フュージョンエネルギー実現に向け、日本の技術力を活かした開発戦略と、2040年までの官民投資額および経済波及効果の試算を示したロードマップ。
タグ: フュージョンエネルギー, 研究開発, サプライチェーン, 経済安全保障, 投資計画, エネルギー政策
2. 勝ち筋の特定と官民投資の具体像 【道筋】 フュージョンエネルギー フュージョンエネルギー (1)基本戦略 1 勝ち筋 ・現状、我が国は、プラズマ対向機器(超高温下でも耐えられるダイバータ等)や、高出力・高信頼性の加熱装置などを含め、重要なコンポーネントの多くを自国で開発・製造する能力を有し、それを支えるサプライチェーンが存在するなど、世界的にトップレベルの技術力を有している。 ・こうした技術力をベースに、今後さらに技術開発・実証を加速することにより、残された技術課題を世界に先駆けて克服し、競争力のある(低コストな)フュージョン発電システムを世界に先駆けて確立する。 ・これにより、新たなエネルギー源として環境問題の解決や、エネルギー安全保障の強化を実現するとともに、システム輸出及び主要コンポーネント輸出を通じて海外市場を獲得する。 2 我が国として構築すべき機能 ・競争力のあるフュージョン発電所を設計・建設・運用できる企業と、それを支える、コンポーネントや材料等の強固なサプライチェーンを、我が国に構築する。サプライチェーンの構築に向けては、経済安全保障の観点も考慮して研究開発等を推進。 ・さらに、確実な安全確保とスピーディな開発を両立するため、科学的に合理的で国際整合性を確保した安全規制を、技術の不確実性も考慮しつつ、開発状況に応じて段階的に検討・整備。 (2)官民投資の具体像 1 投資内容 ・フュージョンエネルギーの実現に向けた研究開発及び実証 2 投資額 2040年度まで3.1兆円と想定 ※フュージョン発電実証プラントが一つであると仮定した試算。2030年代の発電実証以降は、研究フェーズの進展に伴う産業界の予見性の高まりに応じて、投資額の増加が見込まれる。 3 定量的インパクト:投資による経済波及効果 2040年度まで9.4兆円と想定 256