評価するなど 36 「働き方・休み方改善ポータルサイト」(厚生労働省:http://work-holiday.mhlw.go.jp/index.html)では企業の先進的取組み等が紹介されています。また、『ワーク・ライフ・バランスの実現に向けた 「3つの心構え」と「10の実践」』(内閣府:http://wwwa.cao.go.jp/wlb/research/kouritsu/pdf/3point10jissen-1.pdf)では、ワーク・ライフ・バランスに係る基本的な実践方法や事例等が紹介されています。 37 日本労働組合総連合会では、「働くことを軸とする安全社会の実現」(https://www.jtuc-rengo.or.jp/activity/seisaku_jitsugen/data/201107_teigen.pdf?39)へのアプローチとして「ディーセントワークの実現(経済的・社会的に自立できる質の高い雇用とワーク・ライフ・バランスの実現)」の重要性を挙げています。 38 「あかるい職場応援団」(厚生労働省:https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/)では、良好なコミュニケーションとその前提となるディスコミュニケーションの解消に参考となる様々な情報が紹介されています。 76