WIPOの最新調査に基づき、日本の無形資産投資の加速、国際比較、および研究開発への高い投資比率について分析した。
タグ: 無形資産投資, 研究開発, GDP, 国際比較, WIPO, 経済成長
(参考) World Intangible Investment Highlights (WIIH) 2025年7月、WIPOがWorld Intangible Investment Highlightsを公開 https://www.wipo.int/publications/en/details.jsp?id=4796 日本に関する主な調査結果: ● 無形資産投資が近年加速 過去には有形投資が無形投資より速く成長していたが(図1)、2020年以降、実質ベースで無形投資が有形投資を上回り、年平均1.2%の成長を記録した(有形投資は0.6%)。 ● 2023年(最新データ)には、無形資産投資と有形投資がいずれも日本のGDPの9%以上を占め、知識資本と物理資本がバランスよく共存する構造を示した。 ● 日本の無形資産投資は約6,000億米ドルに到達 2023年の日本の無形資産投資額は約5,970億米ドルで、同年のドイツ(5,830億米ドル)やイギリス(5,670億米ドル)を上回った(図2)。 ● 日本の強みは研究開発(R&D) 2022年には、無形投資のうち37%をR&Dが占め、調査対象国中で最も高い比率。次いでソフトウェアとデータベース(20%)、ブランド(19%)であった。 図1 日本の無形資産投資及び有形資産投資総額の推移(2013年を100として、指数化) 110 109 108 107 106 105 104 103 102 101 100 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 有形資産投資 無形資産投資 (注) 投資額は、公式の国内統計に準拠し、2015年実質価格で表示 図2 無形資産投資額 (10億ドル) 600 500 400 300 200 100 0 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 フランス ドイツ 日本 英国 イタリア ブラジル スペイン オランダ スウェーデン インド (注) 投資額は名目価格で表示。入手できたデータは、ブラジルが2021年、インドが2022年、日本が2023年まで。なお、インドのデータは、7月から翌年6月までの会計年度を基準としており、2011年であれば2011年7月から2012年6月までを表す。 出典:World Intangible Investment Highlights 7