公共分野のAX/DX基盤の高度化と強靭化を図り、生成AI等の活用と国産技術の育成を通じて、効率的で持続可能な行政サービスと国内市場の好循環を目指す。
タグ: デジタル・ガバメント, AX/DX基盤, サイバーセキュリティ, 生成AI, 国産技術育成, 行政サービス
1. 現状認識と目指す姿 【目標】 デジタル・サイバーセキュリティ セキュリティの確保された政府・地方 公共団体のAX/DX基盤 (1)現状 ① 現状 ・人口減少と経済・社会のデジタル化が進展する中で、政府や地方公共団体(公共分野)の AX/DX基盤(端末やネットワーク、クラウドやAIの基盤、基幹的な情報システム、データ 連携や認証の基盤等)は、行政運営や国民生活に不可欠。 ② 取り巻く環境と構造変化 ・クラウド・データセンターについては、オンプレミス型からクラウド、個別開発から標準 システムの活用へ市場と産業がシフト。また、レガシーシステムは今後保守が難しくなる ため、モダン化された効率的なシステムへと移行が必要。効率的なデータ連携、クラウド で稼働する最先端の生成AIやAIエージェントを効果的に活用するためにも、クラウド移行 が必要。また、クラウドの自律性向上も課題。 ・データプラットフォームについては、安全な認証基盤、データ連携・システム間連携によ り、より便利で効率的な行政サービスの実現が求められている。 ・サイバーセキュリティについては、地政学的リスクの高まりや高度化・巧妙化するサイ バー攻撃への対応、大規模災害に対する強靭性の確保が求められている。 ・AIやクラウドなどデジタル財・サービスは、実際に使われ、フィードバックを回すことで 急速に高度化していく。技術力を高めるためにも、積極的に使っていくことが重要。 ③ 経済的・戦略的な重要性 ・戦略的重要性:人口の減少、人員の制約(行政、ベンダー)に直面する中でも、効率的で 高度な行政サービスを持続可能な形で提供していくことが必要。また、セキュリティや耐 災害性を強化し、行政機能の持続性を確保することが不可欠。その際、我が国が強みを発 揮できる技術を見極めながら、自律性を高めていくことが必要。 ・経済的重要性:デジタル財・サービスは、実際に使われ、フィードバックを回すことで高度化する一方、市 場は実績を重視。こうした中で、官による率先導入は、活用を通じて民間の技術力を向上させ、 国内市場の需要を創出し、国内の製品・サービスの供給、人材の育成を促す観点から重要。 (2)目標 ① 国内外で獲得を目指す市場 ・危機管理投資によって公共分野のAX/DX基 盤の高度化・強靭化(セキュリティ、耐災 害性等)を図るとともに、デジタル・サイ バーセキュリティ分野の市場拡大に貢献す る。 -セキュアな業務基盤であるガバメントソリューションサービス (GSS) のユーザー拡大(2031年度までに28万ユーザーに拡 大し、その後更に拡大見込) -ガバメントクラウドの利用拡大(利用システム数を2030年度 末までに2倍に) -地方自治体基幹20業務の情報システム(約3.4万)の標準準拠 (特定移行支援システムは30年度末までに)と運用の最適化 -政府機関におけるPQCへの移行(原則として、2035年度まで。 工程表を26年度に策定。) ② 達成すべき戦略的な目標 ・人口減少下でも効率的な高度な行政サービ スを安全に提供するため、生成AIやAIエー ジェントの徹底活用を進めるとともに、公 共分野のAX/DX基盤と、官民のデジタル化 を支える国内エコシステムを構築する。 ・クラウド、AI、SaaS等の国産品を育成し自 律性を向上するため、公共分野での初期需 要を提供することで、民間の技術力向上の 機会を作り、民間投資や市場の拡大につな がる好循環の実現を目指す。 25