日本の金属産業が強みを持つ革新的金属部素材の競争力強化と、重要鉱物の安定確保およびサプライチェーン構築による不可欠性の獲得を目指す。
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1. 現状認識と目指す姿 【目標】 マテリアル(重要鉱物・部素材) 革新的金属部素材 (1)現状 ① 現状 ・日本の金属産業は、他国では製造が困難な高機能な革新的金属部素材を開発・供給することにより、世界のものづくり産業を支えている。(例:航空機向けスポンジチタン、半導体向けターゲット材、基板向け銅箔) ・また、航空機エンジン向け耐熱合金など革新的金属部素材の研究開発力に強みを持つ。 ② 取り巻く環境と構造変化 ・半導体、データセンター、航空、宇宙、エネルギー、医療介護分野等を中心に、エネルギー効率向上、省電力化、CO2排出削減が強く求められており、製造プロセスや設計の工夫だけでは実現できないブレークスルーをもたらす革新的金属部素材への期待が高まっている(高電導金属、軽量金属、熱伝導に優れた金属部素材など)。 ・AIの登場や粉末冶金や異なる金属種の貼り合わせといった新しいアプローチでの金属部素材開発が活発化し、従来日本が得意としてきた加工プロセスとの擦り合わせといった形での競争優位が失われる恐れがある。 ・また、革新的な金属部素材自体は市場規模が限定的で大量生産を行うようなものでもないことから民間単独では取組が進んでいない。 ・また、特定国が重要鉱物の輸出管理を強化したこと等を背景として、革新的金属部素材の製造に必要な原料の供給が不安定化しており、重要鉱物の安定確保が、国家戦略上の重要な課題。 ③ 経済的・戦略的な重要性 ・革新的金属部素材が航空、宇宙、防衛等を始めとした様々な成長産業において使用される部素材であることに着目し、革新的金属部素材の開発競争が世界で行われている中で、金属部素材開発で優位に立てなければ、同志国で製造される最終製品においても競争力が劣後する可能性がある。 ・日本でしか製造できない革新的金属部素材の技術開発や設備投資を一層進めることは、日本の金属産業の不可欠性の向上を図る絶好の機会。 ・更に、革新的金属部素材を生産する鍵は、原材料である希少原材料を安定的に確保することであるが、足下では特定国による輸出管理強化等の影響で供給が不安定化している中で、希少原材料を使用する革新的金属部素材を生産・使用する際に発生する廃材等から速やかにリサイクルし、国内でのサプライチェーンを構築可能とすることは、革新的金属部素材の競争力強化に繋がる。 (2) 目標 ① 国内外で獲得を目指す市場 ・世界の半導体、データセンター、航空宇宙、エネルギー、医療介護分野等向けの革新的金属部素材市場及びそれを加工した部品・製品市場(例えば、2030年に航空機エンジン向け高機能金属世界シェア5割、半導体回路向け高機能金属世界シェア8割)。 ② 達成すべき戦略的な目標 ・海外メーカーでは製造することができない高機能な革新的金属部素材を製造することにより、不可欠性を獲得する。 165