食品加工機械と鮮度保持技術の市場拡大に向け、人手不足解消や生産性向上、食料安全保障への貢献を目指す。
タグ: フードテック, 食品機械, 人手不足, 生産性向上, 食料安全保障, 鮮度保持技術
1. 現状認識と目指す姿【目標】 フードテック 食品機械 (1)現状 ① 現状 ・世界的に食料需要が増加・多様化する一方で、食品産業では人手不足が深刻化。こうした中、省力化を実現しつつ、食品を安定的にロスなく供給するためのシステムの構築・高度化が必要。 ・食品は、原材料生産・製造・流通・小売などの段階を経て消費者に届く。このうち、製造工程においては、人手不足の解消等の観点から、前処理、加工、充填、包装、検査、保存など、更に細かい工程ごとに様々な種類の機械が存在し、AI・ロボット技術等を活用した高性能化が世界的に進展。 ・日本の食品加工機械は、導入コストが高い一方で、数十年の高い耐久性、製造停止後の部品供給を含むアフターフォロー、顧客となる食品事業者のニーズに細やかに応えるオーダーメイドなど、ハード・ソフト両面に強みがあり、国内外での需要拡大が見込まれる。 ・また、後ろの流通工程につながる包装や保存の工程においては、鮮度にこだわる食文化を背景として冷凍技術に強みを 有し、さらにはそのノウハウ等を活用し、低温高湿度で生鮮品を鮮度保持する技術(鮮度保持技術)が進展。現段階では実証フェーズにとどまるが、この社会実装は、長時間・長距離の食品輸送を可能とし、日本の食品や生鮮品を世界各地に大きく展開させていくための起爆剤となり得る。 ※食品機械(食品加工機械と鮮度保持技術を用いたサービス)の世界市場規模(予測):16兆円(2025年)、21兆円(2030年)、33兆円(2040年) ② 取り巻く環境と構造変化 ・加工食品や外食・中食の市場が世界的拡大傾向にある一方で、食品製造等の現場では人手の確保が課題となっており、食品加工機械の需要は今後も高まっていく。また、食品産業は生産性向上のために工場の稼働率を重視しており、機械メーカーは、機械の販売だけでなく、保守・運用・データ活用によるソリューションを含む総合サービス化が求められている。 ・また、サプライチェーン上での食品廃棄物の発生抑制や、輸送回数の低減による人手不足解消といった観点からも、鮮度保持技術の需要は高まっていくと見込まれる。 ・このように、需要拡大が見込まれる中、食品加工機械の保守運用や鮮度保持技術に強みを有する我が国にとって、好機と言える状況。 ③ 経済的・戦略的な重要性 ・経済的重要性:食品加工機械は、国内外での販売と総合サービス化の提供を通じ、食品産業の生産性向上を通じ、国内外で事業を展開する食品産業の発展に貢献。鮮度保持技術は、我が国農林水産物・食品の輸出増大、これらを食材として利用する外食の海外展開に貢献。 ・戦略的重要性:食品産業の人手不足解消・生産性向上や、鮮度保持期間の長期化による食品廃棄物の発生抑制や輸送回数の低減を通じた食料システムの持続性向上、さらに国内外の食料安全保障の確保に貢献。 (2) 目標 ① 国内外で獲得を目指す市場 ・2030年にかけて、食品加工機械の国内外市場での販売及び総合サービスの提供、農林水産物・食品の輸出等を支える鮮度保持技術の提供により、市場を拡大。 ・新たな食品機械を継続的に開発。 ・食品機械の多様な商品展開、国際標準化の取組と合わせて、海外市場展開を更に拡大し、2040年にかけて国内外市場の売上3兆円を目指す。 ② 達成すべき戦略的な目標 ・国内外の食料安全保障の確保への貢献 290