水素・アンモニア市場の現状と、2050年に向けた市場獲得目標およびエネルギー安全保障上の戦略的意義を整理した資料。
タグ: 水素, アンモニア, エネルギー安全保障, GX, 脱炭素, サプライチェーン
1. 現状認識と目指す姿 【目標】 資源・エネルギー安全保障・GX 水素等 (1)現状 ①現状 ・水素・アンモニアは、脱炭素に加えて、国産エネルギーの活用手段として、エネルギー安全保障の観点からも関心が拡大。市場・産業全体の成長は、一時の高水準の予測からは減速しつつも、堅調に推移。 ・政府支援と組み合わせて、(脱炭素電源コストが相対的に安い)中国・欧州・インド等を中心に着実に底堅い投資が進行している状況。 ・我が国は、諸外国に先駆けて水素関連技術開発の開発・実証を推進。i)水素アンモニア混焼/専焼タービン、ii)水電解装置、iii)液化水素関連機器、iv)燃料電池をはじめ、サプライチェーン全体を通じて技術優位を有する技術・製品を保持。 ②取り巻く環境と構造変化 ・水素サプライチェーンがグローバルに拡大していく中、先行して関連機器の市場を握り、「不可欠性」を確保しておくことが「技術で勝って、ビジネスでも勝つ」ための鍵。特に、GAFAMのような先進的なグローバル企業では、脱炭素に向けた動きは依然として変わっておらず、こうしたグローバル企業のサプライチェーンから排除されてしまうリスク管理の観点からも、水素サプライチェーン市場への積極的な参入は重要。加えて、発電や多排出産業における水素等の活用は、引き続き、脱炭素化に向けた有力な選択肢。 ③経済的・戦略的重要性 ・経済的重要性:2050年には世界で約30~40兆円規模に拡大すると見られる水素・アンモニア関連市場において、そのサプライチェーンを構成する製品・サービスの輸出により、新設・更新・メンテナンス需要も取り込むことで、収益獲得が期待される。これらの製品・技術は高度な国内サプライチェーンに支えられており、国内産業の強化にも寄与する。 ・戦略的重要性:水素技術を自前で確保することは、グローバルに進展するGX市場で、「買わされる側」に回らないために重要な自律性の確保につながる。また、水素等を活用した国内火力の脱炭素化は、安定供給に面不可欠な調整力を維持しつつ、火力の活用余地を広げ、エネルギー安定供給/安全保障に貢献する。さらに、水素等は、再エネや脱炭素技術を活用したブルー/グリーン水素・アンモニアや、将来的な価格低減の潜在性をもつ高温ガス炉や天然水素等、製造手法の多様性から、従来の化石燃料よりも、供給国が多角化する可能性。特に、中東依存9割の石油代替燃料として、供給国の多様化を通じた安定供給に貢献。 (2)目標 ①国内外で獲得を目指す市場: ・2030年に最大300万t/年、2040年に1,200万t/年、2050年に2,000万t/年程度の水素等の導入を目指す。 ・2050年30~40兆円規模への拡大が見込まれる水素サプライチェーン全体で「技術で勝って、ビジネスでも勝つ」ことを目指し、ガスタービン、水電解装置、船舶・液化水素関連機器、燃料電池等、サプライチェーンを構成する製品・サービスを輸出し、2050年時点で10兆円程度(年間)の獲得を目指す。 ②達成すべき戦略的な目標: ・水素等の活用を通じて、我が国の自律性/不可欠性の向上、エネルギー安定供給/安全保障の図る。 225