物価上昇率の再上昇と円安・値上げへの懸念が消費者マインドを悪化させ、個人消費を下押しするリスクがあることを分析している。
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2023 年半ば以降緩やかな低下傾向にあった予想物価上昇率が再び上昇に転じていることが、消費者マインドの足踏みに寄与しているとみられる。食料品の値上げ・円安やそれらに関する報道等が予想物価上昇率を通じて、消費者マインドを下押しした可能性が高いと言える。関連して、「景気ウォッチャー調査」の家計動向関連の先行き判断DI(小売、飲食、サービス、住宅関連業種のウォッチャーによる景気の先行きに関するDI)をみると、値上げや円安に言及するコメントが増加する中で、こうしたコメントに言及する景気ウォッチャーの景気の先行き判断DIは3月以降低下傾向にあり(第1-1-11図(2))、消費者マインドの動きとも整合的である。また、消費者マインドについては、物価上昇の影響を受けるとみられる暮らし向き指数の年収階層間のばらつきが大きくなっており、より低収入の世帯ほど、食料品やエネルギーの消費支出のシェアが高いことから、これらの物価上昇の動きに対して、消費者マインドが悪影響を受けやすいと考えられる(第1-1-11図(3))。消費者マインドの低下は、1~2四半期後にかけて個人消費を下押しする傾向があることから、その動向には引き続き留意が必要である(第1-1-11図(4))。 第1-1-11図 消費者マインド 消費者マインドは予想物価上昇率と連動、円安や値上げへのコメントの増加が目立つ (1)消費者マインドと予想物価上昇率 (2)景気ウォッチャー調査の先行き判断DI 50 消費者態度指数 45 40 35 30 25 20 2010 12 14 16 18 20 22 24 (年) 予想物価上昇率 (目盛右) (%) 4.5 4.0 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 (DI) 55 50 45 40 全体(家計動向関連) 51.8 47.1 43.4 43.2 41.5 43.5 41.0 42.4 円安又は為替に言及した者のみのDI 価格又は値上げに言及した者のみのDI 3月【41】 4月【145】 5月【92】 6月【94】 3月【295】 4月【330】 5月【376】 6月【333】 円安・為替 価格・値上げ 24