こども・若者を取り巻く支援体制の進展と、少子化・貧困・不登校等の深刻な社会課題および環境変化を概観する。
タグ: 少子化対策, こども家庭庁, ひとり親支援, 教育課題, 社会構造変化
2 こども・若者を巡る現状と社会構造の変化 ○ こうした取組が進む中で、こども家庭センターの設置(設置自治体数 1,496 市区町村。前年度比+256 市区町村)、妊娠期からの伴走型相談支援の実施(2024 年度:1,741 団体)、こども家庭相談体制の強化(児童相談所 243 か所。前年比+3 か所)(児童福祉司 6,866 人。前回調査比+384 人)、保育士等の処遇改善や保育所の待機児童数の大幅な減少(2,254 人。前年比△313 人)、放課後児童クラブの拡大(登録児童数約 157 万人。前回調査比+5.1 万人。待機児童数 16,330 人。前回調査比△1,356 人)等により、こどもの誕生前から成長過程に応じた切れ目のない支援や、安全・安心を守る取組は着実に進展している。 ○ ひとり親家庭における養育費・親子交流の取決めの状況として、養育費については母子世帯では 46.7%(前回調査比+3.8 ポイント)、父子世帯では 28.3%(前回調査比+7.5 ポイント)、親子交流については母子世帯では 30.3%(前回調査比+6.2 ポイント)、父子世帯では 31.4%(前回調査比+4.1 ポイント)となっており、取決め率は上がっているものの、ひとり親世帯の相対的貧困率は 44.5%とOECD諸国の中でも高い傾向にある。 ○ また、令和7年の出生数は 671,236 人(概数。前年比△14,937 人)となり、少子化に歯止めは掛かっていない現状にある。一方で、令和7年の婚姻件数は 489,119 組(概数。前年比+4,027 組)となっており、引き続き、その動向について注視していく必要がある。 さらに、小中高生の自殺者数は令和7年に 538 人(前年比+9 人)、いじめ重大事態の発生件数は令和6年度に 1,404 件(前年比+98 件)、不登校児童生徒数は令和6年度 353,970 人(前年比+7,488 人)、児童虐待の相談対応件数は約 22.3 万件など、こどもを巡る状況は依然として深刻である。 ○ こうした状況下で、少子化と人口減少の進行に伴う地域差の拡大、物価高や賃上げ、結婚、出産、就労、居住をめぐる価値観やライフスタイルの多様化とニーズの細分化、デジタル化の進展、外国籍のこどもや支援を必要とするこども・保護者の増加等の、社会構造・環境の様々な変化が起きており、これらを踏まえた複 5