人口減少社会を見据え、地方分権改革の原則を再定義し、行政分野ごとの事務処理の効率化と役割分担の最適化を図るための検討方針を示している。
タグ: 地方分権, 行政改革, 人口減少, 役割分担, 事務処理
国・都道府県・市町村の役割分担について 地方分権改革の下で整理された役割分担の原則(市町村中心の完結的な業務遂行、国・都道府県の補完的な役割)を見直し、国・都道府県・市町村の役割分担の在り方を再定義すべき。 各行政分野(福祉、教育、インフラ等)における効率的な行政事務の手法を整理する必要。 地方分権改革の下での役割分担の基本的な考え方 <市町村中心の完結的な業務執行> 〇「基礎自治体(市町村)優先の原則」をこれまで以上に実現。基礎自治体に対しては、積極的に事務や権限を移譲。(第27次地制調答申(平成15年11月)) <国・都道府県の補完的な役割> 〇国は本来果たすべき役割を重点的に担い、住民に身近な行政はできる限り地方公共団体に委ねることが基本。(地方自治法第1条の2第2項) 〇都道府県は、その規模又は性質において、一般的市町村が処理することが適当でないものについて、補完的に処理。(地方自治法第1条の2第2項) 人口減少下における事務処理に関する課題と対応 対応方策は、事務を減らす、まとめる(水平連携・垂直補完)、担い手を広げる(民間活用・住民参加)、生産性を高めること 各行政分野(10分野)の個別の事務まで踏み込んで課題を分析し、分野横断的な検討の視点を抽出 今後、この検討の視点を参考に、その他の行政分野も含め、事務処理上の課題分析を行い、対応方策を検討することが必要 <検討の視点> ①事務量 ②事務内容(事務の性質、事務内容の共通性) ③事務処理に必要なリソース(専門性、経験・知識) ④その他事務処理のあり方(対面、実地、地域の特性) <研究会で課題分析のために取り上げた行政分野(10分野)> (福祉)介護保険、国民健康保険、老人福祉施設、保育 (教育)小中学校教育 (インフラ)道路、上下水道 (農業)鳥獣被害対策 (環境)地球温暖化対策 (消費者)消費生活相談 (分析例)介護サービス事業者の運営指導 ・中小規模の市町村では事務量が小さくノウハウの蓄積が困難。 ・実地検査は数年に一回であり、日常的な実地性は高くない。 ・事業者指導については、市町村のほか都道府県も同種の事務を行っている。民間にも事務受託法人が存在する。 (備考)総務省「持続可能な地方行政のあり方に関する研究会報告書」、「第34次地方制度調査会第1回専門小委員会」資料1を基に内閣府作成 5